Eur-Asia

西洋と東洋の融合をテーマとした美術展「ユーラシア(Eur-Asia)」の開催を夢見る、キュレーター渡辺真也によるブログ。

4月6日(土)のつぶやき その2

2013-04-07 01:37:33 | Weblog

(火1)手塚治虫の映画「火の鳥2772 愛のコスモゾーン」youtube.com/watch?v=GE-yIS…を見返しながら、不死鳥ことフェニックスは、フェニキアの護国の鳥「フェニキアクス」に由来するのだろう、とぼんやりと考えていたら、いろんなことに気がついた。


(火2)日本最古の古墳壁画である高松塚古墳とキトラ古墳の南に描かれた朱雀は、五行の南に相当するが、これはメソポタミア起原の7つの曜日に由来する五行の表象が、フェニキアの護国の鳥フェニックスと一致したものだろう。するとこれはギリシャ神話とローマ神話の類似性とパラレルの関係にある。


(火3)旧約偽典『ソロモンの遺訓』では、イスラエル国第三代ソロモン王は、魔術を駆使して悪魔たちを使役し、エルサレム神殿を建立した。しかし悪魔たちの尊大さを危険視したソロモンは、真鍮の壺に封じこめてバビロニアの深い湖に沈めたが、その悪魔の中にフェニックスとバール神が含まれる。

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(火4)フェニックスが人間の姿を取ると、耳を塞ぎたくなるほど聞き苦しい声で喋る。これは聞き苦しい孔雀の声が擬人化されたもので、またフェニキア文字からアルファベットが生まれたことを考えると、フェニクスは-phony(音声)の語源か?youtube.com/watch?v=Xm4TC9…


(火5)このフェニックスの名を持つフェニキア王アゲーノールの息子ポイニクスは、かのトロイア戦争に参加しているが、ゼウスに誘拐され、ヨーロッパの語源となったフェニキア王妃オイロペとポイニクスは、兄弟の関係に当たる。


(火6)ポイニクスの父フェニキア王アゲーノールは、エジプト王エパポスの娘リビュエーとポセイドーンの子に当たる。娘エウロペがゼウスに誘拐された際、息子たちに捜索させて発見するまでは帰るなと命じたが、その息子の一人ボイオーティアが住み着いたのが、オイディプス王の故郷テーバイだ。


(火7)つまりオイディプス王の故郷テーバイは、エジプトのテーベの植民都市として作られたと考えられるが、これはボイオーティアの父であるフェニキア王自身がエジプト王エパポスの娘リピュエーとギリシャの海の神ポセイドーンの息子という、クレオール的な状況にあったことから説明できる。


(火8)父により足を不自由にさせられたオイディプス王が、脚力と多産の象徴である兎とライオンを形取った女スフィンクスと問答をし、朝は4本、昼は2本、夜は3本という難問に答えることができた逸話は、足の不自由から足に執着するという、当事者性故に可能となった復讐劇のみに留まらない。


(火9)フロイドが見落としたのは、オイディプス王の逸話は彼自身がエジプト系のギリシャ植民都市に生まれた植民地エリートで、エジプトの象徴とされていた女スフィンクスを退治することでギリシャのアイデンティティを立ち上げた、というアイデンティティの拠り所としての神話の機能である。

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(火10)フロイドはハイネのスフィンクス観の影響故に、判断を見誤ったのではないか。またヒンズー教などに顕著な、外部の良神が内部アイデンティティの確立により悪神へと反転する原則から考えると、当時、女性やエジプトがヘゲモニーを持つ様な政治状況がギリシャにあったのかもしれない。


(火11)もしもフェニキア人が古代日本に渡来しており、天竜川を上って諏訪大社を建て、造船用のレバノン杉を切り倒す儀式が御柱祭となったと考えた場合、ギリシャ神話と同様のプロットが古事記に現れ、古墳にフェニックスのヴァリアントである不死鳥が描かれたこととも矛盾しない。

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(火12)手塚治虫はきっと、世界各地に残る不死鳥の伝説を自身のイマジネーションを交えて描くことで、世界の歴史や文化が連続性を持っいるにも関わらず、そこで争っていることの愚かさを、その狭間に生きる当事者たち主人公の生と死を描くことで、子供たちに追体験させたかったのだろう。

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以上、連続ツイート「手塚治虫の『火の鳥』から考える、不死鳥のルーツとそのメッセージ」でした。おしまい。


そうか、ドイツの高揚感はこういうところからも来ている。こりゃ、ドイツもなかなか本気だぞ。ドイツから米軍の最後の戦車が撤退。第2次大戦後の軍事占領の歴史の終わりを象徴することだ。stripes.com/news/us-army-s…

Shinya Watanabe 渡辺真也さんがリツイート | 14 RT

孔雀が不死鳥フェニックスとして崇められる様になったのは、孔雀の消化器官が極めて強く、毒サソリを食べても死なないことから、不死身というイメージが出来上がったのだろう。

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随分昔、お香が大好きな王子様が、自らの身体に香りを付けるべく、山の様に積み上げられた香木の上に立って火をつけ、焼死してしまったという話を読んだことがある。確か中近東の神話だったと思うけれど、もし知っている人がいましたら、どの王なのか、ぜひ教えて下さい。

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言語は主体からオブジェクトをakkusative(対格)と捉えることで成立するが、これは一文限りでは一神教の構造と同じである。またそこで想定されているsubjectやobjectは現象に過ぎず、その外部に出ることができない言語の限界を嘆いたのがヴィトゲンシュタインだったのだろう。

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やっぱりそうだ。金曜日、外人は日本国債を売ってカネを欧州に戻した。円安が続くという期待では外人は損ばかり出るから株も債券も売ってくる。トリプル安になる。「欧州国債利回り低下で仏蘭など過去最低、日本国債から乗り換え」asahi.com/business/reute…

Shinya Watanabe 渡辺真也さんがリツイート | 58 RT

安倍政権は防衛利権と不動産利権が突出しているようだ。中身は金儲けの話ばっか。岸以来の利権政治を堂々とやってる。またアパも来てるってね。その定例会合の場所まで聞いたよ。

Shinya Watanabe 渡辺真也さんがリツイート | 17 RT

安倍も黒田も将棋の駒だね。でも裏で絵を描いている連中も所詮株とドルでしこって売り逃げたいだけだろう。司令塔は多分2人だ。あとば売国従米主義者の策動。

Shinya Watanabe 渡辺真也さんがリツイート | 15 RT

西武はJRの鉄道グループががっちり守るようだ。だからサーベラスは逆立ちしたってこの勝負勝てない。ということは、自民党清和会・竹中とサーベラスの間でものすごい内紛になる。あおぞらのパンドラの箱が開くかもしれない。何しろサーベラスは円安で尻に火がついて燃え上がり始めているのだから。

Shinya Watanabe 渡辺真也さんがリツイート | 20 RT

シベリアのシャーマニズムの音楽に現れる奇数からなる音は、呼吸の変化と意識の変容に関係しているのだと思う。

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@takuomitaguchi 「三つ目がとおる」は実は私は読んでいません。帰国の折にはまんが喫茶に行って、読破してみたいと思います!



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