ブログ執筆者の間で話し合いの結果、自分の発見・発想でなくても、いちいちオリジナル発言者を引用(こちらに引用の例) するのは最小限にしようということにしましたので、細かな引用はしませんが、この原稿は、かなりの部分を、(ときめき研究家氏)との指摘に負っていることだけ、お断りしておきます。
ときめき研究家氏の(「ビーチサンダル」の記事)で詳細に論じられているように、この曲は、アイドルの歴史を継承している典型的な例であります。
一方、その1曲前の「青春ガールズ」で描かれている「青春」は、
「さあ、これから一気に熱くなろう
大人になんかなりたくないよ このままがいい
今を もっと 生きるんだ
熱くなれば 勝ちってことさ
大人になんかなりたくないよ いつまでもずっと
なってたって最高っす」
ですから、青春を、無条件によいものとし、青春賛歌になっています。
しかし、これはアイドルがこれまで歌ってきた「青春」と文脈が異なり、むしろ正反対のイメージだなあと感じていました。
(ちょっと脱線:「青春ガールズ」のメロディは、1970年のヒット曲「走れコータロー」に似ている。)
意外に聞こえるかもしれないが、アイドルの歌う「青春」は、否定的なものが多いのです。
例えば、
事例1 菊池桃子 「青春のいじわる」
「青春という言葉なんて 僕たちに似合わないけど 素直になれない 二人の若さが 痛いね」
「青春という言葉なんて」 の 「なんて」 という表現に、
青春は、最初から否定すべきもの というニュアンスがこめられている と感じます。
事例2 河田純子 「輝きの描写」 輝きのスケッチ と読みます。
「恋とか、青春とか、大人たちの言葉、使うと何かが壊れるから
このまま見つめたいの 止まった風の中 勇気を触れ合う 僕たちの言葉はただ輝きだけ」
否定している言葉:「恋」「青春」
肯定している言葉:「輝き」「瞳の中」
この曲で否定されているのは、「青春」という「言葉」であり、「青春」そのものではないでしょう。
世間の共通認識である、「青春」は「輝き」であることは、作り手も納得していながら、せっかくアイドルが歌うのだから、手垢のついた・使い古された「青春」という言葉を使わないで、「青春」の素晴らしさを表現したいという意思表明 に思えます。
この原稿を書くために「輝きの描写」を聞き直しました。歌詞に、
「気づくと心はグランドを見ている」とあり、
B3「僕の桜」の「グランドに白線を引き直して」「サッカー部の掛け声がやんだ頃に」
A2B2「だけど」の「野球部が見えにくいボールを追っている」を連想。
尚、「僕の桜」には、「太陽の下で走ってきた 青春の日々よ」という歌詞があり、青春は肯定されている。
(続く)
ilovenacchan
ときめき研究家氏の(「ビーチサンダル」の記事)で詳細に論じられているように、この曲は、アイドルの歴史を継承している典型的な例であります。
一方、その1曲前の「青春ガールズ」で描かれている「青春」は、
「さあ、これから一気に熱くなろう
大人になんかなりたくないよ このままがいい
今を もっと 生きるんだ
熱くなれば 勝ちってことさ
大人になんかなりたくないよ いつまでもずっと
なってたって最高っす」
ですから、青春を、無条件によいものとし、青春賛歌になっています。
しかし、これはアイドルがこれまで歌ってきた「青春」と文脈が異なり、むしろ正反対のイメージだなあと感じていました。
(ちょっと脱線:「青春ガールズ」のメロディは、1970年のヒット曲「走れコータロー」に似ている。)
意外に聞こえるかもしれないが、アイドルの歌う「青春」は、否定的なものが多いのです。
例えば、
事例1 菊池桃子 「青春のいじわる」
「青春という言葉なんて 僕たちに似合わないけど 素直になれない 二人の若さが 痛いね」
「青春という言葉なんて」 の 「なんて」 という表現に、
青春は、最初から否定すべきもの というニュアンスがこめられている と感じます。
事例2 河田純子 「輝きの描写」 輝きのスケッチ と読みます。
「恋とか、青春とか、大人たちの言葉、使うと何かが壊れるから
このまま見つめたいの 止まった風の中 勇気を触れ合う 僕たちの言葉はただ輝きだけ」
否定している言葉:「恋」「青春」
肯定している言葉:「輝き」「瞳の中」
この曲で否定されているのは、「青春」という「言葉」であり、「青春」そのものではないでしょう。
世間の共通認識である、「青春」は「輝き」であることは、作り手も納得していながら、せっかくアイドルが歌うのだから、手垢のついた・使い古された「青春」という言葉を使わないで、「青春」の素晴らしさを表現したいという意思表明 に思えます。
この原稿を書くために「輝きの描写」を聞き直しました。歌詞に、
「気づくと心はグランドを見ている」とあり、
B3「僕の桜」の「グランドに白線を引き直して」「サッカー部の掛け声がやんだ頃に」
A2B2「だけど」の「野球部が見えにくいボールを追っている」を連想。
尚、「僕の桜」には、「太陽の下で走ってきた 青春の日々よ」という歌詞があり、青春は肯定されている。
(続く)
ilovenacchan
「輝きの描写」の「便箋に書けば二文字で終わる告白なんて悲しい」で、
中森明菜の「トワイライト」の「やはりあなたと一緒にいたい 一言書きあぐね」を
「DAY BY DAY」 で倉田まり子を それぞれ思い出した。
「輝きの描写」の「無理して 心にヒールをはいたら 駈け出す君を追えない」
この比喩(心のヒール)は秀逸だと思います。
ilovenacchan