言葉って面白い!

この日本語、英語でなんていうの?その奥に深い文化の違いが見えてきませんか。

bとdは紛らわしい?

2006年06月29日 | 言葉
NHKの「ライオンたちとイングリッシュ」という番組をよく見ています。
日本語の中に心地よく英語が混ざって一つの物語が展開するので、英語初心者にもそれほど圧迫感がなく英語に触れることができます。

この番組の中で、面白い歌が披露されていました。
タイトルは分かりませんが、要は「bとdは紛らわしい」という内容のものです。
歌詞の主旨は、

bはdは似ていていつも頭がこんがらがる
bとdは、文字をひっくり返しただけ
boomとdoom
bigとdig
とても似ているのに、意味は全く違う
まったく頭がこんがらがる

といったものです。

ネイティブの感覚からいえば、文字が似ているbとdは紛らわしいものなのでしょう。
発音の上でも似ていると感じているのでしょうか。

日本人の感覚からいえば、rとlの方がよほど紛らわしい。
bigとdigよりも、lightとrightの方が似ていると感じます。
文字の形というより発音が、です。

カタカナで書いた時に、「ビッグ」と「ディッグ」、つまりバ行とダ行は違う音として認識されます。
しかしrとlはいずれもラ行、いずれも「ライト」です。
日本人はrとlを区別する発音体系を持っていないのです。

ネイティブはもともと発音の上では使い分けているのだから、問題ではない。
むしろ読み書きを習い始めた子供からしてみれば、bとdのように文字の形が似ていることが「紛らわしい」なのでしょう。

言葉を学ぶ。
その難しさは、その人がそれまでどのように言葉と接してきたかで変わるものなのですね。

http://blog.goo.ne.jp/syusakuhikaru/e/9621ede72d3dcb15ebc180dd840b13ee

http://blog.goo.ne.jp/syusakuhikaru/e/9f313f8ec22814d09233a0b3f7542258
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ビジネスマン?サラリーマン?

2006年06月28日 | 言葉
リゲインのコマーシャルがいつの間にか変わりました。

「二十四時間戦えますか、ビジネスマーン、ビジネスマーン…」
だったのが、
「二十四時間戦えますか、サラリーマーン、サラリーマーン」
になったのです。

公務員など、ビジネスではないけどサラリーをもらっている勤め人はいるのだ。
ということでしょう。

理屈は分かりますが、「ビジネスマーン」として初めてピタリとくるメロディなのだから、サラリーマンにするならそれに合う新しい曲にした方がよいのでは?



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ジーコの最後の言葉

2006年06月26日 | スポーツ
ジーコ監督が退任の記者会見。

「日本には改善すべき点がたくさんある」
「まずは強豪国と対等に戦える基礎体力が必要だ」
「日本での十五年の人生と、その間の出会いに感謝する」

あらためて、世界を席巻した神様・ジーコが、十五年も日本でサッカー人生を歩んでいたのかと気づかされた会見でした。
考えてみれば、現役の最後の時期からずっと日本ですからね。

最初にジーコが日本に来た時には、異世界の怪物がやってきた、くらいの衝撃がありましたが、今や日本が第二の故郷といっても過言ではないくらいの親日派です。

ブラジルとの戦いを見て、まだ子供と大人くらいの差があるなと感じました。
その日本に十五年もつきあってくれた神様。

ホントにありがとうと言いたい気分です。


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七夕の夜、悲恋の星・ベガを眺めて

2006年06月26日 | 星の話し
七夕の季節が近づいてきました。
一年に一度、牽牛と会うことが許される織姫。
雲がかかればまた一年。
梅雨の季節に七夕が来るのも悲劇性を高める演出でしょうか。

たなばた、という言葉は、織姫の職業「はたおり」から来ているようです。
牽牛と恋におち、機織の仕事をしなくなった織姫。
父の天帝は、織姫を天の川に帰してしまいます。
織姫は、牽牛と一年に一度しか会うことを許されませんでした。
中国の古い伝説です。

織姫は、西洋では琴座のアルファ星・ベガです。
夏の夜空でひときわ明るく輝き、全天でも四番目に明るい星です。

この星には、西洋でも織姫伝説と似たような悲恋の伝説が語り継がれています。
オルフェウスの竪琴の物語です。

竪琴の名手・オルフェウスの妻エウリディケは、ある日毒蛇にかまれて世を去ります。
悲しんだオルフェウスは地下の王ハデスに会い、妻をこの世に返してくれるよう懇願します。
彼の美しい竪琴の音色に心を動かされたハデスは、連れて帰る途中絶対に後ろを振り返らないことを条件に一度だけチャンスを与えます。
しかしこの世に至る長い道のりの最後で、オルフェウスは後ろから妻の呼ぶ声につい振り返ってしまいます。
妻は再びあの世に引き戻され、悲嘆にくれたオルフェウスは川に身を投げました。
全能の神・ゼウスが彼を哀れみ、竪琴を天に上げて「琴座」にしたというのです。

西洋でも東洋でも、美しいものには悲劇が与えられるものなのでしょうか。

夏の夜に、美しく青白い光を放つベガ。
古い伝説に思いをはせながらこの星を眺めると、またひときわ美しく輝いて見えるようです。

http://blog.goo.ne.jp/syusakuhikaru/e/446413435ce0f2050b609355b9ea7738





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ニュースをピックアップ!の不思議

2006年06月24日 | 言葉
外来語は数多くあれど、多くの単語は日本に入ってきた後に微妙に意味が変わってしまうものが多いようです。

よくテレビのニュースワイドショーなどのタイトルで「ピックアップ関西」とか「今週のピックアップ」などとありますね。
このピックアップという言葉、英語のネイティブから見ると違和感のある使い方だそうです。

この場合、カタカナの「ピックアップ」というのは「選び出す」とか「厳選する」といった意味で使っているのだと思います。
しかし、英語でその意味で使いたければ、pickという動詞のみで使うべきなのだそうです。
確かに辞書によるとpickの様々な意味の中には「入念に選ぶ」という意味も含まれています。

しかし「pick up」となると、「つまみ上げる」という意味で、物理的に手を使って石ころや物を持ち上げてどこかに移すような意味が強いようです。

イギリスのRadio4では、Pick of the week という番組はあるそうです。
日本人のプロデューサーがタイトルをつけると、「今週のピックアップ」とつけたくなるところですね。

ちなみに、「今日、田中君は車で来るの?じゃあ僕を新宿でピックアップしてよ」などと言います。
これは英語にも同じ意味があるようです。

The bus picks up passengers outside the airport.
などと使います。

いわゆる「和製英語」が乱造されています。
日本語として使っている間は、何も問題がないのですが、その用法を英語で話す時にそのまま持ち込むと、コミュニケーションに違和感が生じてしまいます。
気をつけたいものです。
http://blog.goo.ne.jp/syusakuhikaru/e/5daf8c3e4f28d5a2e84390b8649aaade
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