カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~行け!インディア~

2008年10月23日 21時39分59秒 | 映画 / MOVIE
インド女子ホッケーチームは、
2002年にオーストラリアの世界選手権を制した。
しかしその時、新聞に取り上げられた記事は小さいものだった。
そこからこの映画製作は始まった。

インドでは未だに女性は家の中にいるもの、
主婦であるべきだと言う考え方が強い。
事もあろうに・・・短パンを穿いてボールゲームをするなんて、
とんでもない!と言う事である。

またインドでは女性が脚を見せるのは、
かなり刺激的(ハレンチ)な事で許されないのだ。
オリンピックでも女子選手が少ないのは、それが理由である。

              ホッケーなかったもんで・・・。

主演のシャー・ルク・カーンはムスリム(イスラム教徒)であるが、
ムスリム役は初めてだった。2007年の作品。

またホッケーチームのメンバーは、
演技もホッケーも素人だったそうな。

■ ストーリー ■

カビール(シャー・ルク・カーン)はホッケーのスター選手だったが、
ワールドカップのパキスタン戦でペナルティー・ストロークを外した事で、
敵に寝返った裏切り者とされてしまい、
ホッケー界からも住んでいる街からも追放されてしまった。
ムスリムであった事も拍車をかけた。

7年後、彼は弱小女子ナショナル・チームの監督として現れる。
インドの各地方から収集された16人の選手達は、
個性豊かで旅芸人の集まりのようだった。
 (素人だから仕方ないか・・。)

インドでは州が違えば言語も違う。文字さえも異なるので、
チームメイト同士で言葉が通じないという事もあったし、
宗教やカーストや年齢やホッケーの経験や家庭環境や、
生活環境などの違いから対立が絶えず、
全然まとまらなかった。

世界選手権に出場するのは予算の無駄と言われ、
出場が取り消される危機もあったが、
男子チームとの対戦で2-3と敗北したが、
善戦した事で出場できるようになった。

出場した世界選手権でも初戦は大敗を喫したが、
次第にチームワークも良くなり決勝に進み、
奇跡的な優勝を飾る。

と言うスポーツ根性もののサクセス・ストーリーであるが、
優勝を勝ち取ったと言う事よりも、
 インドの中にある様々な問題を乗り越え、
 「インド」と言う名の下に一つになった事にこそ、
  意義があると私は思った。

 通常のボリウッド映画(マサラ・ムービーとも言われる)の様に
歌と踊りが溢れている映画ではないし、
ストーリーもありきたりであったかもしれない。
ホッケーが11人でやるスポーツだなんて、
全く知らなかった私だが、十分に楽しめる映画であった。

 それにしてもシャー・ルク・カーンは、
演技の幅が広いんだなぁ。(感動)

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コメント (4)
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