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『恋よりもDream』は『清純フィロソフィー』を補完する新憲法。(ときめき研究家)

2014-08-10 13:43:03 | ときめき研究家
SKE48『不器用太陽』のカップリング曲『恋よりもDream』は、須田、松村、谷によるユニット曲だ。
須田、松村の『ここで一発』が好評だったので、その第2弾でとして、今回は移籍して来た谷を加えてパワーアップしている。『ここで一発』が今年のリクエストアワーで4位になったのには仰天した。楽曲としてはそこまでいいと思えない。須田、松村のファンの熱心な投票の結果だろう。その熱心なファンは、選抜総選挙では、須田を10位に、松村を17位に押し上げた。(それを予想した読者の投稿はこちら

第2弾は第1弾を超えられないのが世の常だが、今回の『恋よりもDream』、私は気に入った。
歌詞の内容が『ここで一発』のような「楽屋落ち」そのものではなく、普遍性がある「自分への応援歌」となっている。曲調も『ここで一発』のようにコミカルではなく、正統派のアイドルポップである。
間奏やエンディング部分には3人の掛け合いが入っていて、ユニットに入れて欲しいと頼む谷、渋々それを受け入れる須田と松村という構図で、その部分はコミカルだ。でも、それを無視して、曲だけを聴けば、何回も鑑賞に耐えうる出来栄えだ。できればセリフ抜きバージョンが聴きたい。

谷にとっては千載一遇のチャンスで、その張り切りようが印象的だ。
前サビの歌い出しは3人で歌っているが、「恋よりもドリーム」の「ドリームっ」と、「っ」を強引に押し込んでいるので、0.01秒くらい谷の声が支配している。これが0.02秒だと目立ち過ぎるので録り直しになったはずで、ギリギリのところまで攻めているのだ。天晴れだ。
この部分も含め、3人それぞれが、何とかして目立とうと競い合っているような歌唱が面白い。競い合うあまり、少しでも「前に出」ようと、わざと汚い声を出したり、下品ぶりっこが少し鼻に着く。普通に歌っても声に特徴のある3人だから、3人それぞれ充分目立ったと思うのだが。

「谷が入ると企画モノのユニットになっちゃうじゃない」「歌のパートが3分割になっちゃったじゃない」と不満を述べる松村の口調がいい。不満は不満なのだが、谷を心底非難するような口調ではなく、絶妙のイントネーションだ。江戸っ子の「よせやい」という台詞のニュアンスに近い。

ところで、タイトルの『恋よりもDream』は、アイドルとして這い上がっていくために、恋なんかに目もくれずに夢を追って努力するという、上昇志向の強いこの3人らしいテーゼである。
「恋愛禁止」というグループのルールは、『清純フィロソフィー』発表後は「自己責任」原則に置き換えられてしまったようだ。その後発覚した事案ではことごとく「スルー」されるようになった。「自己責任」は自分で責任を取れる一人前の人間のための概念であって、残念ながらそのレベルに達していないメンバーもいるようだ。そこで『恋よりもDream』では、もう一度、「君たちが今やるべきことは何か?」を問い掛けているようにも思われる。その歌を歌うのには、確かにこの3人はふさわしい。
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