言葉って面白い!

この日本語、英語でなんていうの?その奥に深い文化の違いが見えてきませんか。

京都の夜にフランスの香り

2017年11月18日 | 食の話し
京都に行きました。
大混雑の国宝展などを見終わった後、夜の古都に繰り出します。
今夜は、三条烏丸からすぐのところにある「炭火ステーキ坂井」という店を選びました。




和風の雰囲気の店内には、清潔感漂う白木のカウンター。
頼んだのは、150グラムのサーロインステーキをメインディッシュとするコースです。
野菜やデザートも美味しく、量は懐石料理のように控えめで、女性受けしそうな店でした。



肉は絶品。柔らかくて口の中でとろけそうです。
塩、マスタード、ワサビ、白味噌、だし醤油が出され、一切れ一切れ好きな味で楽しみます。
ところで、カウンターに座る私の隣にいたのは、一人で来ていた外国人。
反対側を見ると、そちらにも二人組の外国人。
最近外国人観光客が京都に殺到していますが、この店もご多聞に漏れず、でした。
店員は、片言の英語で「ディスイズサーロイン」「ソルト、ソイソース、ワサビ、ディップ。プリーズ」などと説明をしています。
単語を並べているだけでも、きちんと伝わっているところがすごい。
いわゆるサバイバルイングリッシュですね。

それにしても図体の大きな外国人。肉は足りるのかなあ、などと心配になり、ちょっと話しかけてみました。
聞けば、彼はフランス人。モナコに住み広告会社で働いているそうです。
日本が好きで何度も日本に遊びに来ているのだとか。
何度か近くのカンヌに行ったことがあると言ったら、大変喜んでくれて話が盛り上がりました。
南フランスのフィッシュスープが美味しかったことを話したら、満面の笑顔で「濃厚だろ、南フランスでしか食べられないんだよ」。
日本もフランスも食べることが好きなお国柄ですよね、と言うと、彼は曰く「日本の食べ物はフランスよりもおいしいよ」。
特に日本で食べるフレンチの美味しさにびっくりなのだそうです。

先ほど片言の英語で四苦八苦しながら対応していた店員も、カウンター越しに彼の言葉を聞いていて、嬉しそうな顔。
食べる喜びは世界共通。言葉の壁を越える力を持っているようです。






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