ひねもすのたりのたりかな

会社での生活も忘れました。

熊谷守一展を見る 伊丹市美術館

2012-05-27 16:31:16 | Weblog

熊谷守一に関する評論は優れたブログ 静かな生活

http://www.ne.jp/asahi/kaze/kaze/silent.html

にゆずるとして展覧会で絵を見る楽しみを味わった。

才能にあふれ芸大を首席で卒業するよな凄い詳細な描写力をもっている

人間の絵が抽象化してぎりぎりの絵になる限界までいってるのがすごい。

線と色彩の組み合わせが美しい。

才能あふれていても世俗的成功を望まず仙人のような生活をまっとうするかれは

評価を気にしないのでなくマネジメントとか自分を売り込む才能がないだけである。

芸術と其れを売る力、理解してくれる世間の関係は芸術家にとって永遠の問題である。

彼は、全くそのような事に無頓着であっても、良い人間関係に恵まれて天寿をまっとうした。

世間の評価から離れ全部否定されても負けない自尊心を持って離れた孤独の世界から

好きな仕事に打ち込み世間から離れた超越した孤独の世界で美しい絵が生まれた。

楽しい展覧会であった。

自宅の壁に掛けて何時も鑑賞したいものです。

 

 


映画 ファミリーツリー 観る

2012-05-25 09:55:31 | Weblog

「サイドウェイ」「アバウト・シュミット」のアレクサンダー・ペイン監督がジョージ・クルーニーを主演に迎え、

ハワイで暮らすある家族に起こる出来事を描いたドラマ。

人生は不完全だという設定でどの映画もこんなはずではなかったという人生の断面を描いている。
アバウト・シュミットの時にも栄光の定年退職後の生活がこんなはずではなかったとペーソスをまじえて描かれていた
この映画もDescendents という原題の示すようにハワイ王族の末裔でなに不自由なく
楽園のハワイで暮らせるはずの主人公の人生もその通りなならない。
妻の事故、不倫、ぐれた娘、先祖伝来の土地の売却、主人公がうろたえ彷徨するのが面白く描かれている。
アカデミー賞脚色賞受賞作品。人生は期待した通りにならないのが主題です。

家から散歩し電車にのり西宮北口に行き、TOHOシネマコンプレックスで鑑賞する。
退職後の有り余る時間をもてあましながら一人で繁華街に出てうろつく。
本屋をうろつき、店を覗く。家に居るよりは刺激となる。
退職前に描いていた生活とは大分精神的に違う。
ペイン監督が描いたように人生は常に不完全なものである。
思い描いた事とは違う。
ほろ苦い感想を映画を見たあと抱きながら駅裏の居酒屋に一人で入る。
五味箱
小父さん好みのリーズナブルな値段の美味しい居酒屋であった。

映画の余韻に浸りながら自分の人生を振り返り久しぶりに一人で居酒屋で酒を飲む。
現役に帰ったような気分になり酒がうまい。

火曜日は料理の日

2012-05-23 09:46:47 | Weblog

火曜日は料理する日

自分でメニューを決めて買い物して女房のアシストなく料理する日です。

いざ実行してみると以外と時間がかかる。創造性が必要である。

まずメニューを決めるのが大変である。旬の食材を利用して献立を立てるのが原則であるが

これがなかなか出来ない。熟練者の主婦はマーケットに行って食材を見てから献立を考えるが

私はまだクックパッドで献立を決めて買い物にいく。

結果は高い買い物となる。今日のキャベツは通常の二倍の値段で売られていたものだそうだ。

今日のメニューはアボガドチキングリルさっぱりレモンソース

キャベツと油揚げの煮物の二品でした。

上手く出来た。

前回の失敗を避けて油は少なめ味は薄めにつけて、後で味付けを調整するようにした。

味に厳しい女房は何時も口では褒めてくれるが不味い時には残す。

今回は喜んで食べてくれた。

毎回どんなメニューが出てくるかを楽しみにしているそうだ。

 

 


馬路村ナウ

2012-05-18 17:10:00 | Weblog

宝塚から六時間のドライブでしこくの

室戸半島の背骨に位置する
馬路村に来ている。
本当に山の中である。すれ違うのがやっとという山路を2時間のドライブ
やっと着いた村は谷間の小さい集落でした。

柚子の村です。
ごっくん馬路村、柚子ぽん 特産品の柚子で村おこしに成功した人口1200人の村です。
やはり人間がいる。
火付け役の農協の課長さん。デザインを担当した人 支えた村の人達

明日はアンチエイジングの化粧品を開発した人と
村おこしをした人に話を聞く予定です。

この時期安田川清流の天然うなぎが美味しい。

 


銃 病原菌 鉄 読了

2012-05-17 16:45:27 | Weblog

銃・病原菌・鉄 ジャレド・ダイアモンド 草思社文庫を読む。
ピューリッー賞 コスモス国際賞 
朝日新聞ゼロ世代の50冊 一位
受賞作だけあって読みがいがあった。

人類史最終氷河期が終わった13000年前は人類は何処でも同じような狩猟採取の
生活をしていた。
それからの1000年単位ので壮大な人類の歴史である。
このころの人口は数百万から1000万人位と推測される。
ヨーロッパ文明を優れたものとする様な人種差別的な視点でなく
今も古代人もどの人種も同じDNAを持ち知能も同じなのに
なぜ各もいろいろな形態に発展したのか謎にせまる。

「発明王エジソンに匹敵する才能の持ち主も自分の才能を蓄音機の発明に使わず
密林で自給自足の生活を送るという、自分たちの状況に見合った問題を解決する
為にその才能を使っているのだ」という表現にあるように、
自然環境、気候、地理的偶然、飼育栽培に適した動植物の存在等が
今のような世界の違いを生み出した。
陥りやすい人種差別の見方に立たず人類史の謎を解明していく。

人類も基本的には他の生き物と同じように食べ物を求めて13000年を過ごしてきた。
狩猟採取の時代から食べ物を求めてアフリカから全世界に何千年もかけて拡散していった。
農耕から定住生活、富の蓄積、社会の誕生、技術の蓄積、旧世界と新世界の衝突と
今まで色々に発展してきたが基本的には人類は変わらない。
食料を確保すると人口が増えている。
「人類の長い歴史が大陸ごとに異なるのは
、それぞれの大陸に居住してきた人たちが生まれつき異なっているのでなく
それぞれの大陸で環境が異なっていたからである。」と結論づけている。

地球の人口が70億人を超えたそうな。
国連は2083年(71年後)の地球の人口を三つ予測している。
高位は 138億人 中位は100億人 低位は70億人とある。

フラスコの培養液にいれた大腸菌は最初は急激に増加るが
環境の制約からある一定の定数以上に増えなくなる。
その後減少に転じる。
地球の環境的制約から養える人類の定員もかぎられている。
食料、エネルギー、水それぞれの制約ある。

南海の巨大像で有名な孤島イースター島では一時7000人もの人口が居たそうだが
森林を燃やし資源として使ってしまった結果それだけの人口を養う事ができず
3000人まで減ってしまったそうです。南海の孤島で環境の制約があった。

此処200年の間に世界の人口は10億から70億へ増加してしまった。
さらにこの50年インターネットで瞬時の情報は世界中に広がる。
最新の技術は発展段階を中抜きして瞬時に世界中に拡散する。
世界中の動植物が瞬時に移動できる世の中になり食料生産を倍増させた。
原子力はエネルギーを供給した。
人類史13000年の最後の百年間で劇的な変化が起こっている。

我々の人類史は今年生まれた人間が死ぬころにはどの様に書き換えられているのかしら?


琵琶湖 湖北の旅のメモ

2012-05-11 10:53:54 | Weblog
琵琶湖の北東長浜市周辺を二泊三日で
三組の夫婦で旅をしてた時のメモです。

5月8日(火曜日)
近江八幡、近江商人の町並みを散策した。
古の商人と歴史の余韻にひたり繁栄の昔を思った。
早々に近江八幡を切り上げ
琵琶湖の北にある小さな湖、余呉湖のほとりにある、オーベルジュ
徳山鮓に行き泊まりました。余呉湖のほとりに春が来て新緑が楽しめた。

此処は料理が素晴らしかった。
食材が地産地消というか宿のご主人が自分で調達した
自然のままの食材を調理してくれた。
発酵食品としての鮒鮓がアートまで高められた一皿が出てきた。
残念な事に一人は体調を崩し食べられなかった。
此処まで遠路はるばる来た甲斐があると納得した料理でした。


5月9日

長浜市にある石道寺を見学した。唇に紅をさした
村の娘のような観音像を見学した。
鶏頭寺の紅葉の新緑が素晴らしかった。

季の雲ギャラリーを訪れた昼食を取るはずが其処のイタリアンレストランは閉店していた。
でもこんな田舎でも器のセンスのよい展示が見られた。
長浜の黒壁の街を散策し明治時代創業の胡麻油屋 
油甚本店でごま油を買った。一合 250円

長浜市近郊の小堀遠州の寺、孤閨庵 山間にある造園の名手が作った小さな蟄居寺を訪ねた。
訪れる人もない寺で自分の別荘に来た感覚で館に上がりこみ庭の説明文の朗読を聴きながら優雅に鑑賞した。

泊まりは甲賀の 塩野温泉
甲賀の里で露天の五右衛門風呂でゆるり三昧、畑の真ん中の一軒の温泉宿に宿泊しました。
近江牛に舌鼓のはずが期待はずれでした。
でも部屋だけは広くて綺麗でした。


5月10日

信楽に行き陶芸の探索路をたどり窯元を見学した。
女性は信楽焼きを買った。男性は憮然として見ていた。

さらにMiho美術館にいった。
ルーブル美術館の「ガラスのピラミッド」を設計したイオ・ミン・ペイの作品
素晴らしく綺麗な桃源郷である。
でも新興宗教は何処からこの金が出てくるのだろうか??




爽やかな皐月の風に吹かれて織田信長、秀吉と歴史に刻まれた近江の土地をさ迷い歩いた。
風に吹かれて計画は自由に変更された。

                    

長老の知恵

2012-05-07 07:42:43 | Weblog
北限に生きる下北半島のニホンザルの生態をテレビの生き物紀行でみた。
人間で言えば80歳ぐらいの長老のメスざるの知恵を群れ全体で利用している。
冬の厳寒の時期何処でえさを得られるかは経験による。
物知りの古老に頼る姿を見た。

人間も同じである。
子供のころは地域の行事があるとしゃしゃり出てきて
宴会の料理の準備からしきたりご祝儀の額まで決める小父さん小母さんがいた。
古老が覚えている慣例が基準となった。
変化の少ない社会、慣例に従って物事を処理できる案件等では、年功序列が上手く働く。

今の社会は香典の金額からお布施の額、料理の作り方、しきたりまで
長老に聞くよりもインターネットで調べた方が手っ取り早い。
年寄りの知恵にたよる案件が少なくなった。

13000年にわたる人類史を読むと文字の発明が知識の蓄積と伝播に大きな役割りを果たした。
インターネットが生まれた事によってその膨大な知識を検索出来るようになり、物知りを駆逐した。
物を知っているよりも、如何に判断するかが大切になった。

しかしながら役所の慣例主義ではないがインターネットで調べてそれで終わりになってしまう。
ほとんどの事は判断を必要とせず、慣例や比較ですんでしまう。
情報が沢山あると、考えなくなる。
自分で考えるよりも検索して済ませてしまう。
自分の頭を使って考える事がこの時代は難しくなった。

状況や環境が変わったからといって人間の能力が変わる訳がないので、
限られた時間の中で何にアクセスするが大切である。
知識の新しい組み替えが考える事か???

30日間challenge

2012-05-06 11:06:45 | Weblog
3o日間毎日Blogを書き続けてみようと思った。
情報は発信しないといけない。
読んでばかりいても少しも面白くない。
読むことは娯楽だ。
自分から発信することは倍以上の労力を必要とする。

初めてみるとどの様な内容で発表したら良いか悩みとなる。
読んで面白くないといけない。
自分の事だけでもいけない。
何らかの情報が含まれていないといけない。

日常生活の中で物の見方が鋭くなった。
Blogのネタを探す為に考えた主体的になった。
何時も表現者の立場で考えると読み方も違ってくる。

「注文のない料理を作れる奴が良いシェフになる。
締め切りのない原稿を書ける奴がいい作家になれる。
誰とも会う予定が無いのにおしゃれをする君はきっと素敵な人に出会える。
誰からも頼まれない作品を作り続ける奴だけが本物のアーティストになれる。」金融日記

30日間誰にもいわず情報を発信し続けてみよう。
Blogがどの様に展開するかは未定であるが
とりあえず誰にも言わず、30日間続けられれば何とか見通しがつく。

映画見れなかった。

2012-05-05 07:53:11 | Weblog
連休中は混雑を避けて外出を控えている。
繁華街の様子も街の様子も普段とはちがう。
何となく人が多く華やかな雰囲気がある。
しかし連休の中日にもなると、家に居るのも嫌になった。
映画を見ることにして西宮迄出掛けた。
何時もウイークデーに出掛けてガラガラの映画館で鑑賞しているので
まさか映画館が混み合うとは思っていなかった。
満席で入場が出来なかった。
残念な事に映画「ヘルプ」の鑑賞報告を書けなかった。
アカデミー賞助演女優賞の演技を見る事が出来なかった
人生こんな事も良くある。
インターネットで席を予約すべきであった。
たまには映画館もこのような状態にならないと採算が合わないとだろう。

仕方なく映画館の階下にある本屋で時間を潰した
老人がストレスから逃げる法という本が目に付く
それなりに皆さん悩んでいるようです。
本屋も場所によって置いてある本が違う、客層を考えて品揃えを
かんがえているが、この本屋は趣味にあわなかった。

することもなく街をぶらぶらして蕎麦屋に入った。
蕎麦屋で独りで酒を呑みながら蕎麦を食うのは良いものだ
江戸っ子になった様な気がする。
酒をちびちび呑みながら突き出しを食べて最後に蕎麦でしめる。
昼間から酒を飲むとユックリ時間が流れる
外にでないといけない。