2013年の盆休み、家族の了解をもらい、単身で白浜の雑魚釣り隊基地へ向かった。
4泊5日の行程でとても釣り三昧の日々を送ることが出来た。
一つテンヤはすごい!今回も思う存分釣りを堪能してきた。
今、ここで思いつくまま記載していくととんでもない飛び飛びの乱文になりそうなので、撮った画像を下に説明を加える書き方をしようと思う。
ただ数点だけ、今回の雑魚釣りで雑魚どもにヤラレタ事態を今後の教訓までに先ず書き記したい。
先ずはウスバハギの事~
今回も大きなウスバハギを一昨日と今日とで3匹釣り上げたのだが、こいつは潮が止まったくらいの時合にいつも船底にやってくる。そして僕が落とすエビを待ってやがるのだが、今回はこのウスバハギに4回もPEラインを齧り切られてしまったのだ。
当然のことながら、船底の海面付近でPEラインを切られると、先のテンヤはおろか、結ぶのに時間がかかるリーダー、そして海底までの数十メートルのPEラインを失うことになるのだ。
これはなによりも頭にくることなのであった。
ウスバハギはPEラインも好きなのである…
カワハギ用の仕掛けを使えば、簡単にキャッチできるウスバハギ。確かに美味い魚だが、バカデカイので1匹で十分である。
こいつが群れるところを避けて一つテンヤを投下しなければならない。
次に青物の事~
これが何かは釣り上げれなかったのでわからない。時期的な可能性を考えると、ワラサ、カンパチ、ソウダカツオといったところだろうか。
サバであればあげれないはずはない。
これも今回の旅で4回ほどリーダーを切られる始末。フロロカーボン3号のリーダーのちょうど中ほどがいつも切られてしまう。
しかし、youtubeとかをみてると同じシステムでこれらの青物を釣り上げれている人がいる。
ポイントは如何にドラグを緩めるかということにあると思った。
PEラインを200メートル巻いていれば、ドラグを緩める事により少し走られても、相手を弱らせてから巻くことが出来るのではないだろうか…
次回は真鯛は勿論メインターゲットだが、青物にも挑戦すべくドラグを緩めにしてチャレンジしたい。
実は、今日も50センチ強のウスバハギが一つテンヤに掛かったときは、ラインがギーギーと出て、とても楽しいサカナとの引き合いとなったのであった。
一つテンヤの醍醐味は、この竿の驚くほどのしなり具合とドラグから出るラインの音にあると思う。
そして巻きエサや集魚剤とかなにもない魚との1対1の戦いとなるところであろう。
出来るだけ細いラインで出来るだけ軽いテンヤを用い、それに大エビを付けて海底に落とす。
アクションをつけて魚を誘う。
アタリを見定めて魚をひっかける。
竿が大きくひしゃげる。
待つ釣りではなく攻める釣りなのである。
僕がはまってしまっているのは正しくそこにちがいない。
基地に着いた日の夕暮れ。あっという間に日が落ちる。画像ではわからないが風が強かった。
この旅の間、天候には恵まれたが、ほぼ毎日、午後からは風速が5メートル近くなり沖では白波が立ち、釣りに不向きな環境になった。それ故、毎朝5時台には船を動かしていた。
釣り初日は海が荒れ、とても釣りにはならなかったが素晴らしい朝焼けを拝む事ができた。
海面に映る朝焼けが美しかった。
白浜滞在中、魚は絶対買わないと心に決めている、魚は釣って食べるものと決めている僕のこの日の晩飯である。
安い牛肉とシャウエッセン、そして炒め野菜のパックを買ってきた。
酒を飲みながら翌朝の攻め方を考える。どのテンヤから試そうか、どのポイントから始めようか、酔いに任せぼんやり考える。
至極の時である。
船底に着いたウスバハギの群を確認。テンヤを外し、カワハギ用のやや広がった胴突仕掛を付けて出来るだけ小さなエビをハリに付けて落とす。目下、水深3メートルほどの目に見えるバトルである。
簡単に掛かるが、デカイのでタモがなければ引き上げれないのである。
ちょうど潮が止まり、海が死んだように静まった時にこいつが当たった。
タカノハダイという魚らしい。初対面である。
調べてみると磯臭くて食味はイマイチらしいが、塩焼にして食べてみるとイヤイヤぶりぶりして美味いではないか!
決して磯臭くもなかった。
この日釣ったオジサンとガシラはお造りにしてみたのだが、特筆すべきはオジサンである!
脂がのって非常に上品な味であった。見た目はアゴから二本のヒゲが伸び、鱗が粗く美味しそうに見えない魚なのだが見た目で判断してはならないのである。
翌日も朝から海に出たのだが、先に書いた通り、ウスバハギに何度も仕掛けを切られ、そして青物にリーダーを切られて、ついにリーダーと主要テンヤがなくなってしまう事態となり、朝9時半には一度帰港し釣具屋へ出向き、その後、基地で少し休憩し、少し風が吹き始めた午後から再度沖に出たのだが、風が出て波が立っている海のほうが魚の食いが立つのか、はたまた時合いなのか、立て続けに真鯛を3匹ゲットした。
やはり真鯛は引きが違う。
海面までゴンゴン首を振ってくる。
この夜は、釣った真鯛を刺身にし、出たアラを味噌汁にして酒を飲んだ。
ワサビの代わりに柚子胡椒で食す。やはり真鯛は美味いのだ!
日焼けしないように毎朝日焼け止めを塗っていたのだが、海上の陽射しは半端なく、僕の腕には時計の跡が付いた。
酒を飲みつつ、翌日の為にリールの手入れをし、リーダーを巻きなおす。
毎朝早起きなので、午後9時には眠くなる。TVを点けるもろくに観もせず、酔いにまかせ、ゆったりとした時間を過ごした。
翌午前、この旅の最後となる釣りに出た。波は穏やかである。
お盆だからであろうか、はたまた暑すぎるからか、今回の滞在中、海上に出ている船がとても少なかった。
なんと沖縄ではミーバイやらアカジンと呼ばれるオジロバラハタが、竿を大きくしならせて上がってきた。ゆうに50センチはあるサイズである。
その他、真鯛や巨大ウスバハギも掛かり、この日も一つテンヤを存分に楽しむ事が出来た。
とてもゆったりと出来た釣り旅であった。
なかなかこのように時間を取って釣りを楽しむ事は出来ないが、例え一泊二日ででも雑魚釣り隊基地に出向き、更に深く一つテンヤを極めたいと思った。
秋は真鯛のシーズンとなるのだ。
帰りにいつもの上田食堂により、和歌山ラーメンを食べて帰路に就いたのであった。