*ご注意*
*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。*
一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。
微熱 (12)
6月となり暫くして、関東も梅雨入りとなり一雨毎に紫陽花が艶を増し思い思いの彩りを咲く雨模様を眺め青空に恋しさが募る。この澱んだ雲の上は晴々とした青空が拡がっていると言うのに。
片桐はそう思いHOUSE-Rの休憩室の眺め渡しの良い窓辺に立ち遠い空を、見ているのをソファーに座り小田原が片桐を見つめていた。
片桐はポォとした表情から喜びを秘めた横顔となり、ここ最近は落ち着いたと思ったが梅雨入りした時ぐらいから何処となく寂しげな表情を時折見せる。
その寂しげな表情とはHOUSE-Rに勤め始めた時に見た表情であり、小田原は敢えて口に出しては言わないが片桐の心を察し思う。
ソファーに背を向けている片桐は、後ろを振り返り小田原に声をかける。
「小田原さん。」
「ついね、見とれた。メイド様が景色を眺めているだけで絵になる。」
片桐は窓辺から離れ小田原と向き合う様にソファーへ、座ろうとする前にワンピースをいつもの様に整えスカートをそっと摘み座った。
「あの…」
そう言うと片桐は瞳を伏さぎがちでやや俯き加減で何かを思い躊躇う表情である。片桐は顔を上げて小田原を見つめた。
「そう、貴方の辛そうな表情を見ると思い出す。お屋敷に勤め始めた時の片桐さんをね。一つの物語が終わって結末を、迎え受け入れるにはそう焦る事はないさ。また、出会いは気まぐれで予想なく訪れるもんだ。」
「そうですね…」
片桐は小さな溜め息をつき思う。小田原は知っている様で安心をし片桐は小田原に佐伯と出会った事から今を話し出す。
「片桐さんは佐伯君の事どう思っている??」
「僕は…‥佐伯君に逢えて傍に居てくれただけで嬉しかったんです。最近はそう佐伯君を想うだけで辛いんです…こんなおじさんが可笑しいと思われるかも知れませんね。」
小田原はソファーから立ち上がり、反対側に座っている片桐の方に廻り隣に小田原は座り片桐を抱きしめる。
「佐伯君は片桐さんを傷つけ様とはしてない、彼は貴方を必要としている。」
「僕を…‥??そんな訳はないです。」
「彼も可哀相だな、こんなにも思いが伝わってない。今度は片桐さんに見離されると思ってもないだろう。彼がいつ行動に出てそれを受け止め片桐さんがどう佐伯君に意思表示をするか…‥で結末を選ぶ事になる。総ては片桐さん貴方しだいだ。俺が片桐さんに助言が出来るのは此処までだな。」
不安げな瞳で片桐は小田原を見つめる。 初めて片桐を見た時に瞬間的に小田原は片桐がメイドになった暁にはさぞや人を引き付けて魅了するだろうと思った。その魅力が蜜の様で知りたくなり魅了する。本人は至って気にも留めてないのが魅了された者にはご愁傷様である。
小田原は片桐から腕を離しソファーから立ち上がり声をかけた。
「近日中には片桐さんは結末を選ぶ事になる、俺は貴方の幸せを願う。」
そう言うと小田原は片桐に言うと休憩室から去って行く。片桐はただ1人で休憩室に残されてソファーに座っていた。
小田原は安心した佐伯に片桐が振り回されているのではなく、片桐が無意識に佐伯を振り回しているので決定権は片桐にある。佐伯が片桐を行為に傷つけ様とはしてない…… 寧ろ傷つけない様に行動に出てないと思う小田原だった。
屋敷の遅番業務を終えて更衣室で着替えを済ませ鞄を持ち屋敷を出て行く。 今日は火曜日できっと佐伯が来ると思う5月は来ない時は無かった。
小田原にも相談に乗って貰い、笑われてるかっと思ったけど話したら心がすっきりとし安心した。
雨が纏わり付く様に降り身体を濡らす、雨ではなく梅雨の雨は露と思う。雨粒は大きくないべたつく様な錯覚になりいつまでも乾きづらい。
代官山駅に向かい改札口を通りホームへ向かい、少し待って居ると電車がホームに入って来る。
いつもの駅に着き片桐は電車を降りる。 今日は蒸し暑くはない梅雨冷えで肌寒く感じる。早く家に帰り温かい物を飲みたいと思う。
駅のホームを歩き改札口を出ると、聞き慣れた靴音が片桐に近付いて来る振り返ると佐伯だった。
「お疲れ様。」
「はい、佐伯君もお疲れ様です。」
そう言うと2人並び駅を出て行く。途中でいつものコンビニの前を通ると店のガラスに迷い猫のお知らせが貼られていた。 失踪した日付を見なかったがきっとお猫さんの事だろうと片桐は思った。
猫は濡れるのが嫌なはずで梅雨なんて外に出たくない、野良猫さえも濡れない様に梅雨を凌ぐと言うのにそんな飼い猫は何処へ失踪したのか不思議に思う。
お猫さんが遊びに来ると思い餌を購入した方が良いと思い片桐はいつものそのコンビニに寄りお猫さんの好きなレトルトキャットフードを購入すると佐伯は謎に思った。
微熱 (13)
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微熱 (12)
6月となり暫くして、関東も梅雨入りとなり一雨毎に紫陽花が艶を増し思い思いの彩りを咲く雨模様を眺め青空に恋しさが募る。この澱んだ雲の上は晴々とした青空が拡がっていると言うのに。
片桐はそう思いHOUSE-Rの休憩室の眺め渡しの良い窓辺に立ち遠い空を、見ているのをソファーに座り小田原が片桐を見つめていた。
片桐はポォとした表情から喜びを秘めた横顔となり、ここ最近は落ち着いたと思ったが梅雨入りした時ぐらいから何処となく寂しげな表情を時折見せる。
その寂しげな表情とはHOUSE-Rに勤め始めた時に見た表情であり、小田原は敢えて口に出しては言わないが片桐の心を察し思う。
ソファーに背を向けている片桐は、後ろを振り返り小田原に声をかける。
「小田原さん。」
「ついね、見とれた。メイド様が景色を眺めているだけで絵になる。」
片桐は窓辺から離れ小田原と向き合う様にソファーへ、座ろうとする前にワンピースをいつもの様に整えスカートをそっと摘み座った。
「あの…」
そう言うと片桐は瞳を伏さぎがちでやや俯き加減で何かを思い躊躇う表情である。片桐は顔を上げて小田原を見つめた。
「そう、貴方の辛そうな表情を見ると思い出す。お屋敷に勤め始めた時の片桐さんをね。一つの物語が終わって結末を、迎え受け入れるにはそう焦る事はないさ。また、出会いは気まぐれで予想なく訪れるもんだ。」
「そうですね…」
片桐は小さな溜め息をつき思う。小田原は知っている様で安心をし片桐は小田原に佐伯と出会った事から今を話し出す。
「片桐さんは佐伯君の事どう思っている??」
「僕は…‥佐伯君に逢えて傍に居てくれただけで嬉しかったんです。最近はそう佐伯君を想うだけで辛いんです…こんなおじさんが可笑しいと思われるかも知れませんね。」
小田原はソファーから立ち上がり、反対側に座っている片桐の方に廻り隣に小田原は座り片桐を抱きしめる。
「佐伯君は片桐さんを傷つけ様とはしてない、彼は貴方を必要としている。」
「僕を…‥??そんな訳はないです。」
「彼も可哀相だな、こんなにも思いが伝わってない。今度は片桐さんに見離されると思ってもないだろう。彼がいつ行動に出てそれを受け止め片桐さんがどう佐伯君に意思表示をするか…‥で結末を選ぶ事になる。総ては片桐さん貴方しだいだ。俺が片桐さんに助言が出来るのは此処までだな。」
不安げな瞳で片桐は小田原を見つめる。 初めて片桐を見た時に瞬間的に小田原は片桐がメイドになった暁にはさぞや人を引き付けて魅了するだろうと思った。その魅力が蜜の様で知りたくなり魅了する。本人は至って気にも留めてないのが魅了された者にはご愁傷様である。
小田原は片桐から腕を離しソファーから立ち上がり声をかけた。
「近日中には片桐さんは結末を選ぶ事になる、俺は貴方の幸せを願う。」
そう言うと小田原は片桐に言うと休憩室から去って行く。片桐はただ1人で休憩室に残されてソファーに座っていた。
小田原は安心した佐伯に片桐が振り回されているのではなく、片桐が無意識に佐伯を振り回しているので決定権は片桐にある。佐伯が片桐を行為に傷つけ様とはしてない…… 寧ろ傷つけない様に行動に出てないと思う小田原だった。
屋敷の遅番業務を終えて更衣室で着替えを済ませ鞄を持ち屋敷を出て行く。 今日は火曜日できっと佐伯が来ると思う5月は来ない時は無かった。
小田原にも相談に乗って貰い、笑われてるかっと思ったけど話したら心がすっきりとし安心した。
雨が纏わり付く様に降り身体を濡らす、雨ではなく梅雨の雨は露と思う。雨粒は大きくないべたつく様な錯覚になりいつまでも乾きづらい。
代官山駅に向かい改札口を通りホームへ向かい、少し待って居ると電車がホームに入って来る。
いつもの駅に着き片桐は電車を降りる。 今日は蒸し暑くはない梅雨冷えで肌寒く感じる。早く家に帰り温かい物を飲みたいと思う。
駅のホームを歩き改札口を出ると、聞き慣れた靴音が片桐に近付いて来る振り返ると佐伯だった。
「お疲れ様。」
「はい、佐伯君もお疲れ様です。」
そう言うと2人並び駅を出て行く。途中でいつものコンビニの前を通ると店のガラスに迷い猫のお知らせが貼られていた。 失踪した日付を見なかったがきっとお猫さんの事だろうと片桐は思った。
猫は濡れるのが嫌なはずで梅雨なんて外に出たくない、野良猫さえも濡れない様に梅雨を凌ぐと言うのにそんな飼い猫は何処へ失踪したのか不思議に思う。
お猫さんが遊びに来ると思い餌を購入した方が良いと思い片桐はいつものそのコンビニに寄りお猫さんの好きなレトルトキャットフードを購入すると佐伯は謎に思った。
微熱 (13)