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この日本語、英語でなんていうの?その奥に深い文化の違いが見えてきませんか。

ACミランとインテルのチーム名に隠された歴史

2019年04月20日 | スポーツ
ACミランとインテルは、言わずと知れたイタリア・セリエAの名門チームです。
いずれもミラノを本拠地とする両チームは長年のライバル。
ACミランとインテルの試合は、地元ではミラノダービーと呼ばれ、盛り上がるのだとか。

ところで、この両チームのチーム名を辿っていくと、面白い歴史が見えてきます。

ACミランの正式名は、Associazione Calcio Milan(アソチアツィオーネ・カルチョ・ミラン)。
一方のインテルは、FC Internazionale Milano(FCインテルナツィオナーレ・ミラノ)です。
イタリアのチームなのだから、ミラノの街の名前もイタリア語読みで、Milanoといくのが筋のような気がしますし、インテルはそうなっていますが、なぜかACミランは、ACミラノとは呼びません。
ACの部分は、イタリア語になっているのに。
実は、歴史を遡ると、ACミランの前身である「ミラン・クリケット&フットホールクラブ」を設立したのが、ミラノ在住のイギリス人、アルフレッド・エドワードだったことが大きかったようです。この時の名前の中の、ミランという部分だけが、その後チーム名が変わっても維持されてきたということです。

ちなみにインテルは、フルネームはFCインテルナツィオナーレ・ミラノ、つまり国際的なチームという意味です。
もともとは二つのチームは、同じ「ミラン・クリケット&フットホールクラブ」が前身でしたが、外国人選手の加入の是非を巡ってチーム内で対立が起こり、外国人の加入に積極的な一派が分離・独立してできたのが、今のインテルというわけです。
国際派のチームの方が地元の「ミラノ」を使い、純血派が英語の「ミラン」を使っているのも奇妙な気もしますが、両チームの名前の裏には創立期の因縁が隠されているのです。
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1 コメント

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Unknown (言霊百神)
2019-06-04 20:15:57
日本語の起源

http://www.futomani.sakura.ne.jp/

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