地底人の独り言

いつまでもみずみずしい感性を持ち続けて生きたいと願いつつ、日々の思いや暮らしを綴っていきます

アングラ演劇の旗手

2024年05月06日 | 歌舞伎・演劇・バレー


 「アングラ演劇の旗手として活躍した劇作家の唐十郎(から・じゅうろう、本名大鶴義英=おおつる・よしひで)さんが4日、東京都中野区の病院で死去した。唐さんが主宰する「劇団唐組」が5日、発表した。84歳。東京都出身」と言う記事に接した。

 唐十郎が状況劇場をひっさげて、新宿・花園神社に紅テントを立てて公演して以来、花園神社は唐十郎のホームグランドともなった。私は、その花園神社での公演を観たことがある。

 唐十郎は寺山修司が「サーカスのように移動する劇団を作る」との電話での話にヒントを得て、テント公演を思いついたとのこと。そして新宿・花園神社に紅テントを立てて公演した。1967年のことで、その公演のチラシには『演劇史上初のテント劇場、新宿花園神社に出現す!!』とのキャチフレーズが書かれていた」のとのこと【扇田昭彦「新宿の人・唐十郎」より 『唐十郎 紅テント・ルネッサンス』(2006年、河出書房出版社刊)所収】。

 唐十郎とそんな縁があり、ともにアングラ演劇をけん引した寺山修司と命日が同じという偶然とはいえ、何だか心に残る。

 ともあれ、私も幾度か唐十郎さんの舞台を楽しませてもらったこともあり、その永久の旅立ちを寂しく思し、心からご冥福をお祈りする。

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