☆My Everyday Life in Canada☆

カナダに来て17年。2人の子供達の成長記録と梅ちゃんからの日常エピソード色々☆

モンテッソーリ教育の背景

2024-04-29 | 教育観
マリア モンテッソーリさんは、1870年にイタリアで生まれました。そしてイタリア初の女性医師です。初期は精神医学を専門とされていましたが、教育理論に没頭し、教育への情熱も芽生えたとのこと。

特に、彼女の観察力と経験から、知的障害や発達障害があることで、一般的な学校の集団教育から追い出されてしまった子達や、隔離されてしまう形での教育を受けている子達に対し、こうした子どもたちの多くが、経験や刺激を奪われるような方法で扱われていると考えていました。

そこで観察を通し、障害児扱いされる子供達もその子の発達に見合う刺激と環境を与える事で、それぞれのペースで夢中になる活動があり、それに伴って発達し成長する力がある事を見出しました。

また、彼女はイタリアの貧しい市街地で学校へ行けない環境の子ども達も対象に、それまで障害のある子どもたちに使っていたのと同じような方法と感覚教材を導入しました。そこでもいわゆる問題行動などを起こしていた子達も、その子の発達段階と興味に合う環境を提供することで、その子はその活動に自発的に取り組み、集中し自身を発達させていく力があることを実感しました。そして それらの経験からモンテッソーリ・メソッドが生まれ、1907年に彼女はローマに「子どもの家(Casa dei Bambini)」として知られる最初のモンテッソーリ学校を開校しました。
"I have studied the child. I have taken what the child has given me and expressed it and that is what is called the Montessori method." Dr. Maria Montessori.
「私は子どもを研究してきた。子どもが私に与えてくれたものを取り入れ、それを表現してきた。それがモンテッソーリメソッドである」とマリアモンテッソーリさんはおっしゃっています。
子どもたちに対する彼女の成功は、瞬く間に教育界の注目を集め、その後数年の間に、ヨーロッパ、北米、南米、そしてオーストラリアに学校が開校しました。モンテッソーリの幼稚園や小学校のほとんどは私立ですが、公立学校の中にはオルタナティブ・スクールとして開校しているところもあります。

カナダも。。。というか、カナダは教育管轄が州ごとのため、州の方針によって教育への予算も異なり、若干違う部分もあるかもしれませんが、私が住んでいるオンタリオ州で、モンテッソーリ教育と聞くと、少なくとも住んでいる地域では私立の学校になります。
 
ただ、幼児教育を勉強する中で、モンテッソーリの考え方は何度も登場し、保育園や公立の幼稚園にモンテッソーリの学校と全く同じ教具は揃っていなくても、オンタリオ州が掲げている幼児教育観の中に「観察の大切さ、そこから子供の発達に何が必要か、その促進に必要な手助けや環境づくりの重要さ」は含まれているため、理解&実践されている先生方はいらっしゃいます。なので、公立の幼稚園でも本来その根底にある考え方には、モンテッソーリ教育観も含まれているはず。。。なんですけどね。。
そうでない先生がいるのも現実だけど。。。

特に観察の大切さは本当に重要で、よくある子供同士のトラブルにも、観察することや、子供達の話を聞くことで、状況に適した声かけや提案ができ、私の経験だと3歳以上の子達は本人に気が付かせる形で声をかけると、その子自身が考え、トラブル回避の方法を選択できる場面を何度も見たことがあります。
 
こういった事の大切さと、その効果を他の教育者達や親御さん達と共有することも子供を理解する上で大切だなと感じています。

具体的な教育観やエピソードも書きたいけれど、頭が働かなくなってきたのでまたの機会に。

モンテッソーリ教育についてもっと深く学びたい方は英語だけどこのHPにリソースも含め、た〜くさんの情報が詰まっています。
Association Montessori International (通称AMI)
この中のFIND YOUR COUNTRYから、日本でのモンテッソーリ教育に関するHPリンクも見られます。 教師養成コースの案内なども閲覧できます











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