「指原莉乃」という才能３(ピーナッツ)

[指原莉乃と秋元才加]
2人は、「笑っていいとも」のレギュラーとして活躍中。
でも、僕、2人には、次のステップとして、是非とも、(常時、起用される)コーナー司会をやってほしい！とか思っているんだ。
ただ、もし、僕が、番組プロデューサーだったら、現時点においては、迷いなく、指原の方を先に起用する。

理由は、指原、いい意味で、"最初っから、人に頼ること"が出来るから、"困ったら、助けて下さい！"…表にバレバレの根回しが出来るから。
そして、指原っていうのは、"バラエティーが、お客さんのご機嫌を伺うこと"だということを知っている。
まあ、初期の草なぎくん以上のグッダグダにはなるとは思うんだけど、彼女は、共演者たちに、"連れ"感覚で助けられると思うんだ。
で、その時点で、もう、1人じゃあない。
たぶん、指原は、周りの人に、予習し過ぎて(頭の中で、シュミレーションをし過ぎて)ネガティブになってしまうという思考回路込みで、理解してもらえると思う。
だって、それは、芸人の発想だから…。
だから、彼女のコーナーMCは、絶対に成功する。

対して、秋元才加は、人に頼るのが苦手。
今、もしも、同じように、「いいとも」の1コーナーの司会をやれば、間違いなく、「学級会」になると思う。
秋元は、ハッキリ喋れるし、キレもいい。ただ…。
バラエティーには、正解はない＆いらない。
今の彼女のままだったら、正直、アルタのお客さんを連れていけない。

「AKB対エガちゃん」では、絶対的な(バラエティー的)強さを見せた彼女。
しかし、指原の登場で、秋元の弱点が目立つことになったと思う。
秋元は、ああいうスタジオ収録の場合、とにかく、みんなと並列に並列に並びたがる。
もう、それは、クセなんだろうね…ここは、フリーに動いていい！って場面でも、彼女は、とにかく、集団の内へ内へ、ごったの中へ中へ入っていく。

"そこじゃないわ～。ベッキーとの距離感、そうじゃないわ～"って、いっつも思ってしまうんだ。
さらに、彼女は、(だいぶ、変わってきたけど)自分の体の正面を、どうしても、お客さんの方に真っ直ぐ、向けたがるのよね～。

対して、指原は、外へ外へ＆奥へ奥へ。
そして、最初っから、ナナメに(芸人的に言うと、「はすに」)構えてた。
簡単に言うと、変に、主張していなかった。
溶け込んでた。
もう、"水曜の人"だった。

秋元才加を見ていて、いつも思う。
香取くんの真似を、そのまましたらいいのに…って。
秋元は、昔の香取くんによく似ている。
実は、彼も、「いいとも」でのポジションどりが、上手いこといってなくて、コーナー司会を任された最初の頃も、本当に、台本通りにしか進められない…つまり、脱線が出来ない人だったんだ。
だけど、あることがキッカケで、彼は大変身した。

ちなみに、僕は、その瞬間を観たよ。
あ！それって、奇抜な衣装への移行が、キッカケじゃないよ。
そして、行動が変わった。

具体的に言うと、画面の端(今は、右端)、つまり、横に横に(外に外に)自分のポジションを求めるようになり、そして、人との距離も上手くとれる…というか、コントロール出来るようになった。
自分で動いて、自分のスペースを確保できるようになった香取慎吾。
そして、自由になった彼の活躍する姿が、今だ。

秋元、あのパターン、全部、パクったったらいいのに…とか思う。
とにかく、その位置では、君の持ち味は出ないよ。
増刊号…画面右端から、香取がするトークの大半が、「吾郎ちゃん話」と「つよぽん話」。そして、密集した中から、秋元がするトークのほとんどが、「"AKBの場合は…"話」。

どっちが、"またかよ！"って話(印象)なんだよな～。
もちろん、いろんな要素はあるよ。
でもね、秋元才加に、あえて言いたい。
"ポジションって、大事だよ～"って。
あ！なんか、秋元才加の話になっちったな。
イカンイカン。
でもな～。
だって、はがゆいんだもん。

ちなみに、指原、彼女は、タテにも,横にも,外にも,内にも、とにかく、自分で、チヨット動いて、自分の最も居心地のいいポジションに、ちょこん出来る天才。
また、そこが、お客さん目線で、絶妙な位置どりなんだよね。
とにかく、今すぐ、彼女に、1コーナーやらしてみたい。

[結果を出さない女]
バラエティー的に言うと、指原は、"結果を出さない"という「結果」を出していると思う。
ヘタレの先輩、山崎邦正の話…。

あの松本人志が、数年前、このヘタレ芸人に対して言ったコメントを、今でも覚えている。
"あの山崎というのは、とにかく、結果を出さないヤツなんです。
「ガキ使」でも、山崎がいてくれて助かった…なんてことは、これまで、1度もない。
でも、山崎って、いないじゃいないで困るんですよ"

僕、指原も一緒だな～!とか思ってる。
例えば、もし、AKBのコント番組に、指原がいなかったら困るメンバー、何人いるだろう？って…。
AKB内…実は、"指原がいないと成立しないこと"って、たくさんある。

山崎邦正のコトバ…
"オレとか、出川さんとかは、計算し過ぎると、結果、ダメなんですよね"
出川哲朗のコトバ…
"「結果」というのは、お客さんが、楽しんでくれたか、どうか？ということ…それだけ"

指原は、たぶん、「結果」の本質に感づいていると思う…本能の部分でね。
だから、僕、彼女は、結構、可能性がある！とか思ってんだ。
"今まで通り、そして、これからも、ただ、がむしゃらに"…それが、結果として、「結果」になる。
そして、これからの彼女が気を付けなければならないのは、経験が、計算や(本当の意味での)手抜きに変化しないことだけ。
もしも、それが出来たなら、僕、彼女は、息の長いタレントになると思っている。
(つづく)