隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

ブラジル周遊記 10日目 『川の中でワニに遭遇』

2014年05月26日 | ブラジル周遊記

   =写真をクリック・タップすると拡大画像が表示されます=

 

【10日目:4月18日(金)】 『川の中でワニに遭遇』

 

マナウス郊外「Amazon Ecopark Junge Lodge」での、最初のアクティビティ、敷地内にある「サルたちの森」で、猿の生態に触れ「エコパーク」のエントランスセンターに戻ります。

 

時間はお昼近く、お腹が空いていたので、木造モーターカヌーを降りるやいなや、レストランに直行しました。

 

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レストランは、ドアも窓もなく、細い木で屋根をささえているだけの開放的な空間です。でも、地震のないブラジルなので、こんな簡単な造りで大丈夫なのでしょう。

 

ところが、レストランは12:30にならないと開かないとのこと。外は陽射しが強く暑いので、屋根のあるエントランスセンターに戻り、レストランのオープンを待つことに。

 

ここで、チェックインの時に渡された「エコパーク」の“注意書き”に目を通しました。

 

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レストランでの食事時間は、朝食が7:00am~9:00am、昼食が12:30pm~2:00pm、夕食が7:30pm~9:00pmで、この時間以外は「エコパーク」敷地内では食事が出来ません。

 

“注意書き”には、食事時間以外に“ボートで移動中は、必ずライフ・ジャケットを着用して下さい”と書いてあります。そう言っても、ボートに積まれている救命胴衣の数が足りないじゅないかと突っ込みを入れたいですね。実際、誰も着用していませんでした。

 

その他“便器に、トイレットペーパー等を流さないで下さい”との記載があります。これは、ジャングルの中なので、排水設備の処理能力不足からの注意でしょう。便器の脇には、必ず蓋付きのごみ箱が置いており、その中に使用済みのトイレットペーパーを捨てます。

 

他にも“タオル、靴、濡れた衣類はロッジの外に置かないで下さい”との注意があります。サル等の野生動物に持っていかれないようにとのことでしょう。

 

やっと、12:30になり、レストランでの昼食です。ここでは、朝・昼・晩、メニューは異なりますが、全てバイキング方式の食事で、一品料理はありません。

 

午後のアクティビィティ“ピラニア釣り”の集合時間が15:00なので、ロッジに戻りました。

 

汗をかいたので、シャワーを浴びようと、バスルームに入りました。実に質素な造りです。トイレとシャワーの間を隔てるのは、薄いビニールシートで、それもホームセンターで売っているようなカーテンレールで吊るされています。

 

アメニティーは、石鹸のみで、シャンプーやリンスはありません。シャワーヘッドも無く、真上から出てくるのは、熱湯ではなく、水に近い冷たさです。

 

それでも、ここはジャングルの中、贅沢は言えません。シャワーを浴びて、ベッドルームに戻り、よく見ると、板張りの壁や床には節穴が有って、外の光が漏れてきます。天井にはクモの巣もあります。

 

アマゾンでは、この時間帯が一番暑いので、「エコパーク」の従業員も昼寝をするそうです。隊長も現地の習慣に合わせて、昼寝をしました。

 

うとうとしていると、雷の音が聞こえました。スコールの様です。眼が覚めて、外に出ると、スコールは止んでいて、気温も下がっていました。

 

15:30の集合時間には、また我々以外揃っていなくて、“浮桟橋” を木製モーターカヌーで出発したのが、20分遅れの15:50。

 

ガイドのシャミィーと、「エコパーク」の従業員が船頭となり、案内してくれます。

 

前日にキーニョのモーターボートで、“ピラニア釣り” をしたのは「アマゾン河」支流の「ソリモインス川」でしたが、今日は「Rio Negro(ネグロ川)」支流です。

 

カヌーが走り出すと、燕に似た鳥が何羽もカヌーの後を追いかける様に、水面すれすれに飛んでいます。

 

10分ほどで、ピラニア釣りの最初のポイントに到着。Negroとは、ポルトガル語で“黒い”と言う意味です。川の水は真っ黒で、水の中は見えません。ネグロ川の水質はpH値が4と酸性のため蚊の発生は少ないそうです。

 

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ピラニア釣りは、簡素な竹竿で、釣り針に生牛肉の切り身をひっかけて、餌を放り込む前に水面を竿の先で、ばしゃばしゃと叩きます。これはピラニア釣りの独特の方法で、動物が溺れてもがいているだろうと、ピラニアがやってくるしかけです。

 

ここで20分ほど、糸を垂らしていましたが、カヌーの宿泊客7人、誰も釣れません。そこで「サルたちの森」の奥の支流に移動です。

 

「サルたちの森」から逃げて来た“ホエザル”が樹の上から我々を観察しているかの様です。ジャングルの中は、物音が全くせずに、時折、“ホエザル”が綺麗な声で鳴くだけです。

 

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30分程経ちましたが、ここでも全く釣れません。“ピラニア釣り”のポイントを探すのは、ガイドのシャミィーより、昨日の船頭 キーニョの方が上手いですね。

 

面子が立たなくなったのか、シャミィーが大声で叫びます。すると、どこからかともなく、体長が1.5mはあるワニが1頭、水の中を泳いできます。

 

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すると、シャミィーが針に生牛肉の切り身をひっかけた竹竿で、ワニをおびき寄せます。“スーッ”と泳いで近づいて来たワニが、我々の眼の前で、“パクリ”と生肉に喰らいつきます。


 

迫力のあるシーンです。よく見ると、別のワニが頭を水の中から我々のカヌーの方を見つめ、微動だにしません。二匹ものワニに囲まれてしまいました。

 

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ところが、シャミィーが、このワニには名前を付けていると言い出しました。どうやら、餌をもらえると思い、この時間になるとワニが現れるようです。

 

結局、全員ピラニアは釣れませんでしたが、真近にワニが見られたので、満足して17:50に「エコパーク」のエントランスセンターに戻りました。

 

本日、最後のアクティビィティは18:30からの“ワニ観察ツアー”です。

 

“ワニ観察ツアー”は、ワニのいるポイントまで、モーターカヌーで移動。ワニの目は暗闇の中、ライトに反応してルビーのように光るため、ワニ探しには懐中電灯を使用します。

 

見つけたら、水面にぷかりと浮かんで寝ているところを、ガイドと船頭が素手で素早くつかみ上げます。その後、ワニの生態を説明してくれます。

 

“浮桟橋”をモーターカヌーで出発です。既に陽が落ちてから大分経ち、月も出ていないのに、意外にも辺りは真っ暗ではなく、併走する他のモーターカヌーも認識できます。

 

遠くには、マナウス市内の街の灯りも見えます。上空には「エドゥアルド・ゴメス国際空港」に着陸する飛行機のライトも見えます。綺麗な夜空です。

 

“ワニ観察ツアー”のポイントを求めて、何度も移動し、ガイドのシャミィーと船頭が懐中電灯を照らし、カヌーの乗客も眼を凝らしますが、水面に光るものはみつかりません。

 

ガイドと船頭は、川岸にカヌーを停め、ジャングルの中に分け入りますが、それでも見つかりません。

 

こうして、ワニが見つからないまま、夕食開始時間の19:30に戻りました。我々は、午後、ワニを見られたので良いですが、他の宿泊客はさぞ残念がったでしょう。

 

部屋に戻っても、テレビが無く、することも無いので、営業終了時間の21:30まで、レストランに居ました。

 

こうして『ジャングルロッジ』での最初の夜が更けていきました。

 

 

* 続きは『11日目:ジャングルトレッキング』で *

 

(料金の情報、現地通貨(レアル)及び米ドルの円換算レート R$1≒50円 US$1≒103円 は、2014年4月現在のものです)

 

===「ブラジル周遊記」バックナンバー ===
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/6ebf2f6cc892ae58d6621e7ec9ee293c

 

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ブラジル周遊記 10日目 『ジャングルロッジへ移動』

2014年05月26日 | ブラジル周遊記

  =写真をクリック・タップすると拡大画像が表示されます=

 

【10日目:4月18日(金)】 『ジャングルロッジへ移動』

 

ブラジル旅行10日目、マナウス滞在4日目。今日から2泊3日で『ジャングルロッジ』に滞在です。

 

『ジャングルロッジ』は、その名の通りジャングルの中に作られた宿泊施設で、ジャングルでの様々なアクティビティを体験出来るリゾート施設です。

 

マナウス郊外には『ジャングルロッジ』が数箇所ありますが、どこも公共の交通機関では行けません。施設が送迎する船、ボート、カヌー等が交通手段です。

 

滞在した施設は「Amazon Ecopark Jungle Lodge」です。住所は、Lgarape do Taruma,Centoro,Manaus。アマゾンの森の中、番地はありません。

 

8:00に宿泊先の「ブルー・ツリー・プレミアム・マナウス」をチェックアウト。宿泊料は、ツインルーム利用で、1泊1人 R$137.7(6,885円)、別途 WiFi使用料が3日間で R$10.0(500円)でした。

 

これまで宿泊した、リオの「CALIFORNIA OTON」、イグアスの「CONTINENTAL INN」、サンプロの「ニッケイ・パラシ・ホテル」と比べ、一番安い宿泊料でした。「ブルー・ツリー・プレミアム」の利用者が、観光客より、ビジネス客が多いからでしょうか。

 

迎えに来てくれた甥のS君の車に乗り込み、S君宅へ。車はS君宅の駐車場に置いて、道路で「アマゾン・エコパーク」の送迎車を待ちます。今日は、朝から快晴です。

 

ジャングルロッジに行くのは、マナウスに住んでいるS君と息子のダニエル君、旅行者の義兄と、友人のT氏、それに隊長の5人。4月17日(金)~21日(月)まで、会社も学校もイースター休暇中です。

 

8:30に送迎のバンが到着。送迎車の料金は、ジャングルロッジの滞在費に含まれています。マナウス市内は、一方通行が多く、市内を右に左に曲がりながら、アマゾン河の支流 ネグロ川を目指します。

 

送迎車は、途中のバス停で一時停車。すると、男性1人が乗り込んでくるではありませんか。何事かと思うと、英語が喋れるガイドのシャミィでした。市内に住んでいる、シャミィをピックアップして、車は発進。

 

9:10にマリンハーバーに到着。桟橋の左側に停泊している、豪華なクルーズボートに乗るのかと思ったら、右側に停泊している、木造モーターカヌーに乗船です。

 

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この全長6~10mで屋根付きのカヌーは、マナウス独自のスタイルで、細い水路に分け入る時に便利です。

 

前日乗ったキーニョのモーターボート ⇒  http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/d476fb6d6339925518b365bc420edd64 の例があるので、乗船すると直ぐに、救命胴衣の場所を確認します。屋根の下に、救命胴衣を括り付けていますが、ここでも15人は乗れるカヌーに救命胴衣は6着しかありません。

 

船外エンジンのカヌーは、それほどスピードが出ません。カヌーは「Rio Negro(ネグロ川)」から、支流の「Rio Taruma(タルマン川)」に入ります。

 

「アマゾン・エコパーク」の手前の川岸には、監視用の小屋があり、不審な船の入場をチェックしています。

 

20分後の9:30に、「アマゾン・エコパーク」の船着場に到着。船着場は、乾期と雨期の川の水位の上下に備えて“浮き桟橋”です。周りには、道路もありません。

 

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船着場の直ぐ上のエントランスセンターは、ドアも窓もない開放的な雰囲気です。エントランスセンターにあるのは、フロント、バーコーナー、土産物売り場とトイレだけ。

 

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敷地内のレストランの食事代は、宿泊費の中に含まれていて、レストランやバーカウンターでの飲み物は、現金ではなく、サインでチェックアウト時に精算するシステムです。

 

他のレストランも商店もなく、自動販売機もないので、現金やクレジットカードを使う場所はありません。そこで、パスポート、クレジットカード、トラベラーズチェック、現金等の貴重品は、フロントの“Safety Box”に預けて、小銭さえ持ちません。

 

ちなみに宿泊客には、滞在中はリストバンドを着用させ、不審者が入り込んでいないかチェックしています。

 

チェックインを済ませ、鍵を渡されて、ロッジに向かいます。60室ある「アマゾン・エコパーク」は、イースター休暇中なので、満室です。我々のロッジ17Cまでは、エントランスから歩いて4~5分もかかりました。

 

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ロッジの外観は質素ですが、部屋の中も実にシンプルです。ベッド、バスルーム以外は、ほとんど何もありません。かろうじて、エアコンは付いているのですが、テレビも室内電話もありません。ジャングルの中なので、携帯電話の電波も届きません。フロントとの連絡には、4~5分歩いて行くしかありません。

 

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10:30が最初のアクティビティの集合時間なので、バスルームの中を確認することなく、荷物を置いただけで、エントランスに戻ります。

 

最初のアクティビティは、「エコパーク」敷地内にある「サルたちの森」訪問です。ところが集合時間に集まったのは、我々5人だけで、他の宿泊客は来ません。さすが、日本人は時間に正確ですね。

 

10:45に全員が揃ったところで、モーターカヌーに乗船。対岸の「サルたちの森」には、5分で到着。

 

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木の上からは、“ホエザル”がお出迎えです。

 

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我々が案内されたのは、餌場です。餌やりの時間が判っているのか、おこぼれにあずかろうと大きなカメレオンも現れました。

 

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 【真ん中に居る緑色の小動物がカメレオン】

 

係員が餌を持って来ると、どこからか“ホエザル”の群れがやって来ます。子猿を背中に背負ったメス猿もいます。

 

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ボス猿が観光客を威嚇する様に、最前列で餌を食べ始めます。何を食べているのかと手元も見るとマンゴーです。高級果物のマンゴーが餌とは、贅沢な猿ですね(笑

 

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アマゾン地域にのみ生息するという赤い顔をしたサル“ウアカリ” も一頭だけですが現れ、器用に筒の中の餌を手で引っ張り出して食べます。

 

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 餌を食べて満腹になったのか、大の字になって寝転がる“ホエザル” もいます。

 

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* 続きは『10日目:川の中でワニに遭遇』で *

 

(料金の情報、現地通貨(レアル)及び米ドルの円換算レート R$1≒50円 US$1≒103円 は、2014年4月現在のものです)

 

===「ブラジル周遊記」バックナンバー ===
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/6ebf2f6cc892ae58d6621e7ec9ee293c

 

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