つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

接客 の妙

2013年06月02日 | 徒然に、

なんどかこのブログでも紹介したことのある あるお店。

うーん、ちょっと悪口になるから、仮にA店としておこう。

先月初め、久しぶりに寄った。

ここ何年か、グルメ雑誌やスローライフ関係で紹介されたせいもあって、

時分時には結構にぎわっている。 その日もしばらく待たされて、席に案内された。

その時もちょっとザワッと感はあったのだが、混んでいたこともあり、

あまり気にしないように食事を堪能した。

2週間ほどして、また近くまで行ったので旦那と 「食べていこうか」 となった。

その時店内にいたお客は、年輩のカップルがふた組。

ひと組は私たちと入れ替わるように席を立った。 要するにガラガラだったのだ。

周りにそれなりのガーデニングがされているこの店は、窓からの風景も選びたくなる。

旦那と二人、どこに座ろうかと眺めていたら、今あいたばかりのカウンター席を示されて

「はじから詰めてお座りください」 と指定された。

あっちがいいと言うのも大人げないから、言われたとおりに座り、注文した。

それでも店内は私たちを含めてまだふた組、あっちもこっちもあいている。

その後ぽつぽつとやってくるお客さんたちは、

入口レジ前にかまえる女主人にそれぞれ座る場所を指示されていた。

テーブル席でも、「向かい合わせに座ってください」 「奥のほうに詰めてかけてください」 など

と言われるのだ。 重ねていう…店は空いていたのだ。

 

この店は、養鶏場をやっている農家が趣味を生かして開いたもので、

その慣れない風情の接客がなかなか味わい深かった。

それが本業の卵を生かしたお菓子が注目を浴び、あちらこちらにアンテナショップのようなものが現れた。

我が家の近所の某スーパーにも出店した。

こういう言い方をしては失礼だが、身の丈にあった商売とは見えなかった。

ただ、その商売は若い夫婦のやっていることで、店は親御さんがやっていた。

 

何か勘違いしてしまったのだろうなあ…これは私の個人的な感想だが、接客にきらいなものを感じた。

帰り際、レジ横に並んでいた卵を1ケースとり、これも一緒にと頼んだら、

「大丈夫ですから、置いておいて下さい」 ととりあげたことを、どうやらやんわりと注意してくださった。

もう引っかかってしまったんだなあ~~そーなると、食べた物までなんだかあまりうまいとは思えなくなるから、

人間て不思議なものだ。 帰りの車の中で旦那と 「もう、行かなくてもいいかなあ」 と確認した。

 

たとえば、創業百何十年の老舗旅館や料理店の接客って、凄いものなんだと思った。

それは代々受け継がれた間違いない技。

誰でもが当たり前にできることでもなく、きっと「心」のようなものが受け継がれた故のものなんだろう。

残念なことに、あのA店は、その「心」が少しおかしなことになったように感じた。

これはあくまで私の感じたことで、人それぞれだ。

旦那に言わせれば、ああいう接客のほうがいいと感じる人もいる。 確かにそうだ。

 

私は好きでない。

この森の帰りに、必ず寄っていた。 これから、帰りはどうしようかと思い悩んでいる。

 

 

コメント (2)
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