☆My Everyday Life in Canada☆

カナダに来て17年。2人の子供達の成長記録と梅ちゃんからの日常エピソード色々☆

リスキープレイ

2024-04-12 | 子供の発達関連
子供達の安全が第一というのは 御もっともであり理解できる事なんですが、気をつけていても どんな事にも100%というのはありえない事で。。

また、子供の安全への配慮という名の 訴えられないようにする目的が隠れているようにも思えてならない事に、正直なところ疑問を抱きます
働く側の人権を守るという意味も含むのだと思いますが。。

例えば、近所の幼稚園の園庭にある雲梯から手を滑らせて落ちた子が、骨折をしてしまった。そういったケースが1年の間に2件以上発生したことにより、学校の時間帯での雲梯使用が禁止されてしまう。

「怪我防止」という安全配慮と言えるかもしれないけれど、むしろ、幼稚園から低学年用で高さがそれほどあるわけでなく、地面が土に敷かれたウッドチップという環境で骨折をしてしまう子達がいる現状に対して、その子が骨や関節に先天的な疾患がある場合を除き、逆にちょっと転んだだけでは骨折しないような身体的発達の促進や丈夫な体を作る食生活。そういったことにも目を向ける必要があると、私は個人的には思うのです

監視下の元、雲梯に挑戦したい子達に対しては、それに挑戦する時間をあえて作るとかね。

身体能力も、子供自身が持つ能力に個人差は確実にあると感じます。教えなくても自分でどんどん挑戦できる将来アスリート候補のような子もいれば、バランスの不安定さや高さの変化に慎重な子もいる。

でもそれ以上に、どの子達にも、様々な動かしたいと思う身体の発達段階(ハイハイ、転がる、歩く、走る、投げる、飛ぶ、登る、たたく、ぶら下がる、こぐetc)があり、そのタイミングに合わせてどんどんその動きを繰り返しできる環境を提供すること。そのために必要なサポートをすることは、身体能力の発達にとても重要だと、我が子達の成長を見ていても、仕事で関わるお子さん達を見ていても思います。

例えば、ハイハイができる0歳の赤ちゃんが、階段や公園の遊具を登ろうとしています。

この時に「落ちたりひっくり返ったら危ないから」とやめさせてしまう方も時々見かけます。
でも、これは実はとても勿体無い。

身体の使い方を覚え、その動きやバランスが安定するまでは、サポートが必要です。
少し高さがある場合は、もしバランスを崩した際に支えたり、受け止められる位置に大人がいる必要があります

例えば、ジャングルジムを登る時のリスクとして考えられることは、登りながら足元が滑って、バランスを崩し、落ちたりぶつけて怪我をする事が考えられます。

この場合、私はいつも子供の靴のかかかとを少し支えて足元を安定させ、その子が滑らないよう、安定してジャングルジムに立てるようにサポートします。
お子さんによっては腰のあたりの服も軽く掴んで支えてあげると、上手に登ります。
1段でも登れた時は「自分で登れたね〜!」と感動を伝えると、0歳、1歳児でもその感動が伝わり、「自分でできた!」という感覚がさらにやる気に火をつけます

しかし、もしここで、バランス感覚が不安定なまま、サポートが全くなく滑って怪我をしてしまったら、その時の痛みと恐怖心でその子はしばらく挑戦することをしないかもしれません

やってみたいけど、できるかなあ。。という不安が「できた!」という感覚になった時、子供達は何度も何度も繰り返します。

そして、何度も繰り返すうちに、身体がそのバランスと動かし方の感覚を習得します

うちの庭でよくやるのが、スロープの上り下り

これも、最初から躊躇することなく、スタスタと行けちゃう子もいます。
でも大抵は最初はゆ〜っくり慎重です。

この時、慣れるまでは必ず様子を見て、足が止まったら「お手伝いする?」と聞いて手を差しのべ、可能な限り最後まで歩かせます。
手をつないだまま下りられたとしても、「下りられたね!」とできたことを伝えます。

お子さんによっては、やる前に手を伸ばして「手伝ってほしい」と伝えてくる子達もいます。その時は、何度でも手伝います。

そして見ていると、ある日ふとね、「自分でやってみよう!」と、挑戦する姿を見かけます。
この時は本人もとても慎重で真剣。私も声をかけず、見守ります。
そしてついに地面に足がついた時「自分で下りられたね!」というと、大抵安堵と共に、満足そうな表情かニコニコです。 そして、何度もまた繰り返します。

リスキーな遊びは、怪我と紙一重ですが、雲梯だったら、ぶら下がりやジャンプ、そういった活動レベルもみてから、取り入れて挑戦させることで、腕の力も、体幹も鍛えられるとても良い遊具だと思うんですけどね

でも学校で骨折などしてしまうと、見えないような小さな傷でも気にする親御さんもたまにいるから、責任問題とかを考えると
怪我や訴訟リスクを減らす=やらせない
そんな発想になってしまうのかな。。。

わからなくはないけれど、なんか違うと思うんだな。。
私はその発想は、子供への安全配慮といいつつ、発達する機会を奪ってしまう判断とも言えると思うんですね。

こういった事は、教育者側だけでなく、家庭とも発達に必要な要素についての情報や、リスキープレイのメリットを共有する事で、可能な限り相互理解を得る事。その上で、子供達にも 必要であれば上達のコツやサポートをする事で、「できた体験」を積み重ね、自信と身体能力の発達を促進できると思うんですけどね。





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順番この練習に

2024-02-29 | 子供の発達関連
低年齢のお子さん達の成長過程の1つに、物の共有があると思います

他のお子さん達とトラブルにならないように。。。とストレスを感じてしまう親御さんも珍しくないかもしれません。

0歳の赤ちゃんは、よほど驚かされたり、恐怖を感じるような状況でなければ、持っていたものを誰かが取ってしまっても キョトンとしていて、あまり気にする様子が見られず別の物を渡すとそれで満足する様子が見られます

「ちょうだい」に対しても快く「はい」と渡してくれたり。

でもだんだんと「私の」「私が使っている」「私が使いたい」という気持ちが芽生え 強くなり、最初は無言だけど、ぎゅーっと握って離さなかったり、どうにか試行錯誤でそれを手にしようと態度で示すようになり

言葉で伝えられるようになっても、癇癪で訴える子もいれば、使える片言で「自分が使う」と主張する姿が見られます

中には、適切な方法ではありませんが、手足を出したり、噛みついたりという態度で主張する姿も見られます

英語だとこういった物の取り合いによる絡み合いはconflictも言われ、2歳前後の子達は「Mine!」「My turn!」と主張する姿を目にします

見ている周りは喧嘩をしているような感じもして、ヒヤヒヤするかもしれませんが、「自分が使いたい」「自分の番」「今私が使っている」という意思を主張できることは、意地悪でもなく、実は情緒の成長過程でもとても大切で、健全な発達

でもそれによって、自分、他の子、物が傷つく状況は不適切なので、そうならない方法を何度も伝え、子供達に身につけてもらうのが望ましい。

私がお子さん達と関わっていて感じること。

例えば、ボール遊びを見ていると、「キャッチボール」というのは かなりハードルが高いのだなと感じます。

自分が持っていたいボールを相手に転がしたり、投げたり、蹴ったりしてパスする=とられる と感じているように見受けられます。

なぜなら、私には渡してくれるからです

きっと、子供達の中で、「私に渡してもまた自分へ戻ってくる」でも「あの子に渡すと、そのまま持っていかれちゃう」そんな感覚的な心理があるように感じます。

なので私が一緒に入れる時は、どちらにもパスをし「別の子に渡っても、自分にまた戻ってくる」という感覚を経験を通して積み重ねてほしいなと思って関わっています

子供同士でパスできるのは、3歳以降が多いかな。。。と感じます

この絵本は、歯磨きの絵本です。

おもちゃ用にしている歯ブラシを使って、絵本に出てくるキャラクターの歯磨きをしてみせると、100%「自分もやりたい!」と歯ブラシを取りにきます

この時も、見てると最初は「自分だけが使う」と主張する子がほとんどです。

でも1つのページに、やりたい子が3人いたら、 「次は〜の番」と終わったら隣の子に 最初は私が手伝って渡し、必ずまた自分の順番が回ってくる経験を繰り返します

こういった遊びを日々繰り返していると、自分の番が終わると 隣の子に「はい」と渡せるようになるんですね。

この絵本の場合はお話も短いので、順番が回ってくる待ち時間が短いのもよいのかもしれません

そしてこういった積み重ねから少しずつ「自分が終わったら、待ってる子に譲る」という事を理解するようになります

そうすると、ブランコや他のおもちゃも、「終わったら〜の番ね。〜にはいしてね」と伝えておくと、ある程度自分が満足すると自分から「はい」と譲ってる姿も見られるようになります

自分が使いたい という主張ができることも大切だし、今使っている子がいる場合は、その子の気持ちや意思も尊重してあげることも大切待つ経験)

その上で、順番を理解できると、子供自ら満足した後は「はい」と別の子に譲ることができるようになる

即効性はもちろんありませんが、日々の遊びを通して お友達と関わりながら学び成長していく姿に、私は何度も感動しています

自我芽生え、「わたしの」の主張が強くなってきたら、日々の遊びを通して、順番や自分以外の人と共有する経験を積ませることはとてもおすすめです





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遊びの中に文字の認識を取り入れる方法の1つ

2024-01-02 | 子供の発達関連
キンダーガーデンのクラスに行った時に、生き物の人形が大量に箱に入っていたんだけど、あまりこれを活用している様子が見られず

子供達がどんな風に遊ぶかな。。。と、実験的に試してみた遊び
最初は、トレーのそれぞれの部分に、一匹ずつ、異なる種類の動物を置いて、それ以外は、箱に入れたまま、近くにトングをいくつか置いておきました

朝、子供達が教室に入ってくると、それぞれ 遊びたい物を見つけて活動を始めますが、最初は3−4人だったと思います。
テーブルに集まっていて、動物の名前を言ったり、箱の中に沢山ある動物人形を見て、仕分け作業を自発的に始めました

私の目論見通りの展開😁 

仕分けをしながら、この動物は何だと名前をお互いに話しています。

そこで、1つ思いついた事がありました

最近特にキンダー2年目のSK (Senior kindergarten)の子達が、スペルに興味を示していて、ごっこ遊びで図書館やお店を作ると「図書館ってどう書くの?」「店が閉まってるってどう書くの?」。手紙やカードを作ると「お母さん、お父さん、大好き」ってどう書くの?などと聞いてくる子達が多いので、動物の単語を書いてみたんです

そして、子供達に例えば「どっちが猫だと思う?」と聞いて「Cats /Pigs」の2択で見せてみたんです

すると、ほとんどの子達が「Cat」を選びました。

そこで、ただ、「正解」というのではなく

少し驚いた表情を見せて 「どうしてこっちがCatだと思ったの?」

と、聞いてみるんですね。

ちなみに、こういうタイプの質問は、必ずしも答えは1つである必要はなく、自分がそう思った事を伝えられたら、花丸です。

すると「Cat はC(発音)だから!」と教えてくれるではありませんか!」


クラスのサークルタイムではA,B,Cの歌のように、アルファベットのレターとしての読み方を学ぶ他に、単語の例を出して「音」も学ぶんですね。

なので、「C」だから 「Catが猫!」という答えが返ってきたわけです

結構感動でしたよ😊 

中には 同じように「どうしてこっちがCatだと思ったの?」と聞くと
「え〜。正解って知らなかったけど、なんとなくこっちかなーと思ったから!」なんて答えもあります。

その時も「いい選択だったね!」とか褒めてあげると、子供達継続してニコニコ参加してくれます。

そして、側で「C」だから 「Catが猫!」とクラスメイトが発言してる事から学べる場合もあるんですね。

もし、わからない様子の場合は、私だったら「こっちが猫だよ。C A Tで猫だよ」と、スペルを1つ1つ指さしながら さらりと伝えるだけにします

そして、ちょっとひっかけで 「猫(cats)と牛(cows)を見せて」 どっちが猫だと思う?と聞くと

う。。。。。。。ん。。。。と、迷う子達も多かったです。

他の動物でも同じように問いかけてみると、やはり、同じように最初の音と文字で選ぶ様子が見られました

この子達は、単語の最初の文字と、音で単語のスペル認識しているんだな。と言うことがわかりました。

でも、これがわかっているだけでも大した物です。

この遊びから
トングという小道具を上手に使う手先の運動
物を同じカテゴリー別に分ける認識と力
動物の名前の認識
名前と単語スペルの認識
文字と音の認識
クラスメイトと一緒に活動する力
大人の質問に対して答えられる(自分の考えや意見を述べる)力

などを育むことができます

日本語でも他の言語でも応用できる遊びだと思います

日本の幼稚園で、ひらがなやカタカナの文字の導入をする際に
こう言った遊びも楽しく取り組めると思います

24名いたクラスで、半分ちょっとの子達が興味を持って自分から取り組んでいました。

全員ではないけれど、それはそれで、その子のその時の興味と発達段階があるので、強要する必要はないし、これに興味を示さなかった子が興味を持っている別の遊びの中に、文字や言葉の導入をすると、別の形で学べます

大人はそんな環境づくりができると、子供達は自発的に様々な事を学ぶことができます



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お留守番、一人歩き、チャイルドシートなどの基準

2023-10-11 | 子供の発達関連
10歳未満の子供のお留守番や、公園で子供だけで遊ぶ事が不適切という日本のニュースを見ました

様々な意見が出て、議論することは課題が見えてきて とても良いことですよね。
この話題、車のシートベルト&チャイルドシート着用義務の議論を思い出しました。
そして、お留守番や独り歩きに関して反対意見多数の日本は治安が良い国なんだなあと改めて感じます

私が子供の頃は、チャイルドシートを使った事がなく、後部座席でゴロゴロしたり、走行中も動き回っていました。(今思うと楽しかったけど恐ろしい〜)

幼稚園の頃には近所の友達宅まで歩いて遊びに行ったり、一緒に公園に出かけたりもしていたような。。。でも少し暗い道は小学生の時でもドキドキしました。

小学校は1年生から大人の付き添いなしに歩いて登下校(きっと日本の小学生達みんなそう??)

周りもみんな同様だったので、そこに特に疑問は抱かなかったです。

ただ、私自身は鍵っ子ではなかったです。家に帰れば必ず誰かがいました。近所の人達も同じ通りの方達とは顔見知り。


シートベルトやチャイルドシートが義務付けられたのは、交通事故に遭遇した場合に、その装着の有無で命を守れるかどうかが変わってくる事が実験やデータでもわかっており、自分自身がいくら運転に気をつけていても どんな事故に遭遇するかは予期できず、その「万が一の時」に 子供と自分自身を 命の危険リスクから守る手段の1つとして有効であるから 着用が義務付けられている。

特に子供は危機管理能力が未発達なので、大人ができるだけ安全な環境を整えてあげる必要がある
チャイルドシートにきちんと座らせていなかったことで、もしも不運にも交通事故に巻き込まれ、その衝撃で外に投げ出されて大事な我が子が亡くなってしまったら。。。エアバッグに挟まれて窒息してしまったら。。
誰の責任? あの時チャイルドシートにちゃんと乗せておけば。。と後悔しても命は戻ってこない。

カナダでは生まれたその日から、チャイルドシートを使うため、子供達はそれが「当たり前の習慣」として身についており、逆に座らせたけど、ベルトをうっかり忘れてしまいそうな時も、子供から教えてくれたりなんて事もたまにあったくらい、子供達にとっても ないことの方が違和感があること。


お留守番に関しては、州によって規定が異なると思うのですが、私の肌感覚でも幼稚園生以下の子が一人、または子供同士でお留守番は危険リスクがとても高いと感じます。

確かオンタリオ州は10歳以上なら短時間であれば、一人でお留守番ができたはず。
でもこれは、10歳だからOKということではなくて、あくまでも 最低限の危機管理能力があり、本人が承諾した時のみです。

本人が不安がっているのに、大人の都合で一人で留守番をさせるのは、これは精神的な虐待だと言われてもおかしくない。

長男が10歳の頃に、「一人でお留守番コース」が市のプログラムであり、お留守番をする際の注意事項を教えてくれるコースがありました。
でも1日中とか、夜通し。。。。というのは 子供が10歳でも私も不安だし、子供も不安だし、通報されると思います。

高校生くらいになって、本人にある程度の危機判断能力があり、気持ちも本人が大丈夫なら、よいかな。というのが私の感覚。

お留守番において大事な基準は「子供自身が安全に不安なく一人で過ごせるのか」

滅多にないことだけど、可能性があるリスクに対して 子供自身がどう感じ、どういった判断と行動を起こすか。

例えば留守番中にもし
  • 地震が来た場合
  • 近隣で火災が発生した場合
  • 急な雷雨で、落雷があった場合
  • 静かな家の中で、物音を感じた場合
  • ピンポーンと誰かがドアベルを鳴らした場合
  • 近所の人が留守だと知り、心配を装って家に入ってこようとした場合(もしかしたら良い人と思っていたご近所さんが性犯罪者かもしれません)
  • 水を飲もうとしたら、コップを落として割ってしまい、血が出てしまった場合
  • 家の中の思わぬ場所で転倒してしまった場合
  • 急に停電になり真っ暗になった場合

    他にも不安要素は考えられますが
    こういった状況にもし子供が一人で、もしくは低年齢の子達が子供だけで留守番をしていたら、どんな心情になるでしょう。
    恐怖や不安に怯えることなく、パニックになることなく、適切な対応が自分の判断でできるでしょうか。

    これらが無理だと思われる場合は、年齢に関係なく一人でお留守番はリスクが高い。

    子供自身にこれらのリスクを伝えた際に、不安や恐怖を感じるのであれば、その気持ちは尊重される必要があり
    それを無視して大人の都合で一人にさせるのであれば、これは虐待だと私は認識します

これらのリスクを理解できない発達段階のお子さんは、危機管理能力がまだないので、一人で留守番は絶対に避けた方が良いです

でも、必ずしも両親のどちらかが、子供に常に付き添う必要もないと思うんですよね。
頼れる家族がいなければ、預かる事が可能な信頼できるお友達やご近所さん、専門の預け先にお願いをする

それこそ定期的に留守番が必要な家庭は 預け先を利用するのが理想ですよね
きっと今回の議論で問題になってることの1つは 急に虐待だ、条例だという報道がされ、じゃあ そういう状況に直面する可能性がある場合に、どこかで預かってもらえますか。という所で、預ける人や場所が身近にない人達が そんなの現実的に無理だと声をあげているのかなと感じました

それと同時に、カナダの生活では小さな子供だけで留守番をさせる感覚がなかったので、こんなに大騒ぎになるほど留守番をしている子供達がいるんだ。。。。という驚きも正直ありました。

でも、それにより、預け先の需要も思っている以上に必要なのではないでしょうか。そこを整えていくのは行政のお仕事ですよね

子供だけで公園で遊ばせる。 これも、10歳の次男一人で歩いては今もやや不安。。大通りを渡らない場所で、自転車で行って待ち合わせなら。。。まあ。
近所の友達数人とか、お兄ちゃん達が一緒ならOK出すかな。

近所の友達から公園や広場へ誘われた時も、大抵相手の親が付き添ってくれてます。うちが誘う時は私かダディくんが付き添っています

14歳の長男が友達と出かけてくる。とバスに乗って市内へ出かけて行くのは
彼は高校への通学でもバスを使っているし、ある程度の危機管理能力も備わっていて、携帯も持っているから誰とどこへいくのかわかっているならOKかな。

もし幼稚園生以下の子が子供だけで住宅街歩いてたら、私はまず周りに大人がいるかどうか確認しますね。
いなかったら声かけて「親か付き添いの大人はどこか」と聞いて(ここで私が不審者に思われてしまう可能性も出てきちゃうけど(笑)、大人が近くにいなかったら私は通報すると思います。

そんなに治安が悪い場所ではありませんが、それでもどんな人が住んでいるかわからないから怖いもん。

もし悪い事考えてる人やドラッグで判断力おかしくなってる人に家の中に連れ込まれたら。。。 
車で近寄ってきて連れ込まれたら。。。

アウトです。 

そのもしものリスクに対して、子供自身が適切な行動を取れないと思うなら、私は一人で外を歩かせないですね。 



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少しすっきりした長年のモヤモヤ

2023-09-25 | 子供の発達関連
長年感じていた事が少しすっきり。 

子供と関わる大人達の子供とのやりとりで、ずーーーーーーっとね、なんか違和感があったことがありまして、でもうまく言葉で説明できない何かだったんです。

それがふと、今日 閃くように、これか!と自分の中でようやくわかった事がありました。

この違和感とは。

英語での大人と子供のやり取りで時々見聞きする事が多いかな。

一見、子供をしつけているように 見え、聞こえるのですが、なんかね、違うの。
変な言い方をすると、ズレてるというか、安っぽいというか。。。

それは、私自身が心がけているアプローチとその方達との注目する視点の違いにあるように感じました。

例えば、片付けの時間に「自分でやろうとしていたこと」を「別の子がやってしまった」

この状況に対して自分でやろうとしていたAが代わりにやってしまったBの事を叩いたり、押してしまい、Bが泣いてしまった。

この場合、Aにとっては 「自分でこれを片付けようと思っていた」事があった。

BはAがそう思っているとは知らず、目の前にあったそれを片付けの時間だから片付けようとした

二人とも片付けようとしていたんです。
どちらかに相手を傷つけようとする悪意もない。

でも不適切と判断される点は「AがBを叩いたり、押してしまった事」


この状況が起こった場合、私ならまず状況を可能な限り把握する事を努めます。

お話ができる年齢であれば「どうしたのか。何が起こったのか。何がしたかったのか」双方に聞くと思います

でこの場合 Aに対し「自分でこれを片付けたかったんだね」とその子がやろうとしたポジティブな行為と考えに共感を示します。

その上で「そういう時は、Bに『これは僕が自分で片付けたい』と伝えたらいいと思うよ」と、叩く、押す以外で、相手に自分の気持ちや意見を伝える方法を伝えます。

そして、そのAの考えや気持ちはBにも伝えます。その上で「でもBも片付けようと思っていただけだし、叩かれたり、押されたのは嫌だったよね。痛かったよね。ごめんね。」と伝えると思います。

そして、Aが叩いてしまったという行為に対して、自分でも謝れるようであれば そこは「ごめんね」が言えるととても良い。

それで双方納得すれば(大抵納得する)、おしまい。


私が違和感を抱く接し方は

まず、状況をきちんと把握しようとせずに、不適切な行為のみに注目し、それについて不適切な行為をしたと見られる子のみに「叩くのはよくない。押すのはよくない。なぜなら。。。。」と、グダグダ説教を始める接し方だと感じました。

子供自身も「あ!しまった。。。」って気がついてる事が多く、特に同じような事で何度も注意をされている子達は「また注意される。。。」とネガティブな気持ちが膨らむ様子が表情からも感じられます。

この後者のアプローチは、一見 不適切な行為を指導しているように見聞きできるのですが、私が抱いた違和感は「一方的な指導」で、そこに「その背景にある、子供の気持ちや考え」が尊重されていないからなんだ。と、急にすっきり解決。

先週から近所のキンダーガーテンに実習に行っていて、今回はとても尊敬できる先生方に恵まれ、最後の実習をここでさせてもらえることがありがたい。と感じています。子供達との接し方も自分にも近く、とても共感できるし、私が感じた事もすんなり相手に伝わり、この方達と一緒に仕事できたらいい環境つくれるだろうなーと感じる先生方に恵まれました。

が、先週一度だけ、代行の先生が入った日があり、代行の先生だからというわけではなく、その方の クラスメイトとトラブルを起こしやすい子への接し方に すごく嫌な感じを受け、あ。。。でも知ってるこの感じ。。。 私が時々出会う違和感。    

で、今日になり、なんとなくそのアプローチや、その時の子供の表情などを思い出していて、急にすっきり。 

ネガティブな部分のみ注目して、繰り返し同じような事言われたら、くどいよね。 私も嫌になっちゃうなー。そんな風に言われたら。

その時トラブルになっていた子もね、いいところもたくさんあるの。親切にしたい気持ちも行為に出てる事もあるし。優しいところもあるし。そこをね、あえて見つけて本人に伝えるようにしています。嬉しそうな表情見せてくれるし、担任の先生達も同様にその子の良い部分もきちんと把握されているのを感じます。

不適切な言動を注意する前に、状況や気持ち、考えを把握しようとしたり、理解を示すことは、小さい子達だけでなく、中高生相手でも大切だと私は思っています。



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改めて性犯罪や虐待に対して思う事

2023-09-08 | 子供の発達関連
ジャニーズの性犯罪のニュースが話題になっていますね。
私はこれは事務所や業界内など他人事の問題ではなく、社会全体で「性犯罪とは、虐待とは何なのか。どうしたらそれを防げるのか」を考え、認識を高めるきっかけとなって欲しいと願っています

以前のブログにも書きましたが、性犯罪の加害者は老若男女。 そして被害者の90%以上は加害者は本人がよく知る人物であった。というデータがあります。

信じ難いかもしれませんが、家族や親戚が加害者であることもあるんです

そして、ジャニーズ関係の被害者達が発言しているように
「おかしいと思っていても周りに言えない」
「大人に助けを求めても 信じてもらえない」
「親を心配させてしまうと思うから言えない」

そして、「何十年経っても心の傷が癒えない」 

心に大きなトラウマを残す重罪であり、それがきっかけで命を落とす選択をする人もいるんです。

これまでにも勇気を出して告白を試みた人達がいた。でもそれを世間は真剣に受け止めてこなかった。
この心理背景に想像できる社会からの裏切りへの失望。計り知れない負の心情を生み出したことでしょう。

「大人に助けを求めても 信じてもらえない」これは、大人自身が「性犯罪や虐待への知識」「子供の人権」に対する認識が低く、教育が必要であることを示しています。

カナダの大黒歴史である カトリック教徒達による先住民の子供達への寄宿舎での想像を絶する虐待が長期に渡り表沙汰にならなかった原因の1つは「子供が言ってることだから」「まさかそんなこと。。。」と、少なからずあった「子供達からの訴えに対し、大人達が真剣に受け止めなかったこと」があります

「人権」「子供の人権」について 大人達ももっと関心を持って勉強してほしい。特に、いわゆる権力のある人達が それについて正しい認識を持っていないと、組織も汚染されます。国の権力者達はどういう認識を持っているのでしょうね。

また、そもそも今後の賠償や失った信頼を考えると、会社自体が存続するのかどうか疑問ですが
社名変えない。。。というところに、どこか犯罪者である当人が持つカリスマ性や恩義を捨てきれない心情があるように思えてなりません。

でもこれは、家庭内暴力(DV)をする加害者が100%悪いのに、被害者は「でも暴力振るってない時のパートナーはとても優しいから。よくしてくれるから。自分が我慢すれば良いこと」と勘違いしてしまう心理と同じ。

そう考えると 所属タレント達も、表には見せなくても心の中で抱える大きな葛藤があることが想像できます。

ブラック企業に勤めていると、おかしいと思っても「その会社や業界の中では 仕方のないこと。多少は当たり前」的な勘違いに洗脳されてしまうんだよね。
特に権力者や先輩がそういう発言を当たり前かのようにしてしまうと 発言したくてもできない人達をが出てきますよね。 

このジャニーズの犯罪をきっかけに、性犯罪や虐待への認識が社会全体に高まって欲しいです。

子供自身には「自分の体は自分の物であること」を教え

「家族や医師であっても 適切な理由無くして体に触れることは許されることではないこと」」
「服を着ていない写真や動画を撮ることはあってはならないこと」

これらの行為を見聞きした時は、信頼できる大人に話して良いこと。
被害に遭ってしまっても悪いのはあなたではないこと。

を、徹底して教え込むことで、子供達自身が犯罪への知識と、そこから身を守る術を習得できます。

さらに大事なのは「大人自身の教育」

子供達から相談をされた時に そこにきちんとアンテナを合わせて真摯に向き合えるか。
その為には大人自身も勉強し直す必要があります。

また、虐待問題で盲点となりがちなのが「抵抗ができない障がい者達への虐待」

犯罪者は相手の脆弱性を利用します。
もしかすると、ジャニーK氏は、若者達の世話をしつつ、そういうった気質を見極めていたかもしれません。

抵抗できない/しなそうな立場の人への犯罪や虐待は、なかなかニュースで見ないかもしれませんが
実はこれもかなりあると言われています。

でも当人達に訴える力がないので、それこそもみ消されてしまう。。
虐待認識の低い社会では、学校現場でもあり得る話です

こういう事が実際に自分の身の回りでも、自分の子供にも起こるリスクが潜んでいる事。ジャニーズの犯罪をきかっけに ただ事務所の関係者のどうこうを話題にするのではなく、同じような犯罪を日常や社会から防ぐ為に必要な情報を報道して欲しいです。

大人一人一人が認識を高め、子供達が正しく教育される事で、社会から犯罪や虐待が減っていく事を願っています。


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私色。私好み。多様性を考える

2023-07-09 | 子供の発達関連
もしかしたら将来、「boy:男の子」「girl:女の子」という表現は、生まれた時に生物学的にどちらかを区別するために使われる程度の言葉になる日が来るのではないか。。。。と、思ったりしています

だけどもし日本にずっと住んでいたら こんな考え方は今も持っていなかっただろうな。

だいぶ前に、内容としては面白いおもちゃだったのですが、捨てたものがあります。
そして最近新たに処分した絵本も。

そこには「boy」「girl」という単語を学べる内容がありました

その絵の何をみて「boy」か「girl」を判断するのか。
多様性を勉強するうちに、ここに私自身が大きな疑問を抱くようになりました

スカート履いてるから?
ピンクの服着てるから?
ショートパンツだから?
髪の毛短いから?
青いキャップ被ってるから?
ピンクの着てるから?
髪の毛長いから?
車を持ってるから?

この理由を使って、子供達に この絵は「boy」か「girl」かを説明できますか

私は正直できないと思いました。

今の時代には合わないと感じました

あえて使える絵とすれば、裸の絵であり あくまでも「生物学的にどちらか」という説明につかえるくらい。
でも、子供用のおもちゃや絵本に使われていたのは
そういった絵ではありませんでした

なので、捨てました。

ドレス着てみたい男の子いるよ
ピンクが好きな男の子いるよ
ショートパンツ履いてる女の子いるよ
髪の毛が短い女の子いるよ
髪の毛が長い男の子もいるよ
青いキャップ被ってる女の子いるよ
車が好きな女の子もいるよ


こういったステレオタイプの見た目や好みで性別を判断するというのは、自分が「女の子はこう・男の子はこう」という先入観を持っているから。

でも実際は、その先入観通りでない子達も珍しくない。
逆に、先入観通りの服装や色、遊びを好む子もいる。
それはそれで いいと思う。その子がそのスタイルを好むのだから。

最近ね、カナダで売られている子供向け製品やキャラクターも、その辺り少し気にするようになったように思います
以前は、男の子色、女の子色。的なコマーシャル製品をカナダでも多く見かけました
特にキャラクター系は多いですね。

でもね、子供の好みをじっくり観察してみてください。

選ぶ色も、スタイルもみんなそれぞれだから。
また、その好みも変化していくから

何色、どんなスタイルを選ぶかな?
まだまだ固定観念がない、小さなお子さん達に 可能な物は選ばせてみてください

自分の好みと違うと、心がざわつくかもしれません(私は何度もざわつきました)
でも意外と、似合うこともあったりね。


お話できる年齢のお子さんは「なんでそれがいいと思ったのか」聞いてみると
その子の考えや感覚を理解するのに役立ちます

もし失敗しちゃった時、やっぱり嫌だった時も、「どうしてそう思ったのか」聞いてみることで
その理由をもとに、次回のより良い選択につながっていきます

周りの大人達が 固定観念に縛られて決めつけてることに気がつかないと、知らないうちに 好みを押し付けたり、価値観を洗脳してしまい
子供達も偏見を生むことになってしまうんです


日本で多様性が本当に広く認知されて、理解されるまでには
相当な時間がかかると感じます

私自身も含め、カナダでも特に大人世代は、学び直す必要性がある人達がまだまだ沢山いると思いますが、微力ながらカナダから、この記事に触れてくださった方達に考えるきっかけを発信できたら。。。なんて 
おこがましいですけど、綴ってみました


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年齢に適した早期性教育の大切さ

2023-04-19 | 子供の発達関連
性被害は表になりにくいだけで、世界中で沢山起こっている
前にも書きましたが、加害者は老若男女。

被害者も老若男女
その加害者の嗜好だから

そして性犯罪被害者の95%は 相手はよく知ってる人だったと言われているデータがあります

自分の子供が加害者、被害者共にならないこと祈りますが、被害者を1人でも多く減らすためには「年齢に適した早期性教育」が必須だなと感じます。

性被害について「自分の身を守る為の正しい知識」を身につけて 周りが何と言おうとも「おかしいことだ。間違ったことだ」と自己判断できる力を育てること。が大事だと思います

早期性教育とは、ある程度の話が理解できる、自分の言葉で話せる3、4歳くらいの子達でも問題ないです

低年齢のお子さん達にできる性教育は

自分の体はどの部分もとても大切で そのオーナーは自分自身

親や兄弟、ドクターであっても「理由なく」体をジロジロ見たり、触ったり、写真や動画を撮ることはあってはならないことであり、それを求められた時はどんな条件をつけられたとしても「NO!」と断ってその場をすぐに立ち去ること。そして 信頼できる大人や警察に話をしていいこと

もし被害にあってしまった場合、悪いのは100%相手。
あなたは悪くない
。口に出すのは辛いことだけど、信頼できる大人に話すべきであること

自分の中でネガティブな気持ちを抱えないでほしいこと

幼い頃に性被害に遭い、当時は何だかよくわからないまま、心も体も成長してから それが性犯罪であった事を知り、自分を責めたり、相手を憎んだり、負の気持ちを抱えこんで、追い込まれて、、大人になってから命を絶つ選択をする人達も珍しくないと聞きます

実は私の知り合い家族にもいて、その家族の人生もおかしくなってしまいました

それくらい、性被害は どんなに表面では笑顔を作っていたとしても一生のトラウマを残す重罪なんです。

加害者が繰り返さない為に、同じような性犯罪が別のところで発生しない為に見逃してはならないこと
相手が権力者である場合は、その社会の中にいると 「しかたのないこと」的な風潮に飲まれてしまいやすいかもしれないけれど、
そこに飲まれずに自分を守る方法は「正しい性教育を受け、性犯罪の認識と抵抗方法を身につけること」
助けを求めることは恥ではないこと。正しいこと。

描いていたキャリアを捨てるかどうかの選択を迫られた場合はとても悔しいけれど、負ける気持ちがするかもしれないけれど
自分を守る為に職場や習い事先を変えることは、正しい選択であり、性犯罪の知識が正しく広がれば、仮にそれが理由で環境を変えたとしたとしても、まともな倫理観のある職場や環境であるなら
悪いのは100%加害者であり、その理由に対して被害者をネガティブに扱うことはしないはず。

「それ、おかしいよ」
「それ、犯罪だよ」
そう認識している人の方が多い社会になってほしいです

性犯罪への正しい認識と感覚が社会に世界にもっと広がりますように

過去のブログにも綴っています




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聞きながら学ぶ

2023-02-24 | 子供の発達関連
これは、長男が赤ちゃんの頃にグランマが買ってくれた絵本で、今ではデイケアのお子さん達の間でも人気の絵本。

これ、デイケアセンターの実習先でもやってみたけど、ここでも人気。

"Eight Silly Monkeys"
このお猿さん部分はプラスチックで、触りたくなるのも特徴的。

8匹のお猿さん達がベッドの上でジャンプをしていると、1匹ベッドから落ちて頭を打ってしまいます。そこで、ママがお医者さんに電話をすると、お医者さんから ”もうベッドの上でジャンプをしてはいけませんよ”とアドバイスされます。

ページをめくると、7匹、6匹。。。と1匹ずつベッドから落ちて減っていきます。



その理由は、スキップをしていたり、宙返りをしていたり、ダンスをしていたり、おやつを食べていたり、ブランコ遊びをしていたり、滑って遊んでいたり、スピンをしていたり。。

1匹ずつベッドから落ちる度に頭を打って、お医者さんに電話して。。。の繰り返し。

歌があるので、私はいつもこれを読む時に歌いながら読み聞かせています。
まず、1匹ずつお猿を触りながら、「1、2、3、4、、、、」と 日本語で数えた時は「8匹」、英語で数えた時は「Eight monkeys」と言って見せます。

子供達が触りたい時は、触らせて、それに合わせて私が数えたり、子供が数える場合は、そこに沿って一緒に数えたり。

「はち/eight」と言いながら、「8」も指で示します
(目にする機会を意識的に増やすことで、繰り返し遊びながら少しずつ形と音を認識していきます)

1歳の子達にも内容が伝わる様に、絵本を動きに合わせて回したり、揺らしたりして動かしています。

そして落ちる時は絵本を落とす様な仕草で子供達の視界から下げます。

「頭」を触り、「痛い」のベビーサインで「頭を打って痛い」を教えて

電話をする仕草で、ママがお医者さんに電話。

何十回も繰り返していると、ベビーサインや電話の仕草を真似してくれる子達もいます。

今週、3歳の子が私がこの絵本を読み始めたら、おもちゃにしている古い携帯電話を持ってきて少し離れたところに座りました。

なんとなく何がしたいかわかったので、読み進めていくと

お医者さん役をしてくれて、ママがお医者さんに電話をすると
"No more monkeys jumping on the bed"の部分を上手に言ってくれました。

7匹になり、6匹になり、同じ様に読み進めていくと、その子が毎回お医者さん部分を読んでくれます。

ただ、その子は毎回"No more monkeys jumping on the bed"と言っているのですが、実際はSkipping, tumblingなど動きの表現が変わっていくのです。

そこで、その子が"No more monkeys jumping on the bed"と言った後に、私がさりげなく歌いながら"No more monkeys Skipping / tumbling on the bed"と続けていました。

特に私の方で「違うよ」とか否定や訂正するような言葉は一度も使うこともなく、本の内容をそのまま歌い続けました。

すると、残り4匹になった頃から変化が。。。
”Four silly monkeys eating on the bed."と読み始めると、ちゃんとその動きに合わせて "No more monkeys eating on the bed"と言うではありませんか〜。

ちゃんと聞いて考えてるんだな〜と感動しました〜!!

日常会話では、英語は日本語ほど私自身が対応してあげられる表現力がないのがもどかしいのですが、日本語に関しては、特に外国語環境で日本語を習得させたい場合は、子供が話し始めたら できるだけ最後まで話させること。

この時に間違った表現が入っていた場合、明らかに助詞の使い方や選んだ言葉が違う。なども、「それ違うよ」と否定するのではなく(子供にも間違えたくないと思うプライドがあったりする)、「正しい表現を返事に含めて 耳から正しい表現を聞く機会を1回でも多く増やしていく」そんな心持ちで普段の会話をしていくと、子供達、ちゃんと聞いて学んでいるんですね〜。


我が子達が小さい頃もずっとそれを心がけていて、これはやってよかった事でオススメです。特に3−4歳の頃に意識していました。

自分が言った事と、私が返事に含めた表現に違いあると認識して、すぐその次の会話から正しい表現を使っている事が何度もありました。

私の英語もそうやって向上してくれるといいなあと思うのですが、どうやら私自身が子供達のような優れた感度を持っていない様でして。。。ダディくんが言い直ししてるんだけど、私が気づいてくれないんだよね。。。って(苦笑)

でもね、若い子供達は聞く事からも沢山学んでいるんですよね〜。 0歳の赤ちゃんは まだ言葉としてはしゃべらないけれど、ものすごーーく聞いていますよ〜。
だからこそ、BGMのように目的なく聞かせるのではなく、お子さんが見てる物、感じている気持ちなど 沢山声かけしてあげるのは、とーってもおすすめです

聞いて学ぶ姿勢、私も見習いたいわあ。

ちなみにこの絵本の最後は
ベッドの上ではダメと言われたけれど、カウチ(ソファー)の上でダメとは言われてないもんね〜。とカウチでジャンプします。

この後はきっと。。。ねえ。



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発達障害の「診断名」からの影響

2023-02-13 | 子供の発達関連
発達障害の「診断名」を使う時は それによって「メリットがあるとき」が良い言われています。とても納得です。

例えば、医師から診断されることにより、その子に必要な支援が受けやすくなる。

また、親が子供の言動をずっと不可解だ、不適切だと感じ、自分の躾に問題があるのではないかとストレスを抱いていたとします。

そこで診断を受けることにより、「ああ・・・だからか」と原因がわかることで腑に落ちる。 

大人も、十分な理解力があるならば子供自身も、いつも同じような事で繰り返し叱られ、注意ばかりされることで「自分はダメな人間なんだ。。。」と勘違いしていたことの理由がわかる。

頑張ろうとしても、気をつけようとしても、やっぱり思うようにできない。その原因がそこにあったからなのか。と原因を知ることで、自分を以前より理解できるようになる。

抱えている困り事がそれによってすぐに解決されるわけではなくても、「なぜ」と感じていた部分に対するストレスが1つ軽減されます

正しく知ることによって、「どんな取り組みや声かけが 有効になるのか」その専門家と共に前向きに検討する事もできます。

これらは、診断名により、周りからの理解、自分自身を理解することにより、試行錯誤を繰り返しながらでも適した対策を実践しながら 私は私でいいんだと。ポジティブに生きていけることにつながる。

ポジティブに、自己肯定感高く生きていける事は、その子が持つ強み、得意をのばし、自信を育み、社会に出てからも活躍できる人生につながっていくと思いませんか

逆に診断名を使う事により、その子自身ではなく「診断名というレンズ」をかけてその子を見てしまう事から 一般的に言われる情報を元にその子を見たり、性格や人柄、能力を判断してしまう事はとても残念な事。

その子自身が持っている興味、特技や良さに目が行きにくくなる。となると これは、とてももったいないことでもあり、その子に対しての偏見や誤解が生まれる可能性も高い。

また、診断名がきっかけで、今までの日常に当たり前にあった環境や人間関係が崩される。
それもその子にとって良い事ではない事が想像できます。

自閉症がスペクトラムと表現されるように、仮に自閉症と診断されたからと言って100%全員が同じ特性を同じ度合いで持っているわけではない。 
他の発達障害も同様。まさに十人十色です。

「うちの子発達障害なんだよ」と言われて初めて「そうだったんだね。全くそうだとは感じなかったよ」と驚く事すら 私自身も経験があります。

また、その子のせいで自分の子が悪影響を受ける??と本当に思っている人達がいるのも驚きですが、その発想が自分の事しか見えていない事であり、無知であることを御披露している事であることに気がついてほしいですね。
 
発達障害に関しての認知が広がることはとてもいいことだと思います。

ただ、正しく広がってほしいです。
そして中途半端に情報が広がることにより
身近にいる子達を発達障害だと決めつける人が増えないといいなと願います

「発達障害」と診断できるのは医療機関のみのはず。
その医療機関の方達ですら、単純な診断はしないはずです。

ただ、認知が広がる事よって、その可能性も含め周りの人達が その子の言動に理解を示し、その子に適したガイドができることで
多様性やインクルーシブという考え方も もっと社会に浸透していけるように思います

赤ちゃんに優しくできるのは、今の発達段階では「できない」とわかっているから(理解はしていたとしても)
その子ができる発達段階に合わせて 丁寧に働きかけられる。

でも、だんだん子供が成長していくと「これくらいはできるよね」「これくらい理解してるよね」という事柄が増えてくる。
でも、実はわかっているようで、わかっていない。。。がまだまだあるのが子供。

そしてその「わかってるよね」「できるよね」と思う部分が「苦手分野」である子にとっては、年齢平均よりもその部分の発達に関してはまだまだ追いつけていない。と思うと、ハードルを下げて、働きかける事ができる。

それくらい大らかな大人が増えると、子供達のびのびと育って明るい社会にを作ってくれそうに感じます

大事な事は、診断名の有無に関わらず、本人が生活する上で困っていること=バリア=障害は何なのか。それをバリアと感じないようにできる環境や支援は何なのか。どういった支援や方法なら 苦手な分野もスキルアップできるのか。環境を整える事で、できる支援はどんなことか。 そんな事を一人一人が考えられる環境で子供達が育てられたら、それぞれの個性や得意に自信を持ち、自分にできること、得意とすることで活躍できる大人達になってくれそうではありませんか




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発達障害について思う事

2023-02-13 | 子供の発達関連
私の関心事にAIが選定して記事を選んでいるのか、社会で関心が高まっていることなのか。。どちらなのかわかりませが、日本のニュース記事を見ると発達障害に関して書かれている内容が最近増えたように感じます。

そしてそこに書かれている内容からも「障害」という言葉が持つネガティブな印象が原因で、よく知らない方達の中で偏見も多くあるのかなと感じます。別の適切な表現はないものでしょうかねえ。 差別したり、特別視したり、集団から排除するような事ではないのに。。。

そして、もし周りに知らない人達がいたら広めてほしいことは
発達障害は親のしつけや関わり方が原因でなるのではないこと。

ただ、その子の特性に対して適切な働きかけをポジティブに続けることにより、苦手に対してはペースがゆっくりであっても、進捗は少しずつであっても学び、スキルアップしていける事が十分期待できます

だから周りが正しく理解し、共にポジティブに働きかけることはとても大切

発達障害と診断されたからと言って その子の将来の可能性が閉ざされるようなことではないです。もしそうだとしたら、その社会制度に問題があるように思います。

むしろ、世界中で名の知られている世の天才と言われているような人達も、発達障害を抱えていたと言われている人も少なくないです。
アインシュタインなんかもそうだと言われています

また発達障害は複数持ち合わせていることも珍しくなく
ある発達障害が原因で、別の事が併発することもあるし、その時期がずれて表面化されることもあります

親御さんの中には うちの子はそうじゃない。。と、診断を受ける事を頑なに拒む方達もいるようですが、実はそれは親御さんにとっても、お子さんにとっても
より苦しい状態を続けてしまうこともあります。ではどうして拒むのか。

そこには自身がもつ固定観念や、世間からの偏見によるネガティブな目も無関係ではないのではないかと感じます。

発達について正しく知らないことによって、家族や学校、職場など その子/人と関わる人達からの無知や偏見による心無い言動により
その子/人自身が持つ特性が生かされず、自尊心、自己肯定感を壊されてしまう。それは、発達障害その物よりも その子の将来に深刻な影響が出てくる事が想像できると思います

また発達障害を持たないお子さん達が偏見を持って接したまま大人になれば、その子もまた、偏見を持つ大人になってしまう可能性も生まれます。

ではこの偏見はどんなところから生まれるのか。その1つが診断名の使い方にも関係があるように思います

続く。



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本:What to Do When Your Temper Flares: A Kid's Guide to Overcoming Problems With Anger

2023-01-05 | 子供の発達関連
「怒る」「怒り」という感情は ほとんどの人が日常生活で感じる感情の1つ。なのでこの感情を抱くことを否定する必要はない。。

でも、このネガティブなエネルギーをどうコントロールし、どう表現するか。
これは、とても重要なこと。

子供も。大人も。
大人になってから、自覚して「よし、気をつけよう!」と実践できる人達もいれば、感情のコントロールができずに、エスカレートして器物損壊、危険運転、傷害、そして最悪は命を奪う行為を実行してしまう人達もいる。

だから、大人自身の怒りのコントロールももちろん大事なんだけど、子供のうちからそれを身につけられる事は、その子が先の人生で感じるストレスを減らせることにもなります。

特に癇癪持ちで、怒りの沸点が低い子、感情や言動のコントロールが難しいお子さん達は、時間のかかることだけれど、取り組むか、取り組まないかで、思春期を迎えた時の溢れ出るエネルギーをどう消化できるかも変わってくるので できることなら小さい頃から 少しずつ物事の受け止め方の意識を変え、怒りのエネルギーを増幅させない方法を身につける練習をする事がおおすすめです。

ご家庭だけでは難しい場合は、学校の先生達とも相談して 同じようなアプローチを学校でも試みることもできると思うし、専門家の方達と一緒に取り組むのも1つの方法です。 ただ、専門家の方達と関わるには、時間と費用がかかる場合もあり、担当者と合う合わないなどの問題があるのも事実なので、自宅でできることを日々の生活で取り組む事は 一番手軽に初めて続けられる事だと思います

この本は、ワークブックにもなっていて
小学生向けの怒りのコントロール方法を学べる本の1つです。

レビューがとてもいいので、気になって図書館で借りてみました。

目次はこんな感じ

感情のコントロールを車の運転に例えて、上手な運転ができる人は、運転の集中を妨げるさまざまな状況にも上手に対応して安全運転を続けられるけれど、その方法を知らないと。。。。というような内容から始まって

怒りを所構わず爆発させる事は、自分にとってメリットはある??

残念ながら目の前で既に起こっている状況は変えられない。
相手を変えることも難しい
できる事は、自分の受け止め方、感じ方、状況の対する反応を変えること。

じゃあそのために、自分に湧いてきた怒りをどうやって爆発させずに 制御できるか、その気持ちを誰かや物を攻撃せずに伝えられるか。

その方法がいくつか出ていて、色々試して 自分に合う方法を探ってみよう。

そんな実践的な内容です


これは日本語版も出ているみたいです。





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絵本:In My Heart: A Book of Feeling

2023-01-04 | 子供の発達関連
子供達が自分の気持ちを理解するのに こちらの絵本もとてもおすすめです

対象年齢は3歳〜小学校低学年くらいのお子さんにちょうど良いかなと思います

日本語にするなら「私の本当の気持ち」という感じかな?


前回紹介した絵本よりもさらに気持ちに関す表現が豊富です。

こんな時、私の心や身体はこんな感じになるの。それを「〜」て言うのよ。
と言うような内容で、さまざまな気持ちの表現が出てきます

例えば、表面的には「大丈夫。怖くないよ」等と言えたとしても、私の心臓がバクバク早く鼓動していて、冷たい蛇が首の後ろにピタッとくっついた時のような悲鳴をあげたくなる心の中の状態であった場合。それは「怖い」ってことだよ。
というような感じ。

Happy とMad (Angry)のページを参考までに。



だいぶ前に次男とこの絵本を読んだ時、「僕が怒っているときはこうなんだよ〜!」と納得していました

日本語訳されているのがないかな〜とAmazonで調べてみたら、
なんと! 日本語版はなかったのですが、日本のAmazonのKindle unlimitedで英語版が¥0にて読めるではありませんか〜!!

とてもいい絵本だし、子供向けで難しい英語は使っていないので 
Kindleunlimitedを利用されている方は、是非一読おすすめです!




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絵本:Making FacesーA First Book of Emotionsー

2023-01-03 | 子供の発達関連
今朝はカラス総会もなく いつもの静かな朝でした
雨は期待していたほど降らず、霧雨がずっと降っていて、糞綺麗にならず。。
もう冬支度で水道ホースも閉まってしまったので(凍結防止)どうやって洗い流しましょ。。

社会性や情緒の発達に必要なスキルの1つに自分の気持ちを認識すること。
表情から気持ちを読み取る力があります

苦手なお子さん達もいます。
でも取り組む事で少しずつ理解が深まっていく事も期待できます

赤ちゃんの時から、都度 そのお子さんが感じたであろう感情を言葉で表現して伝える事は 自分の気持ちを言葉で理解するのに とてもおすすめです

表情や感情表現も様々ですが、こういう絵本も使えます
0歳−2歳くらいのお子さん達に特におすすめ

感情や表情もたくさんあるけれど、基本的な感情について写真と言葉のマッチング。自分でその表情を作ってみる。いくつかある感情の中から、その言葉に合う表情を見つける。そんな遊びを通じて 気持ちに関する言葉と、表情を学べます

まだ言葉で伝えられなくても、理解はできている場合、状況に応じてこれらの写真を使うことで、小さなお子さん達が感じている気持ちを理解する事にも使えます。


ちなみに1年前に実習先のアクティビティでも感情表現に関する遊びをやりました。その時に作ってみた教材です
この時はプリスクールの年齢対象だったので、2歳半−4歳くらいのお子さん達と、6つの気持ちを表す表現と表情を確認しながら遊びました

2歳児達も、Happy, Sad, Angryは表情から読み取れる子達も多かったです。
この中ではFrustratedが言葉も、イメージも難しかったかなと感じましたが、ブロック遊びをしてる時に、何度か作ったものが壊れちゃう。やめて欲しい事をされて困ってる。子供達のそんな様子を見た時に「Frustrated」を使って伝えると 伝わったと感じました。 一生懸命作ってたものをお友達に壊されちゃった。そんな時は「Sad」でもあり、それがアクシデントではなく何度もされると「Frustrated」であり「Angry」とも感じる。

こんな風に自分の経験に感情表現をつけて 声かけを意識すると 少しずつ自分の気持ちを理解できるようになります。

これができるようになると、3歳、4歳くらいになると お友達の表情から 気持ちを理解できたり、友達間でトラブルになった際に相手の表情を見せて「悲しそうだね。どうしてかな」と考えるきっかけを作ったりすることにもつながります

でも幼稚園生くらいまでは、まだまだ自分中心の視点なので、自分から観察して相手の状況や気持ちを判断したり察したりするのは、その分野に敏感なお子さん以外は まだまだできない年齢なので期待しすぎず、大人が近くで声かけをすることで少しずつ認識力が高まっていく。まだそういう成長段階です。




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情緒の発達で大切なこと

2022-12-29 | 子供の発達関連
お子さんの中には、さまざまな理由で 感情や言動のコントロールが難しい子達がいます

自我が芽生えた頃のお子さん達と関わる親御さん達は、ほぼ全員が子供の抱えるネガティブな気持ちや爆発するエネルギーを受け止めるのに疲労してしまう時がありますよね。

子供がごねる時、泣く時、ネガティブな感情を全力でぶつけられると、大人も心が乱れるし、自分が疲れているとイラッとすることもありますよね。

それはそれで、「嫌だな。困るな」と自分が感じた その時の気持ちであって、否定する必要はないと思います。

ただ、その気持ちを、どう子供に対して出すかは大事。

癇癪おこしている子供達は、私達を困らせようとしているのではなく 気持ちをうまく理解できず、伝えられず、処理できなくて困っているのは子供自身であって、むしろ助けを求めている。と思うと、少し冷静になれるかもしれません

わーって癇癪起こす子も、周りに迷惑をかけようと思って癇癪起こしてないのよね。
ある程度年齢がいけば、それが適切な表現方法でないことも頭ではわかっている。でもコントロールが難しい。
周りもストレスだけど、実は本人が一番ストレスを抱えているかもしれませんよ。

世間からの冷たい目は、日々悪戦苦闘頑張っている親御さん達には突き刺さりますよね。
我が子のその時だけを見た 不得意な部分しか見てない人達に、我が子を否定されたような、親の頑張りを否定されてるような気持ちになって、悲しくなりますよね。
でもそこは割り切って、きっとそういう共感力に乏しい冷たい目の方が少数かもしれないから。世間の目じゃなくて、子供の心をみてあげたいものです。

大人の中にも、感情コントロールが発達しきれていない人達、苦手な人達がいるくらいだから
子供だって簡単には習得できない。でも身につける事ができれば、自分自身のストレスを少なくできることでもあるから、情緒の発達はとても大切

そして情緒の発達に大切なことは
1、自分の感情を知ること
2、その気持ちを言葉で周りに伝えられること 
3、顔の表情から それがどういう気持ちかを読み取ること
4、自分や誰かを傷つけずにその気持ちをコントロール/表現できること(これは時間のかかること)
5、状況から相手の気持ちに気がついて共感を示せること(これはかなり高度なので小学生以上かな)


これらのスキルを身につけることは、自分自身の感情をコントロールすることや、周囲の人と関わる社会性を身につける上でとても大切。

これらが苦手な子達は 時間が人一倍かかると思うけれど、早い段階から適切に働きかけることは その子が大人になった時に感情や言動をどうコントロールできるようになるかに必ずつながっていきます。

と、私も信じています。

0歳から3歳くらいの子達には、日々の声かけや働きかけからアプローチできます

まだ言葉で話せない年齢の子達には、日々の生活で喜怒哀楽に接したら「嬉しかったね。楽しかったね。びっくりしたね。こわかったね。さみしかったよね」などと、言葉にして代弁して伝える。これによって、その時感じた気持ちを言葉で認識する力が少しずつ身に付きます。

お話できるようになったら、気持ちを聞いて自分で伝えられるように導いてあげること。
もう少し話せるようになったら、「どんなところがそう感じたのか」を聞いてみること。言語の発達も含め、おすすめです。

こういったやり取りの繰り返しが、だんだんと自分の気持ちを理解することにつながります

その上で、例えば「叩く、物を投げる、癇癪をおこす」など不適切な言動としてネガティブな気持ちを表していた場合
「〜が嫌で怒っていたんだね(共感)。そういう時は、こう伝えたらいいよ」と、不適切な言動ではない、 適切な言動を伝える。

これもね、急にできるようにはなりません。それこそ、得意不得意やトラウマの有無もあるので、できる子はすぐに習得するかもしれないけれど、年単位でかかる子達もたくさんいます。
でも、小さい頃から、適切な対応で寄り添ってくれる大人が近くにいることは、良い支えになります。

頭ごなしに叱りつけたり、罰を与えたり、躾という名の体罰で対処しても
残念ながら、本人は大人が描いたようには学べず、負の感情が募っていきます

いけないことは、何がいけないかを伝えるのはもちろん大切だけど、本人なりに考えていたこと、思っていたこと、やろうと思っていたことがあって
その表現方法を間違えてしまった。。なんて事もあるので、怒りや癇癪が落ち着いたら 何が問題だったのか、困っていたのかを聞いて そこには共感。
そして、その思考に合う適切な言動を 代案として伝えること。この積み重ねで、すこーしずつ学んでいきます


感情スイッチが入っている状態では、おそらく周りの声は本人に届きません。

小さなお子さんで、抱っこする事で落ち着く場合は 抱っこしてあげるのがいいと思います。

暴れるとか、危険が生じる可能性がある場合は、「安全確保」第一です。
その子が、暴れても自分も周りも怪我をしない場所で、落ち着いたら話を聞くよ。と、本人が落ち着くまで待つ。 決して倉庫やトイレ、クローゼットに閉じ込めるような事はしない。

このレベルで感情爆発させてしまうお子さんの場合は、落ち着いている時に本人と確認をして、その子にとって落ち着ける何か(例えば大きなぬいぐるみ・クッションなど 怪我しないもの)、または場所を決めておくと良いと思います。

即効性はないけれど、本人が同じような状況で少しでも 意識しようとしていたと分かった時、頑張りが見えた時は、小さな事でもそこを認めること。

感情や行動のコントロールが難しい子は、どうしても注意される機会が多くなりがちなので、表には出さない子もいると思うけけれど 自尊心が低下しやすくなっています。
 
小さなことでも、結果的には最後までできなかったとしても、良い方へ頑張ろうとした姿勢や気持ちが見られた時は
肯定的に認めてあげる事は子供にとってとても嬉しい事になり、さらなる改善へのモチベーションにもなる事が期待できます

これは日々おうちでもできる事。

もしかしたら。。。。不適切な言動で世間に迷惑行為をしてしまう大人達も
認めてもらえない。。バカにされている。。そのような 思い込みかもしれない負の感情でいっぱいかもしれません
その人の良さを認めてくれる人が近くにいなかったのかもしれません。。
だからと言って、犯罪行為をして良いことにはならないけれど

将来の犯罪者を増やさないためにも、情緒の発達はとても大切。
そしてそこには、温かく共感して適切な方法へ導いてくれる、大人達の存在も必須。

子供と関わるというのは本当に大仕事ですね。



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