もぐ菜のみっしり茶匣(はこ)院

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微熱 (13) 鬼畜眼鏡 片桐 end No.11その後偽造編 佐伯×片桐

2009-11-11 18:24:31 | 腐女子の御伴
         *ご注意*


*腐女子や同人誌の意味が解らない方や気分を害される恐れのある方は此処で御帰院してくださいませ。*


一個人の妄想なのでSprayとは一切関係ありません。腐女子や同人誌の意味をご理解頂けた方だけ此処から先へどうぞ。






         微熱 (13)



雨音に気づき片桐は喉が渇き目を覚まし時計を見るとまだ朝の4時で、ベッドから上半身を起こし出窓のロールカーテンを半分スクロールさせて窓から景色を眺める。

ほのかに空は夜が更け様とし始めているが、まだ、夜明けには間があり闇がまだ辺りを支配している。ベッドから起き上がり片桐は水を飲みに行こうとし寝室から出た。

台所の浄水器をボタンを押して浄水に合わせ蛇口を捻りコップに水を注ぎ、蛇口を止めて水を飲む。夜明けに目が覚めるだけ喉が渇いていたので、もう一杯水をコップに注ぎ飲む。

喉の渇きを満たすと片桐は深呼吸をする。寝室に戻ろうとして、和室を見ると佐伯がタオルケットがはだけさせて寝て居るのを見た。

片桐は佐伯が寝て居る和室へ足を向けて畳に膝をつけてタオルケットを佐伯に掛け様とする。佐伯を起こさない様に静かにゆっくりとタオルケットをかける……

疲れて寝ているらしく片桐が傍に居ても起きる気配がないので、片桐は佐伯の寝顔を見つめる。 寝て居るのに佐伯は何故か眼鏡をして寝ており片桐は、きっと眼鏡を外すのも忘れて寝たと思ったが気にもせずに佐伯の傍に居た。

昨日も遅くまで携帯電話で仕事の打ち合わせをして居るのを、聴きながら片桐は寝室へ向かい佐伯は忙しく疲れているのではと思う。


「‥克哉君…」

片桐は小さく囁く様にそう名前を呼び寝て居る佐伯に微笑みかけて佐伯から離れ様とした瞬間に自分の名前を呼ばれる。

「稔さん、やっと俺の名前を呼んでくれましたね。」

片桐は咄嗟に和室から去ろうとすると佐伯の腕が片桐の身体を拘束し、押し返して身をふり逃れ様とするが片桐は布団に仰向けに押し倒される。

「ごめんなさい、君を起こしてしまいました。。」

片桐は視線を反らす事なく佐伯を見つめながらか片桐なりに必死に佐伯に抵抗をして居るが、佐伯には猫のじゃれつき程度の抵抗で反応を楽しげに見ている。

「稔さん~」

「止めてください…」

佐伯は寝て居たのではなく片桐が台所で水を、飲んでいる頃から起きており眼鏡をして片桐の様子を伺っていたのである。

佐伯は速やかに片桐を抱く体勢をとり片桐が1番忘れたかった事を、思い出させる様に片桐の躯に自分の躯を密着させてわざと音を立て耳に舌を入れ甘噛みをする。

片桐の躯はわなつきけだるい散らす事に出来ない熱が躯を支配をし始める。片桐はせわしなく息をし熱に飲み込まれない様に密着した佐伯の躯を押し返す。

「…俺の居場所はないんですか??俺から逃げないでください。」

そう佐伯が言い片桐を敷き布団により強く押し付けて片桐のパジャマを肌けさせ素肌に唇づける。片桐は瞳を閉じ観念をしたかと佐伯は思い躊躇う事なく行為を進ませる。

片桐は佐伯に懇願をするのではなく、必死で此処に居ない誰かに助けを呼ぶ様にせつなげに呟き佐伯は片桐を手中に納めたと思い油断する。

「僕は君とこんな事をしたいんじゃないんです…… ただ佐伯君が傍に居てくれるだけで嬉しかった~ 」

片桐は片手で佐伯が泊まりの時に使用している羽毛の枕を掴み佐伯にぶつける。佐伯は一瞬何が起きたのか分からずに眼鏡をしたまま顔面に羽毛枕が直撃した。

その隙に敷き布団から転がり出て怖くなり肌けたパジャマを気にするよりも、佐伯から逃れ様とし何も持たずに玄関へ走り自分のアパートを勢い良く飛び出して行く。



佐伯は呆然とした片桐がまさか自分を制止するとは…… 片桐だけの力だけではなく片桐を護ろうとする何か強い力が働いたと思う佐伯である。

佐伯は和室に置いてある時計を見ると4時をやや過ぎた時刻で、佐伯は鞄から煙草とライターを取り出しベランダに出て喫煙をする。

煙草を口にくわえライターで煙草に火を燈し梅雨の湿気った空気を吸い込み白煙を溜め息と共に吐き出す。

アパートの扉はオートロックなのに鍵も財布も待たずに出て行きパジャマではそう遠くには行けないので、ある程度の時間になったら片桐はしょぼくれてアパートに戻って来るので追わずに佐伯は煙草を吸う。

そうして虎視眈々と待っているが携帯灰皿には煙草の吸い殻だけが溜まり煙草の箱は空になり、佐伯は時計を疎ましげに睨み見ると時刻は4時半を過ぎ様としておりベランダから和室に戻りパジャマからスーツに着替えて片桐を連れ戻しに行く事にする。

玄関の壁に見慣れた鍵がストラップに鈴が付いて提げられてあった。佐伯はその鍵を取ると鈴がシャラりと鳴りドアノブに挿し確認をするとアパートの扉の鍵だった。

特に佐伯は怒りもしてないが、お仕置きは絶対と細く笑み片桐のアパートを出て廊下を歩いて行く。




微熱 (14)

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