Eur-Asia

西洋と東洋の融合をテーマとした美術展「ユーラシア(Eur-Asia)」の開催を夢見る、キュレーター渡辺真也によるブログ。

茶室を設営しました!

2008-11-08 12:44:17 | Weblog
ついに今年のAsian Contemporary Art Fairがオープンした。私の方にも依頼があり、とあるギャラリーの作品の国際輸送や会場設営などのコーディネイトを担当した。

今回私がメインに担当したのは、15畳分の畳を使った巨大な屏風型インスタレーション作品の設営と、3畳の床の間の設営、さらにPier92と呼ばれる埠頭会場のMezzanineスペースと呼ばれる場所にて開催されるお茶会用の、長椅子と照明類の設置などである。今回はかなり大規模な設営だったので、私の友人で木工ができる人たちを総動員し、全てのインストール作業を1日で終えた。重労働であったか、かなり達成感があった。

個人的に嬉しかったのは、茶室にて使用した長椅子や照明、さらに配置プランなどを私が企画できたことだ。やはり詳細に渡るデザインの段階からプロジェクトに関わることができると、本当に嬉しい。

ブースに設置された床の間型茶席の方では、京都裏千家の先生が、さらにMezzanineスペースでのお茶席の方では、NY裏千家の先生がお茶を立てて下さる、という大変贅沢な企画となった。VIPイベント当日には、本当に多くの方が訪れ、初めてフォーマルなお茶会を見る方も、興味深々でご覧になって下さったのが大変印象的であった。私の友人知人も多く訪れてくれたのだが、皆とても喜んで下さり、私としては大満足であった。

織部焼きや薩摩焼き等の大変貴重な茶器類を手に取り、専門家の方々から多くのご意見を伺うことができたのが、大変な経験となった。お茶の世界には、15-17世紀辺りのアジアの様子が凝縮して手に取ることができ、大変興味深い。また、お茶の世界というのが大変特殊な世界であることも、体感することができたのが良かった。

その後、フェアのブースにて通訳を務めたのだが、フランスやイタリアのTV番組の取材を受け、その際に床の間に正座したまま通訳を担当する。足がしびれて情けなかったが(笑)こういったことが契機となって、さらに日本文化が海外に紹介されることに繋がれば、と切に思う。

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