トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

対象が小さく広角では・・・

2024-05-12 | 感じるままの回り道

 玄関の庇、雨樋カバー内に営巣を初めて20年くらいたつイソヒヨドリ。同一個体が20年も営巣するとは思えないから代替わりしているのだろうが、もちろん確認など不可能なのだった。今までの撮影は庇直ぐ上の小窓窓枠に箱を挟みこみあけた穴からデシカメで撮影していたのだ。いわゆる「出っ歯の亀さん」ならぬ「出箱の爺さん」をやったのだが端的には隠し撮り、盗撮なのであった。それでもお縄頂戴に至らないのは自宅内という限定空間に由るのだろう。育雛期間、午後の数時間を費やして餌を咥えて降りた瞬間を撮影していたのだが加齢とともにその根気が薄れて来る。その上、座布団を当てては居ても肘は痛くなるし肩は凝るし首にも堪らない苦痛をもたらす姿勢のなのでここ数年は撮影しなかった。まあ、一言で言えば我慢我慢の匍匐狙撃兵に近い。

 ところが思いもかけずトレイルカメラを付与していただく事になってチャレンジ再会したのである。トレイルカメラで撮影・確認したかったのは冬の夜、塒として飛来している水鳥の確認と夏の夜間に飛来している恐らくヤマシギらしいのだがその確認に使えると判断して少しだけだが高級機が入手出来たのだ。しかし冬鳥は来期になるし夏の夜間は時期的に早い。そこで今期も巣材を運んでいるイソヒヨドリの営巣・育雛、特に給餌回数や餌の種類を巣立ちまでの期間すべてを撮影する気概を持って準備を急いだのだ。

 餌を運ぶ頃になっての設置では放棄される心配があるし、巣材を運ぶ頃合いなら多少はリスクは減るだろうと思いつつ、日中の出入りする時間帯に造作をする訳にはいかない。いきおいセットは暗くなって出入る心配がない時間となった。しかし初めてのトレイルカメラとの付き合い、撮影するためには通常のデジタルカメラのような簡便さが無かった。夜間にセットしたカメラを翌日の夜まで待ってから画像を確認して再セットの繰り返しを何日か要して出た結論は「この条件での撮影は用をなさない」と言う事で残念無念の結果である。

 カメラと巣への入り口までおよそ150cmあるがトレイルカメラの性質上撮影角度が大きく、そのためイソヒヨドリは小鳥とは言えないものの小さすぎたのだった。その上、機敏な動きで巣を出入りするのでカメラの検知速度に勝りONにならなかったり撮影開始してもすでに遅く巣内に入ってしまい姿なし、飛び立ってしまい姿無しの画像ばかりになった。時折写し込まれる鳥自体も小さいので拡大しても詳細は判り難いのであった。自動式で撮影・記録するためには現在の位置関係では光学式ズーム機能を要したカメラで無いと役に立たないと判断するしかない。

 そうなるとカモやシギなどはイソヒヨドリより何倍も大きい体格ではあるけれど夜間の赤外線撮影と距離的にも10mを越える条件下では役立つ映像が撮影できるかどうか心もとない。シカやイノシシ、テンやアライグマのような哺乳動物なら楽なのだろうけれど撮影したところでどうと言う事も無し。さーて、苦労したカメラ取付架台と太陽光発電パネルの設置、トレイルカメラ本体の扱い、どうする⁉・・・。実はカメラを取り付けたフラワースタンドのもう片方、向こう側底面に見える木製直方体の物体はイソヒヨドリ用の巣箱なのだ。快適性で勝るはずで使ってくれると思っていたのだが今期も目もくれなかった。ここの中で営巣してくれれば巣内カメラを購入するつもりだったけれど頓挫中。人生、宝くじも当たらないし姥捨て山の孤爺だし、我が周囲に前向きの兆しはひとつとて無し。これって前世のなんの因果かいなあ。

  さて11日、修理に出したカメラが戻ってきた。PCと接続できなかった理由はソーラパネル充電用のコードだったのだが説明書にはどれがどのコードなのかの説明がないので素人には判るはずもない。どのメーカーもコスト削減のために説明書を簡略化する傾向があるし、スマホを例にとればネットで閲覧できるタイプは100ページもあったりするから理解はするけれど今回のトレイルカメラの取説は省略し過ぎに感じた。それはともかくPCと繋がせるために四苦八苦したのだが画像をファイルしてもブログ画面に取り込めないのだ。

 動画だからと予想はしても色々と登録するのもリスクがあるし面倒で、とりあえずはカメラでPCモニター上の部分を切り取ってみた。画質は下がるがイソヒヨドリのオスメスの区別はつく。しかしこれは修理前の画像なので給餌体勢でもなさそう、ましてや運び込む餌の種類は判明しないだろうなと少々ヤケッパチだ。とりあえずは数日はそのままにして様子見である。一応、スマホとの連携が済んだので毎回外さなくても画像のチェックは出来るはずなのだが我が人生、何処に石っころが転がっているか判らんから、はたしてどうだかまあ、台所にも芋の煮っころがしがあるしなぁ・・。

 

 

 

 


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