こんにちは。
ブログの更新がちょっとご無沙汰してしまいました
すみません
今回は先々月に行った北九州市でのカブトガニ調査の様子を2回にわたってお伝えします
というのも、このカブトガニ調査、干潟で幼体の生態学的データを収集すると同時に
成体の生息場所である干潟沖合の海底環境も調査しようと計画された調査なのです
ということで、まずはカブトガニ調査(干潟編)始まり始まり~
今回の調査メンバーは卒論テーマがカブトガニのカッシーを中心にけんクラゲ、米クラゲ、こんクラゲ・改
の4人で出撃しました
関門海峡を渡っていざ九州へ
さて、調査地の北九州市曽根干潟についてびっくり
干潟の広いこと、広いこと
これでも干潟のほんの一部
さすがに全体を調査することはできないので、ポイントを絞って調査することに
今回の調査はカブトガニ幼体の密度を調査するとともに生息場所の物理環境も調査することになっています
密度調査のためにコドラートを使って枠内の幼体数を数えます
泥に埋まった幼体がいないか丁寧に探していきます
居ましたね~
3~4脱皮齢といったところでしょうか
生息場所の物理環境は泥を持ち帰って実験室内でいろいろ測定するんですが、
現場でも一つ作業がありました
このT字の金属棒はコーンペネトロメータ
鉄の棒を地面に突き刺し、一定の力で押していき、刺さらなくなったところで
地盤に差し込んだ鉄棒の長さと加えた力から地盤の貫入抵抗を計算する器具です
これを使って幼体生息地の地盤調査をしたんですけど
さすがに干潟、抵抗なくどんどん埋まって行く
埋まったら次の鉄の棒をつぎ足すんですが、継ぎ足しの仕方がネジ式
取っ手の無い鉄の棒を泥で汚れた手で回すもんで、滑ってなかなか回らない
しかも見た目以上に一本が重たい
こんなん握力なくなるわ
これを7地点で調査したんでめちゃくちゃ大変でしたね
いかんせん写真ではこの苦労が伝わりづらいですけどね
日中は幼体密度と物理環境を調査して、夜にはカブトガニの産卵を観察しました
曽根干潟はカブトガニがまだ数多く残っている非常に貴重な干潟なので
調査中も多くのつがいが産卵しに砂浜へやってきていました
はじめてこの目で産卵行動を確認できて、調査メンバーのテンションはMAX
日中の調査後で疲れているにも関わらず、写真や動画に記録するなど大いに盛り上がりました
限られた調査日程の中、現地で調査の案内をしてくださった林さん、高橋さんのおかげで
予定していたすべての項目を調査することができ、大変、満足のいく調査となりました
ありがとうございました
さて次回は、カブトガニ調査(沖合編)に突入予定
乞うご期待
こんクラゲ・改