８人の女たち、「見せたい」ではなく、「見られたい」・ネタバレあり注意して下さい(ナッキー）

８人の女たち、「見せたい」ではなく、「見られたい」   ネタバレあり注意して下さい(ナッキー）

12時前に劇場について、当日券を20人くらいで抽選。
番号順に購入の権利、キャンセル待ちを含め、12番まで。13以降は落選。12番以内でも切符が買えるかは分かりません、との解説あり。12時に抽選、12時半に入場、13時に開演。

引いた番号は１番で、切符を購入。３列目中央という好位置。
９８００円という高額の公演なので、一概には比べられませんが、見たい人が当日に行って、見ることができることに、ある意味健全な感じがします。
AKBは人気がありすぎで不健全（もちろん営業としては大成功）、SDNは申込みと当選のバランスが健全でした（申し込んだ回数が少ない割には、頻繁に当選したという意味です。）

私は、アイドルと野球と相撲と、三つしか趣味がありませんが、
野球（巨人戦）も相撲（若貴時代）も、全く切符の取れない時代があり、人気のあるのはいいけれど、見たい人が見られないのは異常だと思っていました。今の相撲は切符が売れ残りすぎて不安ですが。

お芝居はアイドルしばりで見に行くだけで、数は行っていると思いますが、熱心な芝居ファンではありません。
それでも、当日券が買えないとは、宝塚なみだなあ（元宝塚女優が出演しているので、買えないのか）と思いつつ、

南沢奈央は、AKB以外のアイドルとしては、かなり高く評価しているので、見たい見たいと一生懸命、当日券当たるまで通って、やっとのことで観劇。

以下、芝居の内容に触れており、ネタバレがあります。

８人の女たち、という芝居は文字通り、８人の女優が出演。私見ながら勝手に分類してみると、

大御所、貫禄；加賀まりこ、大地真央、
油の乗り切った：浅野温子、戸田 恵子、
中堅女優：荻野目慶子、牧瀬里穂、
アイドル的：マイコ、南沢奈央。

マイコという女優は知りませんでしたが、ネットで調べたら、NHKの朝ドラ「おひさま」で井上真央と共演。外人みたいな顔で、フランスを舞台にしたこの芝居に、濃くないメイクで若い女性（長女）役。

メイド役の牧瀬里穂も、かなりエキゾティックな顔ですが、フランス人を演じるのに、濃い化粧。

次女役の南沢奈央は、最初の方は地味な役どころでしたが、最後にこのミステリーの真相を、長いセリフで解き明かす役。
最初に登場した時がパジャマ姿の設定で、男物のシャツで足を出して登場。
三列目なので、彼女の魅力的な足を堪能しました。
右足ふくらはぎに、アザがあり。
足に注目してしまうのは、AKB48シアター観戦の影響です。

面白かったセリフ、場面。
奥様が驚いて気を失って横たわった時、次女南沢奈央が顔にタオルをかけると、
奥様の妹（南沢奈央の叔母、戸田恵子）が、「このビジュアルは、どうかしら」

舞台中央で誰が犯人かを議論している家族に背を向けて客席に向かい立っているメイド役の牧瀬里穂が、無気味な笑い。

自分（戸田恵子）があこがれいた男性の愛人（牧瀬理穂）に、どうやって彼の心を捕らえたのか、戸田恵子が聞いた対し、牧瀬里穂が答えて
「見せたいと思っては駄目、見られたいと思いなさい。見せたいは、計画的（＝意図的 と解釈しました）、見られたいは、成り行きに任せるということよ。」

このセリフは、アイドルが、アイドルとして成功するには？？？、という深遠な真理を語っているように、聞こえました。

AKB48のメンバーが演じるとしたら、誰をあてるか。
地味なメイド荻野目慶子ポジションに、あえて、浦野一美
派手なメイド牧瀬里穂ポジションに、菊地あやか
お嬢さまっぽいスマートな長女マイコポジションに、柏木由紀
自由奔放な次女南沢奈央ポジションに、平嶋夏海。

ナッキー