生産技術科の一日

設計・製図・加工・制御・・・メカニカルエンジニア達の記録。現在名・・・メカニカルエンジニア科

修了式

2006年03月22日 | 2005
本日、平成17年度の修了式が行われました。

機械系に関する設計・製図・加工・測定、そして生産管理に関する統合的な訓練を目的とした科が手探りの中で誕生してから、あっという間の2年間でした。2800時間の訓練の中で試行錯誤を繰り返しながら悪戦苦闘してきましたが、これを基礎として、より企業ニーズに対応できるようなカリキュラムの検討が必要になってきます。

バーチャルカンパニーによるアームロボット製作をはじめとして、さまざまな取り組みの中で、多くの成果を残したと思います。(もちろん、このブログも)

生産技術科第1期修了生の皆さん、ご苦労様でした。

価値生産方式(41)現場での価値生産

2006年03月22日 | 2005
<表象としての工場>
ルネッサンス期の建物や作り出された製品の背景に一つの大きな思想の流れがあった事はよく知られています。

考え方の表現(表象)は形として外側にでる精神の一つの表現のしかたです、工場も、商品をつくる目的で存在しており、作る事に対する固有のこだわりが、それぞれの工場に違った形で存在します。

そのこだわりが、きちんと工場を訪れる人に伝わるためには、工場のコンセプトを明確にして、働く人たちの共通の理念となって始めて、どのように外側に表現していくかと言う課題に突き当たります。

実はそこまで、きちんとした生産についての考え方を整理している工場では、そこに働く人も「プライドをもった仕事をする事となります」逆に言えば、「プライドを持って仕事に従事できる環境こそ」職場と人の関係性を確立させるベースとなります。

良いものを作る工場はいくらでもあります、しかし、徹底した商品へのこだわりは
商品の持つ使用価値以上の、「ブランド」を作り出すことが可能となります。

工場から工房の創造に移行するためには、リーダーを中心とした工場ルネッサンス
の確立が必要となります。

もちろん、ルネッサンスを実施するための、工場の生産についての理念や、商品についての考え方を再構築する必要もあります。

中国のような大量で安価な製品を作り出す「世界工場」が出現して、大量で安価な
製品市場でまともに戦う場合に日本には勝ち目はありません。

文化を背景とした、物づくりのコンセプトを確立して、商品に徹底的にこだわる姿勢が重要になります。
その中で、克服すべき問題を明確にして、対応して行く事で、競争優位の確立が可能になると考えます。