ひねもすのたりのたりかな

会社での生活も忘れました。

センの風になって

2007-01-26 21:07:46 | Weblog
千の風になって

女房から一枚のCDをプレゼントされた。
「威風堂々」秋川雅史 (テノール)この中の「千の風になって」がヒットしているらしい。
そういえば紅白歌合戦で珍しくオペラ歌手が歌っていたなと記憶していた。。
アニメの主題歌だと思っていた。

「貴方の歌よ良く聴きなさい」と手渡されたCDを聴いてみると
「こらー」と母の声が聞こえた!!
私の母の名前はセンという。去年母は死んだ。
母が風になってそこら中を漂って私を見守っている感じがした。  

「私の墓の前で泣かないで下さい。そこには私はいません。死んでなんかいません。千の風になって大空を漂っています。」
死者からの生きているものへのメセッジです。
作者不詳の欧米ではよく知られている詩らしい。
失った者への思いが心に痛く響く!

「センの風になって」息子の上を吹いている。
悪いことは出来ない。
せめて一周忌にはこの曲を唄いたいと思っている。
般若心経を唱えるよりも喜んでくれるでしょう。


遥かなるシルクロード その10 終わり

2007-01-25 13:45:36 | Weblog
雪の道 行き交う人の 音も無し ただ街灯の 光り眩しき

紅葉を 愛でて歩いた 散歩道 雪に覆われ スキーが行き交う

暖冬です。北海道 千歳の街で詠んだ歌です。

呆けた母を喜ばせるために葉書に書いた短歌が習慣になってしまいました。
携帯の短い文章には最適な表現方法です。

良い表現方法を日本語は持っているものです。

シルクロードの思いでも今回が最後です。

沢木耕太郎は、旅からの沢山の手紙を元に、若者の放浪旅行のバイブル「深夜特急」を書きました。そのころはまだ旅からの便りは手紙があたりまえでした。

今はインターネットで直ぐ世界の何処に居ようともその場で便りができます。ブログに旅行記を載せてリアルタイムで知人に様子を知らせる事ができます。日本の野球の結果もすぐわかります。経済も結びついています。単なる傍観者ではいらませ
ん。何処に行こうとも人間のつくり出す社会は同じようなものです。変わりはありません。仕組みが分かってしまいますとがっかりします。青い鳥は何処にもいません。

でも日常生活から逃れて人は旅にでます。結果の直ぐ分かる小さな決断の連鎖を楽しみます。すっかり仕事の事も家族の事も忘れうろつきまわりました。帰ったら少しリハビリをしないと社会復帰できません。

出来るときに行けてよかった。

日曜日には何をしようか?

2007-01-14 22:52:59 | Weblog
日曜美術館をみて恵比寿写真美術館 細江英公の世界を見にいった。
写真による三島ゆきお論の薔薇刑が見たかった

やはり現場に行ってみないと分からない。
くすぶっていると刺激が無い。
来ている人たちが違う。

恵比寿のビールを飲み
恵比寿ガーデンの片隅の椅子に座って
「ミスター チャイナ」日本経済新聞社を読む
興奮した。中国に投資した担当者が悪戦苦闘している姿がある。
中国通になるのは難しい。
でも著者の中国を愛しているのが分かる。
繁華街の片隅で暖房の効いている場所で読むと集中できる。

熱に浮かされ中華料理と 紹興酒を飲んで夕食とする
こんなブログでよいかしら?

久しぶりに何をしても良い休日

2007-01-13 20:39:30 | Weblog
散歩をし本を読み こんな事を考えた。

女房が先月上海に旅行しお土産に素敵なジャケットを買って来た。
雑誌VORGEから抜け出したようなデザインの服である。
上海の小さなブティックで求めてきたそうだ。
一人の野心的若者がデザインした一点ものである。

イタリアの有名なブランド製品もユニクロも中国で作られている。
品質管理とデザインが有名なデザイナーと企業によってなされているのは常識である。
作られた製品がブランドにあたいする物にのみロゴをつけて売り出す。
我々はそのブランドを買うわけである。

その若者はイタリアのカステルバジャックのデザイン工房で働き
上海で野心を持ってブッティクを立ち上げた。
まだブランド名はない。
あとでそのジャケットに付けるロゴを送ってくれるそうだ。

女房は何時もおばさんたちの流行の少し先を行っている。
数年過ぎると流行として雑誌などの特集が組まれる。
やがて中国ブランドの買い物ツアーが組まれる日は目の前だ。
デザインや品質管理が追いつかれるのもそう遠くない将来かもしれない。

その後 映画「敬愛なるベートーベン」を見た。
蒲田までいき「八幸」という紹介された店に 焼きとんを食べにいった。
美味しかった。

遥かなるシルクロード その9

2007-01-11 20:34:32 | Weblog
「思い込みを捨てれば楽しく生きられる」
実に良い言葉だ
固定概念や今までの価値観をそのまま維持すると苦しくなる。

単身赴任と思い込むと何で今の俺は?と考える
東京の別荘で暮らしていると思えば展望が違う

60過ぎの仕事もボランティアと思えば取り組みが違う
仕事があるだけでありがたい
自分の価値観を息子には当てはめられない

自分の思い込みを捨てれば気が楽になる。
思い込み 固定観念てなんだろ?
物分りが良くなるのでなく
自分は変えられるけれど 他人は変えられない 変わるのをまつだけ

諦念かも知れない!

「中国は爆発しています」

前略

中国は広い。百年単位の歴史を見たければ西安に10年単位の歴史を見たければ北京に5年単位の歴史をみたければ上海にといわれています。二年前の北京と今の北京では人々の色が違います。カラフルになっている。行くたびに違っています。

西安 北京には外国との合弁企業が林立している。香港資本との合弁で作られた北京の王府井通りは日本の東京と変わらない。今中国は世界の生産基地になっています。生産基地は完全に中国に移ってしまいました。
米国が日本をとおり越して、中国に熱い眼差しを注ぐのが実感できます。

辺境である西域地方は日本の昭和30年代の時代を、急速に経過している。馬車、自
転車、オートバイが混在し、石油と石炭が燃料として燃やされている。そして近代の携帯電話、テレビ、インターネット電気製品が混在してる。まだ所得がひくいから我慢しているが自由化がすすめば一気に近代化が爆発する寸前の状態である。20年程前に台湾を旅行した時と同じ感じがする。石油開発のために資本が投じられ道路や通信のインフラが整備されています。

「中国が世界をむちゃくちゃにする」草思社一読する価値にある本です。

遥かなるシルクロード その8

2007-01-09 21:35:19 | Weblog
「WEB人間論」 新潮新書をよみました。
BLOGによって人間が成長する。示唆に富む面白い本でした。
なかなかブログを更新できない自分として参考になりました。
BLOGを書く人間のタイプが分類されていましいた。
身につまされる分類の一項目に入っていました。
時間がないのです。でも続けます。
更新のインターバルが空くのは仕方がありません。

「我が家の長男の生活はなんだ!!」

前略

砂漠にも雨がふる。今までの山の岩肌の色がかわる。緑 茶 黄色の色が鮮やかになる。唐三彩の駱駝の焼き物の色使いは案外こんな砂漠の岩肌の変化をとらえて彩色されているのかもしれない。

砂漠の真中の仏塔遺跡に男が毛布をしいてすわてる。河の流れが変わってしまったゆえに今は砂漠の真中に理由も無く立つ泥煉瓦の塊の前に一人座っている。何時くるかも知れない観光客を待って墓守が何もせずただ座っている。

時間と空間の観念が違う。墓守はあつい広い地平線きり見えない道を数キロ離れた村落からとぼとぼ歩いて通っているとのことである。何をして一日を暮らしているのでしょう理解不可能です。

トルファンの高昌故城ではハミという女の娘に会った。5歳から物売りを始め8年間流暢な日本語を話す。教科書も無く観光客相手の物売りで身に付けてしまった。商売のコツと人間の心理を良く読んでいる賢い子供だ。

断られても自分の事を話して自分を売り込んでくる。入り口で、途中で、目的地で、帰りの道で、バスの近くで話かけてくる。帰りには手を振ってくれる。ついには買ってやろうかなという気持ちになってしまう。生活のため必死に稼いで生きている。見ていて実にたくましい。

それに較べて我が家の長男は情けない。まだモラトリアム期間で人生何たるかを理解していない。人生自分で月謝を払って経験してみないと分からない。