HKT48『メロンジュース』のカップリング曲は5曲。全6曲を一通り聴いていると、真っ先に耳に留まったのは『波音のオルゴール』だった。AKBグループの定番、王道、「過ぎた夏の恋を回想」する歌だ。
2年前、「『風の行方』は、夏の海の切ない総集編」という記事を書いたが、更にその続編が出た。
同じようなテーマを歌った曲には、『涙の湘南』『ビーチサンダル』『そばかすのキス』『風の行方』がある。これらの曲のフレーズを少しずつ引用しながら、また新たな2013年夏を歌っている。
冒頭から「去年のサンダルを履いて」。これはもちろん『ビーチサンダル』、そして『そばかすのキス』でも重要な役割を果たしたキーアイテムだ。
「渚に溢れるカップル」は、『涙の湘南』でも歌われていた。彼らと対比して、主人公の孤独が際立つ。
「波音のメロディーがハートを慰める」は『ビーチサンダル』の「ラジオから流れてるあの夏のフェバリットソング」と対になるようなフレーズ。
「自撮りした写真」は、『風の行方』の「花火の写メ」との対句。
「日焼け」もほとんどの歌で歌われているモチーフだ。夏が終わっても残っている記憶を象徴しているが、今年は「日焼けもしたくない」とは、しばらく恋はしたくないという心理を表しているようだ。
極め付きは『涙の湘南』にも出て来た「レモンのかき氷」だ。『涙の湘南』では「一瞬で溶けてく」、今回は「一人じゃ食べきれない」と、全く逆の表現だが、過去の恋の思い出は、はかなくて重いものなのだろう。
因みに、AKBグループ夏の歌の8つのキーアイテム(「波乗り」「かき氷」「サンダル」「日焼け」「海の家」「水着」「監視(員)」「キス」)の登場状況は以下の通りだ。
涙の湘南 (○○×○○○×○)
ビーチサンダル (××○××××○)
そばかすのキス (×○○○××○○)
風の行方 (○××○○××○)
波音のオルゴール (×○○○○○×○)
『波音のオルゴール』では『涙の湘南』と並び、8個中6つも使用されている。
因みに、この5曲中4曲は「の」が付くタイトルだ。興味深いピーナッツさんの記事によれば、宮崎駿流だ。こうした曲は、「過ぎた夏の恋を回想」という普遍的なテーマを普通に歌っているので、これでいいのだと思う。『波音オルゴール』だと奇をてらい過ぎだろう。
一方、この曲の中で特にオリジナリティが感じられる歌詞は、「コインシャワーで順番に砂を流した海の家」だ。水着を脱いでシャワーを使っている彼女を、扉(もしくはカーテン?)を1枚挟んで待っている彼。二人の親密さと、少しエッチな気持ちが想像できる。
こうした歌詞の深読みがなくても、穏やかに流れるような曲調も魅力的だ。ミディアムテンポで、過去の4曲ほどキャッチーなリズムやメロディーではないが、しみじみと切ない気持ちにさせる。
散々リピートで聴いた後で、どういうメンバーが歌っているのか調べてみてびっくりした。
指原、兒玉、宮脇、田島、朝長の5人だった。現時点の序列上位5名だろう。
それでは、ところどころに登場するソロパートは誰だろう。私には5人の声を判別できないが、ソロは全部指原のような気がしてならない。そうだとすれば、いつもとは随分違い、しっとりと聴かせている。
また、歌詞の最後の「地味なワンピース」は、「地味なタイプ」「地味な花」指原を意識したフレーズと解釈できる。
指原率いるHKT48オールスターズによる、AKBグループの伝統継承の曲と言えよう。
2年前、「『風の行方』は、夏の海の切ない総集編」という記事を書いたが、更にその続編が出た。
同じようなテーマを歌った曲には、『涙の湘南』『ビーチサンダル』『そばかすのキス』『風の行方』がある。これらの曲のフレーズを少しずつ引用しながら、また新たな2013年夏を歌っている。
冒頭から「去年のサンダルを履いて」。これはもちろん『ビーチサンダル』、そして『そばかすのキス』でも重要な役割を果たしたキーアイテムだ。
「渚に溢れるカップル」は、『涙の湘南』でも歌われていた。彼らと対比して、主人公の孤独が際立つ。
「波音のメロディーがハートを慰める」は『ビーチサンダル』の「ラジオから流れてるあの夏のフェバリットソング」と対になるようなフレーズ。
「自撮りした写真」は、『風の行方』の「花火の写メ」との対句。
「日焼け」もほとんどの歌で歌われているモチーフだ。夏が終わっても残っている記憶を象徴しているが、今年は「日焼けもしたくない」とは、しばらく恋はしたくないという心理を表しているようだ。
極め付きは『涙の湘南』にも出て来た「レモンのかき氷」だ。『涙の湘南』では「一瞬で溶けてく」、今回は「一人じゃ食べきれない」と、全く逆の表現だが、過去の恋の思い出は、はかなくて重いものなのだろう。
因みに、AKBグループ夏の歌の8つのキーアイテム(「波乗り」「かき氷」「サンダル」「日焼け」「海の家」「水着」「監視(員)」「キス」)の登場状況は以下の通りだ。
涙の湘南 (○○×○○○×○)
ビーチサンダル (××○××××○)
そばかすのキス (×○○○××○○)
風の行方 (○××○○××○)
波音のオルゴール (×○○○○○×○)
『波音のオルゴール』では『涙の湘南』と並び、8個中6つも使用されている。
因みに、この5曲中4曲は「の」が付くタイトルだ。興味深いピーナッツさんの記事によれば、宮崎駿流だ。こうした曲は、「過ぎた夏の恋を回想」という普遍的なテーマを普通に歌っているので、これでいいのだと思う。『波音オルゴール』だと奇をてらい過ぎだろう。
一方、この曲の中で特にオリジナリティが感じられる歌詞は、「コインシャワーで順番に砂を流した海の家」だ。水着を脱いでシャワーを使っている彼女を、扉(もしくはカーテン?)を1枚挟んで待っている彼。二人の親密さと、少しエッチな気持ちが想像できる。
こうした歌詞の深読みがなくても、穏やかに流れるような曲調も魅力的だ。ミディアムテンポで、過去の4曲ほどキャッチーなリズムやメロディーではないが、しみじみと切ない気持ちにさせる。
散々リピートで聴いた後で、どういうメンバーが歌っているのか調べてみてびっくりした。
指原、兒玉、宮脇、田島、朝長の5人だった。現時点の序列上位5名だろう。
それでは、ところどころに登場するソロパートは誰だろう。私には5人の声を判別できないが、ソロは全部指原のような気がしてならない。そうだとすれば、いつもとは随分違い、しっとりと聴かせている。
また、歌詞の最後の「地味なワンピース」は、「地味なタイプ」「地味な花」指原を意識したフレーズと解釈できる。
指原率いるHKT48オールスターズによる、AKBグループの伝統継承の曲と言えよう。
この曲の良さ、はんぱない(・ω・)