トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

新機軸「ギョ意のままに…」

2017-10-22 | 今日は真面目に
 魚のプルトイを泳がせたくて、カム蛇行装置を転用したが体型的に無理があった。しかし妄想の結果は「きっと泳げるはず」だったのだ。「馬も四足、鹿も四足」の故事を習わなくても木仏も金仏も仏は仏で、つまりは木の魚でも魚である。泳がぬ訳がない。
 この真理に到達した雨の一日を費やしてようやく妄想したアクションを具現できたのだ。完成してみれば「もう、そうだったか!」というほどあっけないのだが、これは「コロンブスの卵」ではなく「転んでもただ起きない」賜物なのだ。貧乏人はかような事態で経験値が活きるのである。

 最初から全て作り直しは「もったいない」ので、試作品を転用した。蛇行機構を組み込んだ空間は不要となったから木片で埋め、再度軸孔を開ける。車輪は偏芯させ装着し左右に傾斜させるから半球体に近い。
 尾びれに補助輪を組み込んだが、全て組み上げたら径が小さく尾びれの先端が接地する。そこで更に大きくしたものの接地面の摩擦が少なく滑ってロスがある。この補助輪が十分に動かないと尾びれのふり幅が出てこない。そこでOリングを装着したらうまくいった。

 それと同じ理由で主軸の車輪にもOリングを装着した。これで硬質フロアー材の上でも回転力が発生する。回転力が無いと頭部の左右の傾斜が生まれず、この傾斜で尾びれの補助輪も傾き、傾きとは反対側に移動する力が発生し、これが泳ぎ運動に見えるのである。試走感は「してやったり!」で、端的には「ギョギョギョー」だ。決して「ジェジェジェー」にはならない。

 妄想夢想空想の結果が出た事で、ようやく心の平安を取り戻し明日からはプルトイの試作でない生産にかかれる。
 試作した結論は「同じ蛇行運動でも、長い物体とひらたい物体では同じ機構が使えない」と言う事で、まあ、素人は作ってみて初めて分かる事が多い。

 出来上がると更に妄想がエスカレートする。曳く紐を釣り糸に見立て、棹にリールを付ければ「ヒラを打つ魚」を吊り上げる楽しみが醸し出せるはずだ。ここまでやると幼児の玩具から逸脱するが、どうせ雨続きだし…。誘惑は果てしなく小人は誘惑に弱い。
 もう転びそうだが転びたい!。親方も転んだからなあ・・・・・。少しばかり残った青春の血潮は誘惑に潮騒中、そのうち海鳴りに飲み込まれる…予感。

  課題の多いカム車輪プロトタイプ  ➡   課題をクリアーした改造偏芯輪型 

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