ひねもすのたりのたりかな

会社での生活も忘れました。

遥かなるシルクロード その6

2006-10-30 20:36:35 | Weblog
なかなかブログを更新できません。近況報告のつもりがなかなか書けないものです。

日記をみると去年の今頃は盛んに旅行していました。心の持ちようだと分かりながら右往左往しています。一ヶ月ぶりに自宅に帰り英気をやしなうと仕事のある喜びを実感します。しかし暫くすると何でいまさらこんな事をしているのかと思います。人間すっきりと割り切れないものです。

「土地はいくらでもあります。小さな家にしがみつく我々の生活は何でしょう?」

天山山脈を北から南に横断しています。東西2000KM 南北300km、ちょうど日本を横にしてアルプス山脈をこえているようなものです。日本海から太平洋までの距離です。

外国人が入れるようになったワインブルグ地方にきました。この地方はまだ日本からの団体旅行もきません。お勧めのコースです。日本の地図にも載っていません。

7500m程の山脈からの雪解け水が平原を潤しています。車で走れど、走れど、草千里、更に走って草千里、真直な道に限りがありません。一望千里、 偏望極目、遠望際窮。いろいろな広いという表現方法がありますがなかなか実感を表せません。要するに数時間車で真直走っても草千里、行けども、行けども草千里、数時間走っても又草千里、更に走って草千里、日本の感覚の十倍ぐらい広いかんじ所です。

がたがた道を走って夕方にたどりついた宿は西部劇に出てくるような町の旅籠「招待所」シャワーも無く、マホービンに一杯の湯が割り当てられました。

中国の旅で困るのは厠所です。ドアがありません。隣の人の尻を見ながらする大便は緊張して出ません。途中のドライブインのトイレなど穴を掘って板を渡しただけです。アンモニアの匂いに私でさえ嘔吐感をもようしました。女性にとっては苦痛だと思います。

草を求めて悠然と放牧生活をする生活と、狭い土地にとらわれた生活するのとどちらがしあわせでしょう? 土地というものは沢山あります。所有するよりも如何に人生その場所を利用するかが問題です。財産として子孫まで縛ってはいけないなと思いました。


遥かなるシルクロード その5

2006-10-14 15:20:56 | Weblog
単純な事を誤解していた
出世したりお金を持っていたり健康である事が
幸せだと思っていた。
幸福は状況で無く過程である。

目標に向かって突き進んでいく時は充実しているが
目的を達成するとなんか空虚な感じがする。
欲しい物を手にいれ経済的にも豊かな人が不満を持っている。

幸福感は心の心理的様相=こころ=質感 クオリア である。

本当の金持ちとはお金を持っている人でない。
お金を持って居るだけではお金の番人
お金は遣ってはじめて価値がでる。
それだけではだめで
お金を遣って喜ぶ心が無いとだめ

せっかく貯めたお金を遣うのは心理的な苦しみである
金の使い方を知らない
喜んで自分のために遣える心を持つには修行が必要である

幸福を受け止める心が持っている感覚
心理的様相とは

目的がある
もっと向上したいと思う 
変化をうけいれる
自分の事に責任をもっている。
在りのままの自分を受け入れてる。
良い人間関係を持っている。

この様な感覚が引き金となって想起される感覚 心理的様相
が幸せである。
なかなか分かっていてもコントロールできないのが心ですね



「ロマンを求めて来たのに何故値切りに情熱を燃やすのでしょう?」

仏法を求め西域を旅した玄奘三蔵 法顕 鳩摩羅什等の高僧の足跡を追い求める旅なのに何故お土産品の値切り交渉に情熱を燃やすのでしょう?

日本人は定価販売に慣れていて値切る事に抵抗を感じます。値切りは言い値の2割から始めるのが常識といわれますが、そんな値段では売れないと怒った様な顔をして商品をしまわれてしまうと気の弱い私は心理的におろおろしてしまいます。

それならいらないと交渉決裂して場所をさると
恥ずかしくもなく暫くするとまた売子が呼びにきます。
一定の値段におりあった時からが、勝負の世界です。
さらにそこから始めて4分の一の値段になることもあります。
相手の状況を観察理解し、心理を読み、演技し、恥も感じず何度も同じ事を最初から繰り返す忍耐を持たないといけません。

やはり自分一人で買いものが出来るまでにはON JOB TRAINING が必要である。
教わった値切りのポイントを教えましょう「いくらで売れる?」と聞き決して自分の買値をいわない事です。
主導権をあくまで自分で確保しなければいけません。

米国の中国に対する、「人権外交や敵対外交」は高校生のするような単純な政策です。
それに較べて中国人の買い物のやり方に中国の巧みな恫喝外交や覇権外交の原点
を見る感じがします。