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ソチ五輪。リプニツカヤさんと吉田知那美さんにときめいた。(ときめき研究家)

2014-02-26 07:00:00 | ときめき研究家
ソチ五輪は、かなり熱心に観戦した。
通常は、スポーツ選手にアイドル性は求めない。しかし、表題に掲げた2人の選手にはときめいた。

女子フィギュアスケート、ロシアのリプニツカヤ選手(15歳)。
団体戦では完璧な演技でロシアの優勝に貢献したが、個人戦ではミスが出て5位に終わった。優勝した同じロシアのソトニコワ選手と比べると、幼く、華奢で、憂いを帯びたような表情は「アイドルの一瞬の輝き」のような儚さを感じさせる。もちろん実際はそんなことはなく、若くても強靭なアスリートなのであって、私の勝手な思い込みである。
ただ、彼女の演技内容も、非常にアイドル性が高いものだったと私は感じた。

NHKの刈屋解説委員が放送で語っていたことだが、10代半ばの若い選手は、採点基準のうち「技術点」は難易度の高い技を決めれば相応に出るが、「演技構成点」は出にくい傾向があるそうだ。円熟した表現力で、曲に合わせて演技をして、観客や審査員の感情に訴えるような「芸術性」は、未熟な若い選手には出せないものだという既成概念があるのだと言う。
どこかで聞いたような話ではないか。アイドル歌手は歌唱力がない。可愛いだけで歌の表現力がない。早くアイドルを卒業して「大人の歌手」になりたい。

しかし刈屋解説委員は続けた。リプニツカヤ選手の今季のプログラムは、ショートもフリーも、少女の視点から楽曲の世界を演じるというプログラムで、フリーでは、収容所に送られるユダヤ人の少女の悲しみを演じている。これは少女にしか演じられない内容で、既成概念を超えた「芸術性」があると、試合で好成績を重ねるうちに、審査員も認めるようになり、「演技構成点」も向上して来たのだと。
我が意を得たり、と思った。少女には少女にしかできない表現方法があってもいい。初恋の戸惑いがちなときめきを、オペラ歌手がいかに朗々と歌っても、心に届くとは限らない。

その話を聞いて、リプニツカヤ選手をひそかに応援していたが、個人戦は残念な結果だった。
「でも彼女は若い。次のオリンピックもある。」と、人は慰めるだろう。しかし、4年後、彼女がオリンピックで好成績を収めるかどうかは別として、今年の彼女の「アイドルの一瞬の輝き」は、おそらく失われていることだろう。

女子カーリングの吉田知那美選手(22歳)。
彼女はチーム5名のうち補欠という立場だったが、セカンドの小野寺佳歩選手のインフルエンザという事態に、急遽出場することとなった。

最初は戸惑い、緊張した様子だったが、試合を経るうちにレギュラーメンバーに遜色のない活躍を見せた。
何より、ナイスショットをした時の喜び方、ミスした時の悔しがり方、トホホという顔など、喜怒哀楽がはっきりしていて、見ていて惹きつけられた。ルックスも、丸顔で愛嬌があり、柳原加奈子に似ているなどとネットに書かれていたが、もちろんもっと可愛らしい。往年の小林聡美か清水由貴子、もっと褒めれば斉藤由貴タイプだ。もっと似ている人に気付いたので追記するが、豊かな表情はまるで井上真央だ。
小野寺選手が回復して、吉田選手は2試合ほど補欠に戻ったが、小野寺選手の調子が上がらないこともあって、結局再び出場し、最終戦まで戦った。吉田選手の出た試合は4勝3敗で、充分な活躍だったと思う。

ところで、カーリングはとても面白い競技だ。去年の世界最終予選も見ていたが、毎試合展開が異なり、飽きない。試合時間が約2時間半、10エンドまでの戦いで、野球に似ている。また、両チームが1投ずつ交互に投げて行くのは、将棋や囲碁と同じだ。1投ミスすると相手が途端に有利になるのは、将棋で2手続けて指せるのと同様である。
つまり、日本人にとって馴染みやすい、魅力ある競技だと思われる。体格や体力よりも、戦略や技術の方が重要のようだ。
惜しむらくは、専用の施設でないと楽しめないということがネックだ。日本カーリング協会のホームページで見ると、専用施設は全国に11カ所、その他にスケート場の一角でできる所もあるようだ。
これが、例えばボウリング場のように、ちょっと試しに立ち寄って体験できるようであれば、競技人口も増え、もっと人気も出るだろう。中高生の部活動として取り組む学校も出て来るのではないか。
氷の管理が難しいのだろうが、それこそボウリングのように、ツルツル滑る床で代用して、擬似的に体験できるだけでもできないものだろうか。


これまでの、スポーツ選手に関連する私の記事はこちら。

卓球の石川佳純選手。
バレーボールの江畑幸子選手。
フィギュアスケートの浅田真央選手とキム・ヨナ選手。

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