271828の滑り台Log

271828は自然対数の底に由来。時々ギリシャ・ブラジル♪

高崎市浜川運動公園の滑り台(その2)

2008-07-17 05:03:13 | 遊具
今週は、前橋市宮城総合運動場北側にある「たけのこタワー」の改修工事が始まりました。


会社からは近いのでここにも足を運ぶことになるでしょう。

そして高崎市浜川運動公園の滑り台と複合遊具の工事も今週から開始です。冒頭のCGは滑り台だけを取り出したシーンを担当者に出力して貰いました。次に示すのが平面図です。

滑り台のセンターラインの曲線に沿って切った展開図を以下に示します。

滑り台は2m/ユニットで11スパン、全長で22mあります。最初のスパンの役割は水平から約22度の角度まで滑面を傾けることなので、その曲率半径は、2/arcsin(0.75/2.0)で計算されて、5.2mになります。そしてクロソイド曲線のカーブに接続します。曲線部分は合計で8スパン、16mありますが、おのおののクロソイドのデータを掲げます。

直線(曲率0)から円弧区間に接続する1スパン、円弧1スパン、円弧から曲率0の直線に接続する2スパン、このパターンを2回繰り返して、22度から水平に戻し、水平な減速区間に接続しているのです。注目して欲しいのは最初の円弧より後の円弧の曲率半径が大きいことです。
この滑り台では滑走角度を途中では変更していないので速度は大きくなります。速度をv、質量をm、曲率をκとすれば、遠心力の大きさはF=mκv^2となるので、後の曲率半径を大きくしないと滑面をより大きく傾ける必要があるのです。
またそれぞれの曲線区間に限ってみても、同じような事情から進入する時より長い緩和曲線を使う必要があるのです。非対称クロソイドですね。こうしないと手摺が尖って見える、という見栄えの問題も生じます。

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