スケルトンハウス‐きまぐれCafe

生活とビジネス

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千年藤/山崎・大歳神社

2015-05-09 08:55:23 | 日記・エッセイ・コラム

 4月20日頃から5月5日頃まで、山は藤と桐の花で藤色に染まっていましたが、今やアカシア(ニセアカシア)の花で白く染まっています。そんな山が紫色に染まる中、「千年藤」を観に、宍粟市山崎町の大歳神社を訪ねました。(2015.05.03.SUN)
 加西在住の、女房の姉夫婦と中国道・山崎ICを目前にした安富PAで待ち合わせし、早めの昼食を済ませて大歳神社へと向かいました。

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 大歳神社は通常「おおとしじんじゃ」と言い、年神(としがみ)様を祀る神社とされています。
 大歳神は、新年に豊年万作を約束する年神様(豊作の神様)で、稲荷神<お稲荷さん>・稲の実りの神・商業の神としても親しまれている宇迦之御魂神(うかのみたまのみこと)と同胞神とされています。
 『古事記』には、素遺嗚尊(すさのおのみこと)が大山祗神(おおやまづみのかみ)の姫神・大市姫命(おおいちひめのみこと)と結婚して倉稲魂命(うかのみたまのみこと)や大年神(おおとしのかみ)を生んだとあります。
 また、大年神と香用比売(カヨヒメ)の子の御年神(みとしのかみ、おとしのかみ)、孫の若年神(わかとしのかみ)も同格の神とされています。
 西日本では、大歳神社・大歳様として田の畔の祠などに祀られている場合が多々見受けられます。


 ここ、兵庫県宍粟市山崎町の大歳神社は、「おおとしじんじゃ」ではなく「ださいじんじゃ」と呼ばれています。なので「おおとしじんじゃ」とは違う神様をお祀りしているのではと思っていましたが、案の定、祭神は大歳神(おおとしのかみ)としながらも、上筒男命(うわつつのおのみこと)とされていました。

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 境内には稲荷社(善覚稲荷大明神)もありました。     (善覚稲荷大明神:神仏習合時代の寺院の鎮守神として祀られることが多かった。)

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 一般的には、うわつつのおのみことは表筒男命とも表記され、底筒男命(そこつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)とともに住吉三神(住吉大神)とされ、海の神・航海の神・和歌の神とされています。

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 大歳神社(ださいじんじゃ)は境内に植栽された藤の花の見事さで有名であり、「千年藤」と名付けられています。その謂われは、天徳4年(960年)に植えられたとされていることからきているようです。
 花木は野田藤で、幹回りが約3.8mもある大木から枝が四方に伸び、境内一面に広がる藤棚は約420㎡にも及んでいるとのことです。4月下旬からの花期には、1m~1.4mの花房が垂れ下がり、境内を埋め尽くします。毎年5月3日~5日には“藤まつり”が催されています。

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 この神社は宮司をはじめとする神職者が常駐しておらず、日常的なこともさることながらお祭りなども氏子衆のボランティアによって運営されているとのことです。

 藤まつりの期間、この神社へ車で向かうと臨時に設定した駐車場も含め、神社の駐車場にボランティアの氏子衆によって誘導されます。

 神社への拝観料・初穂料は不要です。
 したがって、駐車場や屋台、売店付近に設置されている『懇志箱』に幾許かの心付けを入れておいてあげれば、その浄財は藤および藤まつりの管理運営費にあてられ、ボランティアの財務負担が軽くなろうというものです。

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 平成13年には、環境省の「かおり風景100選」の一つに選ばれたとのことです。

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【関係サイト】

 ○ 環境省選定「かおり風景100選」

 ○ 神戸観光壁紙写真集 千年藤


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 ○ 九尺ふじ/地元で遊ぶ







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