メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

notes and movies(2003.4~ part2)

2014-02-07 10:55:42 | notes and movies
過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part1からのつづきで、このノートのラスト。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


『コンセント』(2001)

原作:田口ランディ 監督:中原俊 出演:市川実和子、つづきみほ ほか
田口氏つながりで、ヒットした原作を読む前に映画を観たら面白かった! 気になるのは、これは自伝か?
最初は、未知で恐怖の世界が、分かるにつれて温かくなってくる。

「なぜ掃除機のコンセントが入れっぱなしなのか? ダイイング・メッセージか?」
「無意識なメッセージってあるかも」

Cの患者には、魂を出し入れ自由にできる人たちがいて、皆“コンセントを抜く”と表現している。
彼らは感度100%、記憶力100%でオーバーヒートするのを自衛しているのでは?

「覚えている必要がないから忘れたんだよ」ってセリフもイイ。


『ピノッキオ』(2002)

監督・出演:ロベルト・ベニーニ 出演:ニコレッタ・ブラスキ ほか
ベニーニは素晴らしい監督兼俳優だ。呑気に笑わせながら深くて熱い愛と哲学を持っている
今作はむしろ子ども心を忘れて、日々の暮らしで自分に纏足をハメている大人たちの心を自由に解放してくれている/涙

ラストに歌われる♪子どもは大嫌いなものばかり は、ベニーニ本人か?
マドンナ役は常連の女優。母性あふれる美しさが毎回魅力。
子どもらも皆大人の役者で演じられている。ベニーニは50歳?!
跳んで、はねて、高い声で喋りまくる。まさに子どもと人形になりきってのびのび動き回る!


『インプラント』(2002)
監督:ロバート・ハーモン 出演:ローラ・レーガン、マーク・ブルカス ほか
予告編までB級ホラーのオンパレード(『ゴースト・シップ』を除く)。
最初から神経症っぽく痩せたヒロインがとにかく叫びまくる。出演者も演劇学校を出たてみたいなコたち。
結局itの正体は分からずじまいで、邦題(付け方上手いよな)となった埋め込まれたものも不明。
もちょっと奥深い謎と展開がなきゃ。

どこにでも現れる『エイリアン』ちっくなCGモンスターは、巧妙に狙った獲物は百発百中の用意周到さで持ってゆく。
あの数なら別に“印”なんか必要ないのに・・・頭から埋め込まれたネジみたいのを取り出すシーンが妙に生々しい。
CMでも使われていたから一番の見せどころだったんだろう。


『ボウリング・フォー・コロンバイン』(2002)

監督・出演:マイケル・ムーア 出演:チャールストン・ヘストン、マリリン・マンソン ほか

銃によるいたましい事件を2つ挙げている。

1.コロンバイン高校での生徒銃乱射事件

2.6才の黒人の男の子が叔父の家で見つけた銃で、同じ6才の女の子を撃ち殺した事件

白人で太りすぎ、銃大好きの幼少時代を銃天国のミシガンで過ごして、
銃所持登録者でもある典型的?アメリカ人ジャーナリストのマイケル・ムーアが
あくまでアポなしで、用意周到でない本人のコメントをとり、
銃反対者、被害者ヘストンを代表とした銃肯定派(国や家族、自己防衛、自由と権利、法律で認められている)。
両者の見解を取材。事件当時の911通報は生々しい。

インタビューはぶっつけ本番でも、ムーアのリサーチはちゃんと哲学の筋が通っていて、
人々が一般的に考える理由「アメリカはなぜ銃犯罪が多いか?」の問いに対する答えが、
いかに事実に反しているか、アメリカ人の好きな数字による統計で示す。

1.暗い争いの歴史(米大陸に逃れた白人開拓者が原住民を殺して、アフリカ黒人を奴隷化し、
  解放されてもなお反逆を恐れてKKK団が生まれて今に至る)
2.暴力的映像(映画・ゲーム)→他国でも流れている。
3.人種が多様
4.銃所持者が多い→隣国カナダも他民族で銃所持者はもっと多いのに犯罪は少ない。家に鍵もかけない。

同学校出身者で『サウスパーク』のアニメーター、ストーン曰く
「教師や大人が子どもに“一度失敗したら一生負け犬だ”と叩く。世の中はその逆なのに」

事件後、わざわざ現地で銃所持肯定の大会を開いたヘストンは、インタビューを途中できりあげて去る。

コロンバインで車イス状態になった学生2人は、Kマートの弾を買い、本社へ抗議。
意外にもあっさり「今後、弾は売らない」とコメント。マスコミの威力か?
しかし、マスコミは毎日犯罪が減っているにも関わらず、血生臭いニュースばかりをトップにする。
どうやら恐怖心をあおって商売して儲けている企業が元凶のひとつにありそうだ。

「銃乱射の犯人が聴いていたマンソンは訴えられたのに、殺人前に行っていたボーリングは非難されないのはおかしい」
マンソン「オレを攻めるほうが簡単なのさ。彼らの言い分を聞いてから意見を言うよ」
ロックシンガーがずっとまともなことを言っているのが可笑しい。

結局、ひとつの回答を出して締めるのではなく、観た私たち一人ひとりに考えさせる形になっている。

9.11テロも含め、巨大国家、自由と豊かさで世界を引っ張ってきたかのようなアメリカが、今再び内側から脅かされている。
その影響は分身のような日本も無関係ではいられない。

銃を持たなくなる日は来るのだろうか???





【読書感想メモ】
「幸運を引きよせる スピリチュアル・ブック」江原哲之
「スピリチュアル生活12カ月」
「“幸運”と“自分”をつなぐ スピリチュアル セルフ・カウンセリング」

「あの世の話」佐藤愛子・江原哲之
「霊能者として生まれて生きて」宜保愛子
「あなたの愛の守護霊」
「あなたに霊が囁いている」

「最新 超入門 大図解 ゼロからスタート インターネット」藤田英時
「Word 2002 操作の知恵袋」吉田喜彦
「顔の本」ライラン・ヤング
「心がやすらぐヒーリング・メッセージ」神尾恵理子

「カラダのきもち」寺門琢己
「かわいいからだ 気持ちよくキレイになれる115の方法」
「かわいいこころ 気持ちよくスナオになれる85の方法」
「恋する★からだ 恋愛上手になる100のレシピ」
「かわいいからだのメニューブック」
「かわいいお肌BOOK」
「こころのひみつ」田口ランディ+寺門琢己

「転生」田口ランディ
「昨晩お会いしましょう」
「その夜、ぼくは奇跡を祈った」


【イベントメモ】
「宇宙芸術展 ヒロ・ヤマガタとNASAの世界」@横浜
「ジブリがいっぱい スタジオジブリ立体造形物展」@東京都現代美術館
「三鷹の森ジブリ美術館」@三鷹
ディズニー、川崎大師


【ライヴレポ(追加で別記)】
ROCK'N JAPAN FESTIVAL 2003@ひたちなか
スカパラ@赤坂BLITZ 2003.8.26
ライブビート公録2003.8.30
エレカシ 俺の道ツアー@新宿リキッドルーム 2003.9.5


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