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青春ガールズ →→→→ 二つ目の「渡り廊下」を発見 (前編) (ilovenacchanさんより)

2008-10-19 06:56:34 | 分析系 曲
ブログ執筆者の間で話し合いの結果、自分の発見・発想でなくても、いちいちオリジナル発言者を引用(こちらに引用の例) するのは最小限にしようということにしましたので、細かな引用はしませんが、この原稿は、かなりの部分を、(ときめき研究家氏)との指摘に負っていることだけ、お断りしておきます。

ときめき研究家氏の(「ビーチサンダル」の記事)で詳細に論じられているように、この曲は、アイドルの歴史を継承している典型的な例であります。

一方、その1曲前の「青春ガールズ」で描かれている「青春」は、

「さあ、これから一気に熱くなろう
大人になんかなりたくないよ このままがいい
今を もっと 生きるんだ
熱くなれば 勝ちってことさ
大人になんかなりたくないよ いつまでもずっと
なってたって最高っす」 

ですから、青春を、無条件によいものとし、青春賛歌になっています。
しかし、これはアイドルがこれまで歌ってきた「青春」と文脈が異なり、むしろ正反対のイメージだなあと感じていました。
(ちょっと脱線:「青春ガールズ」のメロディは、1970年のヒット曲「走れコータロー」に似ている。)

意外に聞こえるかもしれないが、アイドルの歌う「青春」は、否定的なものが多いのです。
例えば、

事例1 菊池桃子 「青春のいじわる」

「青春という言葉なんて 僕たちに似合わないけど 素直になれない 二人の若さが 痛いね」

「青春という言葉なんて」 の 「なんて」 という表現に、
青春は、最初から否定すべきもの というニュアンスがこめられている と感じます。


事例2 河田純子 「輝きの描写」 輝きのスケッチ と読みます。

「恋とか、青春とか、大人たちの言葉、使うと何かが壊れるから
このまま見つめたいの 止まった風の中 勇気を触れ合う 僕たちの言葉はただ輝きだけ」

否定している言葉:「恋」「青春」
肯定している言葉:「輝き」「瞳の中」

この曲で否定されているのは、「青春」という「言葉」であり、「青春」そのものではないでしょう。
世間の共通認識である、「青春」は「輝き」であることは、作り手も納得していながら、せっかくアイドルが歌うのだから、手垢のついた・使い古された「青春」という言葉を使わないで、「青春」の素晴らしさを表現したいという意思表明 に思えます。 

この原稿を書くために「輝きの描写」を聞き直しました。歌詞に、

「気づくと心はグランドを見ている」とあり、

B3「僕の桜」の「グランドに白線を引き直して」「サッカー部の掛け声がやんだ頃に」

A2B2「だけど」の「野球部が見えにくいボールを追っている」を連想。

尚、「僕の桜」には、「太陽の下で走ってきた 青春の日々よ」という歌詞があり、青春は肯定されている。


 (続く)

ilovenacchan
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1 コメント

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輝きの描写 (ilovenacchan)
2008-10-19 13:15:02
AKBの話題から離れるので、コメント欄に書きます。

「輝きの描写」の「便箋に書けば二文字で終わる告白なんて悲しい」で、
中森明菜の「トワイライト」の「やはりあなたと一緒にいたい 一言書きあぐね」を

「DAY BY DAY」 で倉田まり子を    それぞれ思い出した。

「輝きの描写」の「無理して 心にヒールをはいたら 駈け出す君を追えない」
この比喩(心のヒール)は秀逸だと思います。

ilovenacchan
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