カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~オールド・キッド~

2021年04月19日 21時50分59秒 | 映画 / MOVIE

2019年の作品、タイトルは「年老いた子供」。

インドでは富裕層でないと老人ホーム等を利用する事は、
まずないと思われる。理由は費用もあるが、世間体を考えて、
親を施設に預けると言う行為が良いと思われないからである。
また核家族は少なく四世代が同居するのが当たり前となれば、
面倒を見る人手は十分にある。ただ今後、寿命が伸び、
娯楽の価値を知り、自立を考え、子離れ親離れが進めば、
変わって行くかもしれないが。

  <ストーリー> 

カメラに向かって自己紹介をする老人(アンジャン・スリヴァスタバ)、
名前はラジェンドラ・シャルマ、ムンバイ郊外の出身で、
遠い所に住んでいる娘と同居している息子夫婦と孫娘がいる。

シャルマ爺は炉端のチャイ屋で養子縁組の新聞記事に目を止め、
自分を養子にしてくれる家族を探す広告を出してもらうため、
ジャーナリストのシュルティ(ウナティ・デヴァラ)を訪ねる。

シャルマ爺は息子夫婦に邪魔者扱いされ老人ホームの入居書類に
サインさせようと暴力をふるわれたため家を出ていた。

新聞広告にはチャイ屋アニル(ガネーシュ・クマール)の
電話番号を載せ連絡を待つシャルマ爺。と・・ある家族が
会いたいと言ってきた。ビジネスマンだった爺は妻が亡くなった後、
全ての資産を息子の名前に変えていた。それを聞いた家族は
帰って行った。財産狙いだったのだ。

再び広告を出してもらおうとシュルティの所に行くが断られた爺は、
打ちひしがれアニルの勧めでインターネット上に動画をアップする。
(冒頭のシーン。)するともの凄い反響で再生されていく。
それはシュルティも爺の息子も観ていた。

シュルティは自分の所で爺を引き取りたいと申し出た。そこへ、
怒った息子から電話がかかるが爺は君は誰だ?と言い電話を切る。

 動画の反響が凄いと言うシーンは長編映画でもよく出て来るが、
 現在では誰もが知ってる。これにより全く相手にしていなかった
 シュルティも手を挙げる。爺の息子は世間の反響にも関わらず、
 爺を温かく受け入れるではなく、全くわからないバカ息子だったが。
 家族とは何なのか? 考えるべきである。
 子供の頃に親から受けた愛を返さず反省すらしない息子は、
 自分の子供にも同じ仕打ちを受けるだろう。

コメント
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