言葉って面白い!

この日本語、英語でなんていうの?その奥に深い文化の違いが見えてきませんか。

おみくじ

2009年01月03日 | 四季
神社に行けば、おくみじを引きます。
好きな人と嫌いな人といるようですが、私は結構好きです。
おみくじはたいがい「凶」は少なく、ほとんどの場合「小吉」や「大吉」など「吉」系を引くことができます。
そうとは分かっていても、「吉」の文字を見ると嬉しいものです。

さっそく初詣の神社でおみくじを引きました。
開いてみると…
「中吉 鶯の山に入るが如し」
物事を控えめにして心正しくあまり進みてなさぬがよろし、だそうです。
鶯も人里で鳴けばちやほやされますが、山奥で鳴いても人目につきません。
それくらい控えめでちょうどよい、ということなのでしょう。

ちなみに多くの神社では、おみくじは良い方から順に「大吉」「吉」「中吉」「小吉」「凶」の順だそうです。
末吉や大凶が入る場合もあるようです。
「中吉」は真ん中あたり。
吉とはいってもそれほど優れた運勢ではないようです。
願望 さまたげあり
待人 来れども遅し
失物 出づることかたし
旅行 さわりなけれども盗難に注意すべし
学問 油断すれば悪し
こう見ると、確かに運勢がよいのか悪いのかよく分かりません。

こんな時、邪道と言われますが、私はもう一度引きます。
何となくいい気分で神社をあとにしたいのです。
引いてみるとずばり。
「大吉 春風に花の開くが如し」
思いもかけぬ幸あり目上の人に引き立てることあり万事心のままなるべし
よしよし。これでいい気分になれる。
さらに読み進めます。
願望 かなう
待人 来るべし
失物 出づべし
旅行 さわりなし
学問 吉
読んでいくうちに、不思議とつまらない気分になってきました。
大吉。心のままに。幸あり。願い事かなう。
何の問題もないはずなのですが、このような言葉がずらりと並びどこにも落ち度がないと、かえってリアリティがないように感じられます。
前に引いた中吉のおみくじの方が、自分に何かを与えてくれる言葉に思えるのです。

そういえば数日前にテレビ番組で神社の神主さんが言っていました。
「大吉だとその上がない。吉や中吉くらいが、未来に向けて希望があって一番いいんです。」
なるほど。
番組を見た時には、「大吉で文句ないでしょ」と思っていましたが、実際に両方を引いてみると、合点がいきました。

今年は中吉からのスタート。
そう信じることにしました。
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