スケルトンハウス‐きまぐれCafe

生活とビジネス

そのときの思いや状況で、いろいろなことを話し合ってきた喫茶店。きまぐれに、思いつくままに・・・

「お盆」 

2010-07-31 10:05:20 | 日記・エッセイ・コラム

「まもなく『お盆』ですね。会社も夏季休暇があることだし、子供達も夏休み中なので、家族旅行なんかで混雑する時期でもありますね。」

「そのことだけど、何も考えずに『休みだ~!』てんで遊びに行ったりするけど、『お盆』って本来仏教のものじゃないのかな? 以前からこの点がモヤッとしてるんだよ。」

「あぁ!それなら『お盆』について少し話をしましょう。
“モヤッ”が“スキッ”になると思いますよ。」



  お盆とは元来、旧暦(和暦:太陰太陽暦)の
715日を中心にした日本で行なわれる祖先の霊を祀る行事です。

  一般的には仏教の行事と認識されていることが多いのですが、そうではありません。
  江戸時代に、神道における先祖供養の儀式・神事と仏教行事の「盂蘭盆」(うらぼん)が習合して現在の形が出来たと考えられています。

  また、時期や行事の方法は違いますが、ヨーロッパでも一定の期間、一斉に、故人の墓前で酒盛りをしてお祭りをする地域があります。

  したがって、『お盆』は、一定の期間を定めて、祖先の霊をお祀りする行事と考えるなら、仏教に限定されたものでなく、宗教、宗派を超えた行事と云うことができます。


  『お盆』を行うのは
7月、いや8月と地域によって区々ですが、これは明治6年(1873年)11日のグレゴリオ暦の採用によって齎された混乱です。伝統的には、旧暦715日に行われていました。

  この新暦採用以来、新暦
815日を中心に行われるところが多く、一般的になっていますが、旧暦715日(旧盆)、新暦715日などを中心とした期間に行われる地域もあります。

 

Photo

 

  お盆の始まりと終わりはいつなのかという疑問もあります。

  お盆の始まりは
13日が一般的で、お墓に行って掃除などをする「留守参り」をしたり、夕刻に迎え火と呼ばれる野火を焚いたりします。

  お盆の終わりは
16日と一般的に考えられています。午後にお墓参りをしたり、夕刻に野火を焚いたり、灯籠流しを行う送り火をしたりします。
  送り火では京都の五山送り火(大文字焼き)が有名です。

  なお、仏教では、お盆は
1日から24日を指します。これは、地獄の王である閻魔王と対になる地蔵菩薩の縁日が終わる24日までがお盆になるからです。
  仏前のお供えで基本となるのは、お香と華とお灯明です。これらを備える仏具の香炉、華瓶(花立て)、燭台(蝋燭立て)の三つを「三具足」といいます。香炉は真中に、華瓶は向かって左、燭台は向かって右に配置します。華瓶と燭台を左右各一対とし、香炉を中央に一基備えることを「五具足」といい、荘厳な本式のお供え形式となります。

  また、人が亡くなり
49日法要が終わってから最初に迎えるお盆を初盆(はつぼん)又は新盆(しんぼん、にいぼん、あらぼん)と呼び、特に厚く供養します。地方によって違いますが、初盆の家の人は門口や、お墓に白一色の提灯を立て、特別の儀礼を行います。
  七七日(
49日)がお盆(13日)までに到来しない場合は、翌年のお盆を初盆(新盆)とします。


  お盆は、わが国では祝祭日や国民の祝日になっていませんが、
815日前後は企業の多くが休業日としています。非公式の「ナショナルホリデー」と言っていいでしょう。
  祖先の霊を祀る宗教行事の側面に囚われず、国民的な休暇、帰省の時期として位置付けられています。
  その土地のお盆の期間に関わらず、全国的に
815日を中心とする35日間とすることが多く、企業では夏季休業日としています。


  「盆踊り」もあることだし、単に『お祭り』と考えて休暇を楽しむのもいいのではないでしょうか。




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パートタイマーの雇用保険加入資格適用基準

2010-07-24 09:19:26 | 社会・経済

  パートタイム労働者の雇用保険被保険者資格適用基準が、41日より改正されています。

  新基準では、パートタイム労働者について、次の
(1)及び(2)の適用基準のいずれにも該当するときは、雇用保険の被保険者となります。
  事業主は必ず「雇用保険被保険者資格取得届」を事業所の所在地を管轄する公共職業安定所(ハローワーク)に、被保険者となった日の属する月の翌月
10日までに提出しなければなりません。

<適用基準>

(1)   31日以上引き続き雇用されることが見込まれる者であること。

  具体的には、次のいずれかに該当する場合

○期間の定めがなく雇用される場合

○雇用期間が31日以上である場合
○雇用契約に更新規定があり、
31日未満での雇止めの明示がない場合
○雇用契約に更新規定はないが同様の雇用契約により雇用された労働者が31日以上雇用された実績がある場合(注) 

(注) 当初の雇入時には31日以上雇用されることが見込まれない場合であってもその後、31日以上雇用されることが見込まれることとなった場合には、その時点から雇用保険が適用されます。


(2)   1週間の所定労働時間が20時間以上であること。

    2010331日以前に雇用し、契約期間が6ヶ月未満、週20時間未満が条件となっているため、雇用保険の被保険者としての届出をしていなかった被用者について、新基準での洗い直しを早急に行う必要があります。
  新基準での対処が未だの会社は、
41日での遡及手続きが可能です。事業主の遵法義務(コンプライアンス)、従業員の権利保護責任の観点で、早急に被保険者届を行うようにしましょう。




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情報システム部門のBCP

2010-07-17 09:36:43 | デジタル・インターネット

    BCP(事業継続計画)とは、会社が天変地異や津波・高潮等による災害を被ることのほか、パンデミック(pandemic.感染症の世界的流行)に陥った場合も前提に対策を構築し、運用体制を整えることです。

  つまり、天変地異や津波・高潮等に被災、あるいはパンデミックで社員が出社できないといった事態になった時、事業が停滞し、自社のみならず取引先等の経営にも悪影響が及ぶような重要拠点では、どんな状況下にあっても業務が停止しないようにし、自社の状態・都合に起因する悪影響を取引先に波及させないようにすることです。

  突然の地震や火災、停電などが起きた場合や、感染症の流行で出社停止期間が1~2週間続いた場合、対策が講じられていない会社は事業を継続させることができるでしょうか?
  今、災害やパンデミックなどで事業を継続できなくなるであろう企業が増えているようです。多くの企業はビジネスを情報システムに頼っていて、災害によって情報システムが被害を受けてダウンしたり、パンデミックによって情報システム部員が出社できなかったりし、情報システム運用業務を遂行できなくなるからです。

  このような災害やパンデミックによる情報システムの停止=ビジネスの停止は、事業リスクと考えなければなりません。企業には災害時やパンデミックによる出社停止時にあっても、事業を継続させるための計画「
BCPBusiness Continuity Planと、その運用と見直しを含めたマネジメントシステム「BCMBusiness Continu-
ity Management
の構築が求められています。

  情報システムの運用において、ディザスタリカバリ(disaster recovery,災害からの回復)としての対策がとられている会社は多いと思いますが、BCP対策となると区々だし、「会社としてのBCPが構築されていないので、情報システムとしてのBCPはまだまだ」とされている会社も多いことと思います。
  しかし、情報システムは会計を始めとしてあらゆる業務処理に密接に組み込まれており、会社として事業継続策を検討するにあたって、別物と位置付けることは不可能だと思います。
  このことは、
IT全体統制の一つである「システム管理基準」に事業継続策を織り込んでいることからもお分かり戴けると思います。

  逆に、情報システム単独で考え、実施することは可能です。
  規模の大小を問わず、自社にサーバ室(データセンター)を置いて運用しているなら、自社サーバ室を重要拠点と考えて、会社としての
BCPが策定されていなくても、情報システム単独での業務継続計画を策定することは可能だし、全社のBCPが策定された暁にはその一部を構成するところとなります。


  計画の一つ目は、自社のサーバ室が被災し、機器類が破損、故障するであろうことを前提に考えます。
  先ず、復旧するまでの期間における「利用させる情報システムの縮退」を設定し、取引先や従業員に自社の都合を押し付けなくて済む、必要最小限の
Application systemとそのシステムを搭載したサーバを選定します。
  次に、当該サーバのレプリケーションサーバを構成し、セカンダリ・サーバとします。
  そして、サーバ室(プライマリ・サイト)とともに被災しないであろう地域(遠隔地&天変地異の発生頻度が低い地域)を選定し、セカンダリ・サーバを設置するセカンダリ・サイトを設けます。プライマリ・サーバとセカンダリ・サーバはリアルタイムで同期させ、いざというときには即座に切替えが可能なネットワークを構築します。
  費用は掛りますが、この対策をとらないで、万一の事態が発生した場合の会社の信頼失墜による損失を考えるなら、十分、投資に値する対策だと思います。

  計画の二つ目として、パンデミックにおける対策も
BCPを考える上では欠かせません。

  政府(経済産業省中小企業庁)は、
20093月、『新型インフルエンザとBCP(事業継続計画)』において、「日本国内で新型インフルエンザが流行した場合、その発症者数は約3200万人になり、最大で約4割の従業員が欠勤する」という予測を発表しています。
  従業員の欠勤による生産性の低下や納期遅れなどで、企業の経営に大きな影響を与える可能性が高くなります。

  このような場合、「○○日間出社に及ばず。」といった指示が全社的に出されることを想定すれば、やはり在宅勤務を可能にすることが前提になると思います。情報システムの運用管理を担当する部員のみならず、事業を継続する上で必要最小限の従業員が自宅に居ながら会社のネットワークにアクセスし、必要な業務が遂行できる仕組みの整備と、誰を対象にするかの選定が必要になります。
  情報システム部にあっては、リモートアクセスの他、部員に感染者が出た場合の、非感染者による業務分担の再割振りも事前に計画し、実行可能な状態にしておかなければなりません。

  わが社では、インターネット接続環境にあれば、
SSL-VPNによるリモートアクセス・サービスを既に提供しています。
  残された課題は、
BCP対策としてリモートアクセス・サービスを利用させる事業部門の社員の選定と、その社員が利用するクライアントPCの設定。
②セカンダリ・サーバ&セカンダリ・サイトの設置
になります。


  情報システムの対策が整えば、全社的には重要拠点の臨時的非難先となるバックアップ・オフィスの確保と災害への組織体制の整備を行えば
BCPは完了です。後は策定したプランのPDCA、即ちマネジメント(BCM)の実施という段階になると思います。

  不況の最中、できるだけ投資は絞りたいところですが、会社への信用、信頼を失墜させないための
BCP対策には、最小限必要な投資を惜しまない考え方が望まれます。


《関連記事》

クラウドは情報システム部門がある会社に必要か?

サーバ仮想化統合は優先課題か?/
ITリソースの有効活用




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全国一斉地デジ化テスト

2010-07-10 10:36:05 | デジタル・インターネット

    74日、日曜日の朝、いつものようにトーストを齧りながら新聞を流し読みし、最後のページ、TV番組表に目をやった途端、

(何だ、これは?)

  番組表の午後6時直前にピンクの帯が、全TV局に亘って引かれていました。今までこのような番組表は見たことがありません。


2010_07_04_tv002



「何なんだ?」

と思いながらよく見ると、帯の中には

『全国一斉地デジテスト』

と書かれている。

(・・・???・・・)

  午後1時頃のテレビでは、
15秒スポットで、地デジ化のキャラクター『チデジカ』が出て、“ジングル”も流れ、

「全国一斉地デジ化テスト!」

と告げる。

(全国一斉地デジ化テストて何だ?)



    527日に(社)日本民間放送連盟による報道発表があったようです。完全に見落としていました。

Hp

 

 



  「全国一斉地デジ化テスト」と銘打った1分間のミニ番組は、アナログ放送とデジタル放送で異なる内容の番組を放送し、この番組を視聴しているテレビが2011724日以降どうなるかを映し出すものです。

  アナログ放送を受信しているテレビには、アナログ放送が停波された時の所謂
 “砂嵐”画面のイメージを映し出し、早めのデジタル対応を呼びかけます。
  既にデジタル対応しているテレビには特に注意喚起すべきことがないため、デジタル対応していない
2台目以降のテレビがあれば、これも早めのデジタル対応を呼びかけるものです。

  全局一斉は今回限りのようです。

  それぞれのテレビ放送局では7月5日以降も、この番組をもとに、独自に非サイマル(デジタル放送とアナログ放送が異なる内容)の地デジ
PR15秒、30秒、60秒)を実施する予定とのことです。




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黒酢/飛蚊症にも!? ~体内脂肪を燃やし、サラサラ血液に~

2010-07-03 09:15:22 | 日記・エッセイ・コラム

  私は200210月から黒酢を飲んでいます。この8年間で、途中23ヶ月間中断することが3度ばかりありましたが、今はなんとか継続しています。

  黒酢を飲み始めたきっかけは、ある日の家族団欒での話題でした。夏場にジョギングをしている人が倒れ、病院に担ぎ込まれたが、心筋梗塞や脳梗塞で助からなかったというニュースが多く、これらの人の血液が“ドロドロ”だったと報じられていることが話題でした。

  “サラサラ”血液にするには酢が効果的で、特に米麹からつくられる黒酢がいいとの
TV番組での特集も話題になりました。
  この時、私自身
53歳になっており、成人病も気に掛けなければならない年齢であることは自覚していました。心筋梗塞や脳梗塞はできるだけ避けたいと思い、手軽に実行できる黒酢を飲用することにしました。

Photo_2   どれがいいかわからないので、数種類を順番に買って飲んでみましたが、中でも他の黒酢よりも臭かった(麹の匂いがきつかった)が、なんとなく「いい感じ」がしたので、まるしげ製に決めました。私の町のドラッグストアでは、まるしげの黒酢はダイエット食品の棚に置いてあります。

    NHKの「ためしてガッテン」で紹介された『計るだけダイエット』も実施していた時期なので、半年間で約6kg体重が減ったのは事実ですが、何が功を奏したのかは判りません。


    20034月から5ヶ月くらい飲んでいなかった期間があります。この期間の5月の健康診断で眼底出血の疑いがあるとのことで、8月に、眼科では神戸でも屈指の病院で精密検査をしてもらいました。

  以前から、軽度の飛蚊症だったのですが、この精密検査で目に大きな負担が掛ったのでしょう。つい、手で虫を追い払う所作をしてしまうほど、右目の飛蚊症が酷くなり、
1ヵ月経っても症状は軽くなりませんでした。
  飛蚊症が酷くなった
1週間後のこと、なんとなく体調も“かったるい”感じがしており、黒酢のことを思い出し、飲用を再開しました。

    1ヶ月後には体が軽くなった感じがするのは当然のことと思いましたが、

  なんと、飛蚊症が軽くなっていた

のです。


  右目の右上の方に小さなモワモワとしたものが見える程度になったのです。これが黒酢の効能かどうかは判りませんが、私はそうだろうと思っています。


  酢を飲用することの効能について、
2009521日にミツカン酢の研究者が発表した記事がありますので、紹介します。体重が減ること、飛蚊症が改善することとの関係が解明するかもしれません。


      *  *  *  *  *


「酢飲んでメタボ改善 内臓脂肪減らす効果」
             (配信元:産経新聞  2009/05/15

  酢を毎日大さじ1~2杯飲み続けると、内臓脂肪や血中中性脂肪が減少することが、ミツカン中央研究所(愛知県半田市)が行った臨床試験で分かった。

    521日に長崎市で開かれる日本栄養・食糧学会大会で発表する。主成分の酢酸が脂質の合成を抑制し、燃焼も促進するためという。同研究所は「メタボリックシンドロームの予防や改善に有効」としている。

  臨床試験は、25~60歳の男女175人を対象に実施。リンゴ酢の摂取を1日大さじ2杯分(30ミリリットル)、1杯分(15ミリリットル)、摂らない-の3グループに分け、12週間内の経過を観察、内臓脂肪や血中中性脂肪を比較した。その結果、大さじ2杯のグループでは、内臓脂肪が平均で4.95%減少。血中中性脂肪は23.21%減と、特に大きな効果があった。体重(2.64%減)や皮下脂肪(2.79%減)、腹囲(2.02%減)の数値でも肥満改善の効果が示された。大さじ1杯のグループでも一定の効果があったが、摂取しなかったグループは変化がなかった。

  同研究所によると、酢酸には血圧や血中コレステロール値を下げる効果もある。「メタボリックシンドロームの改善には非常に有効だが、摂取をやめると脂肪は元の水準に戻ってしまうので、継続的に摂取してほしい」としている。




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