Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

ブレーキ

2016-07-21 23:42:20 | つぶやき

 「あまりブレーキを使わないですか!?」、そう整備士に言われた。1年点検に出した車はあまり乗らないから購入して4年経ったがまだ走行距離2万キロには達しない。とはいえ、巷では1万キロ乗ればブレーキパッドが1ミリ減るとも言うが、もちろん乗り方、あるいはATかМTかによっても差が出るのは言うまでもないものの、わたしの車はまだ新品から0.5ミリほどしか減っていない。おそらくこのまま乗り続けると20万キロくらいまで交換の必要がないかもしれない。わたしは「そうですね」と答えた。自動車整備工場で、こんな会話をすることはめったにないだろう。シフトダウンしてエンジンブレーキを多用するわたしは、ブレーキを踏んでもゆっくり停る時がほとんどだ。わたしにとってはブレーキが不要とまでは言わないが、速度調整にブレーキを使うことはほとんどない。それが安全運転か、と問われれば違うかもしれないが、若い頃からの癖だ。だからマイカーはМT車しか乗らなかった。とはいえ、会社のAT車を運転する際にも、ブレーキにあまり頼ることはしない。

 会社の車はいわゆるセルフではないガソリンスタンドを利用する。したがって最近ではあまり耳にしない、「ブレーキを踏んでください」というスタンドの方の指示に従うことがよくある。セルフばかり利用していると、こんな指示の言葉を聞くことはまったくなくなる。ガソリンスタンドの無料サービスのひとつだ。ところがよく考えてみると、わたしのようにあまりブレーキを踏まない者にとっては、ブレーキ灯が故障していても気にはならない。にもかかわらずその都度「ブレーキを踏んでみてください」と指示されると、ちょと鬱陶しい気持ちにもなる。ウェブ上の質問ページに、まさにガソリンスタンドの給油以外のサービについて触れたものか゜あった。すると回答の中に次のような気になるものがあった。

私は、スタンドでいろいろと車を触られるのは嫌いなので、今は殆どセルフに行きます。ボンネットを開けて、エンジンオイルの量を点検したり、ブレーキランプのテストをしたりするのをいちいち断るのも面倒なので。

というもの。こうした確認をした上で問題があれば、お客さんに「交換したほうが良いですよ」、とでも言って給油以外の利益を期待するというわけだ。わたしの印象では「ブレーキを踏んでみてください」は、あくまでも安全運転を願っての無料サービスだと素直に思うが、それならブレーキじゃなくてヘッドライトとか、方向指示器の点灯具合を見てくれた方がありがたいのだが…。ブレーキ灯を確認するのには理由があるのだろう、ブレーキ灯はエンジンを切っていても踏めばランプが点灯する。ところが方向指示器やヘッドライトはそのままでは点灯しない。ようは簡単に動作確認できるのはブレーキ灯なのだ。それこそ切れていて収入が見込めるのなら、ほかの動作確認も煩わしくてもやってもらえば良い。が、そんなガソリンスタンドに遭遇したことなど過去に一度もない。なぜブレーキなのか、疑問は完全には消えない。


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