メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

フレンチ・オープン・テニス2017 1回戦 錦織圭×コキナキス

2017-05-31 11:17:25 | テニス
フレンチ・オープン・テニス2017 1回戦 錦織圭×タナシ・コキナキス(オーストラリア 21歳)

オフィ

いつもお世話になっている「うわのそら事件簿」さんが「無料ネット中継」について書いていたので
参考にさせていただきました/感謝

これまで見てた「fromhot.com」のほかに「fromhots.com」もあるそう
こないだブログに書いたセキュリティの「s」かな?
でも、使い勝手はトントンのような?

やっぱりたくさん広告が出てきて、サイズも同じ


「ぐぐスポ!ニュース速報」さんのHPと合わせて、今大会の概要をメモ

これまでの優勝者(圧倒的にクレーコーターのナダルだな 今年も本命だ


シード(このところ錦織圭はランキングもちょっと落ちてるからなあ・・・


ドロー
錦織圭はマレーと同じ枠


大会日程

これを見ても、いつ出るかはオフィをこまめに確認するしかないのかな

放送
WOWOW、テレビ東京系列(世界卓球とかぶったみたいで、一緒に放送ってどーなの?
パリとの時差は日本が7H進んでいるそう
毎回、時差が分からないバカです

現地の試合開始時間
DAY  :11時~→日本18時ごろ
NIGHT:17時~→日本0時ごろ


いずれも第一試合の場合だよね? 18時頃にしてほしいなあ・・・



30日の夜、気づいたらヤフーニュースに速報が出ていて、慌てて見たら第1セットKの5-4
こっちは22時近く やっぱり全然、時差の計算が出来ていませんでした・・・

「fromhots.com」のほうを開いてみた


以前と同様、上から開いて、広告にひっかかって「ピーーーーーーー!」てアラーム音が出て、いったん再起動
3つ、4つ開いて、やっと広告の×を見つけて、安定的に見れた



新しいウエアも似合ってるねv 周りの緑と合ってる


コーチ陣




第1セット、Kのサーヴィングフォーザセットから


Nの40-30 デュース またサーヴィングフォーザセット2回目
ダブルフォルト2回目のK デュース サーヴィスエース

サーヴィングフォーザセット3回目 また長身のビッグサーヴァーか
デュース 攻め切れないK 粘るN 長いゲームになった
Kがアウトして逆にブレイクチャンス
またサーヴィスエースで逃げる デュース

サーヴィスエース 何本出るんだ サーヴィングフォーザセット4回目
フォルト判定に主審が確認 1本でとるビッグショットもあるのね

第1セットは6-4 コキナキス

ハイライトが流れた Nのネットプレーが冴える Kもネットプレー上手いんだ





[第2セット]

第1セットとられるケースはNにままあるよね
怪我の影響は今のところ感じられないけれども
格下でも赤土の場合は、ハードコートのように試合は読めない
曇り空でも暑いんだろうなあ

●第1ゲーム
リターンエースKあったが、いつのまにか1-0



●第2ゲーム
サーヴが読めずに正面のリターンになったN
あれ?スコア表示が動いてない? お、いきなり40-30と出た
デュース 甘い球を逃さないK 両者とも時々、球の跡を確認する
Nの鮮やかなリターンエース デュース スマッシュも決まってブレイクチャンス
1時間経過 デュース “エガリテ”て聞くのが久しぶり 1-1


●第3ゲーム
Kの速くて強力なストロークが決まる
主審はいちいち降りて見ないとならなくて大変だ 2-1
やっぱり広告がうるさく出るな 真ん中の赤い×が最初分からなかったし

●第4ゲーム
ダブルフォルト多いねK2回目 このムラを突けるか?

あれ?滝川クリステルさん


なにか不服そうで、苦笑するN


お、ブレイクしたぞ 3-1 さすがにクレーで2セットダウンはキツいからね

●第5ゲーム
隣りでマレーのコールが聞こえた! 両方見たいなあ!
いいサーヴ、ギリのコーナー、そして渾身のスマッシュ かっけー
4-1 よし サーヴの調子も良いね

●第6ゲーム
時々映像止まる Nの初戦みんな観てるのかな
チャンスとみると積極的に前に出るN セカンドサーヴは狙い目だ
またブレイクして5-1 これはとれるなv

●第7ゲーム
完全に攻めてるN 簡単に6-1 錦織圭とった

Nはトイレットブレイクか?
毎回ハイライトを流してくれるのね



[第3セット]

ウェアを着替えて、右腕を振ったり、リストバンドをかえたり


●第1ゲーム
流れがきているうちにもう1セットとっちゃいたいね
サーヴィスエースが続いて1-0

●第2ゲーム
スライスも混ぜてのラリー ネットプレーはK
Kにブレイクポイント ロブをダイレクトで返し、コーナーに決められた 0-2

●第3ゲーム
コースが読めればKのビッグサーヴに面は合っているN
サーヴィスエースの球跡を指し主審はIN
セカンドサーヴで前に出てプレッシャーを与えたが 0-3
手ごわいな Nのサーヴの確率50%に落ちた



●第4ゲーム
まずサーヴを立て直さなきゃ 現地時間はもうすぐ16時
バックのダウン・ザ・ラインでゲームポイント
ベースラインぎりを狙って時々長くなってる
回り込んだKだが、Nのコーナーが決まった 1-3

●第5ゲーム
ショートアングルの球が入った と思ったら違った? なんだ、スコアがバラバラだ
そいや解説なしだねこのサイト 現地の音のみでシンプル
ベースラインより相当離れて構えるN デュースに持ち込んだ
え?もう1H44分経過? やっぱ長丁場だな ブレイクして 2-3

休憩中に、ガットを調整したラケットが次々運ばれてくるw

●第6ゲーム
錦織コールが多いな 外国での日本女子の「頑張って~!」ていつもいいと思うv

スコアが止まってるし、フランス語のコールが分からないし
ギリのポイントが多くて、どっちが取ったのか分からない

ダブったN デュース 左右に振られてブレイクポイントK
デュースに戻す バックのダウン・ザ・ライン決まったN
「もう1本!」ていうのもイイね また左右に振られたが取ったのね 3-3

●第7ゲーム
Kの組み立てもイイ コート外からのダウン・ザ・ラインにはNもgoodサイン
Kもペースを取り戻した 時々ミスショットがあるけど
一体何キロ出てるサーヴなのかも表示されない 4-3
ベンチでは必ず何か食べて、スタミナをつけるK

●第8ゲーム
映像止まるなあ これから試合が進むほど止まるぞ
強烈なショットに今度はKがgoodサイン
2時間経過 エアケイ出た 4-4 いい感じに拮抗してるね
ラケットをかえるN

●第9ゲーム
Kのフォア強い 長いラリー戦にもちこめばNが有利なのかなあ
またダブったK ブレイクポイント こことりたい
デュース フレームショットでまたブレイクポイント
よし ブレイクして5-4リード 次で取りたい

集中した表情のN
昔ながらのシンプルなコートがイイね
これまでのATPテニスマスターズの派手な演出を見てきたからなおさら
それにしても日本人ファンはどこにでも遠征に行くなあ

●第10ゲーム
ラリーでアウトのK いい感じで攻めてる
左右に振って前に出てボレー決まったv
サーヴィングフォーザセット バックのボレーは甘かった
お腹出てきたぞ よし取った! 6-4 錦織圭
次のセットで決めたい

日本の国旗も揺れてる
右腕回してるN





[第4セット]

●第1ゲーム
2セットアップのプレッシャーを活かしたいところだがまだまだ気は抜けない
サーヴで切り抜けるK 広告出なくなったな またダブったK
Kは青いウエアが汗だくだけど、Nはあまり汗かいてないように見える 素材の違い?

デュース ここ取れたらラクになりそう Nのロブが入り
最後は正面を狙って謝るしぐさを見せた

ブレイクポイント サーヴィスエースでデュース
前に出たNだが強烈ショットで抜かれて、ラケットを投げ上げるN
Kのファンが喜ぶ声 ブレイクならず 1-0

主審に何か抗議しているK 声がなんちゃら?

●第2ゲーム
ここでドロップショット&ロブ決まったと思ったらアウト?
ボレーを2度も返され、最後はNのアウトで観客を煽るK
声を出したり、感情を表に出すタイプなのか

ブレイクポイント 40-30 何度も手拍子が起きる
フォルトコールに何か言いかけてやめるN デュースまで粘った
ゲームポイント サーヴィスエース出たよ 1-1

●第3ゲーム
またラケットをかえたN そんなに感覚的に違うものかね
なんだか集中力欠けて見えるK フォアのダウン・ザ・ライン
ものすごい力で打ってからドロップショット、ロブはアウト
ダブルフォルト何本目? 甘くなると回りこむK 2-1
若いパワー炸裂といった雰囲気のK ベンチで肩に近い場所になにかクリーム塗ってる





●第4ゲーム
強打がネットインして助かったN 速い展開でゲームポイント 2-2

●第5ゲーム
ダブルフォルト多いね リターンを警戒してるのか
またダブルフォルトで主審が確認 リターンエース決まってガッツポーズ出たN
強烈ショットで攻めるN! 吼える! ブレイクポイント
逆をつかれてデュース 互いに左右に振りまくり、Nのブレイクポイント2回目
よしブレイク 3-2 日差しが出てきて、これまた昔ながらの傘登場



●第6ゲーム
この流れで勝ち進みたいねえ ドロップショットも外に追い出してから絶妙なタイミング
Nがダブルフォルト6本目 Kは12本だって/驚
Kを崩してゲームポイント 速い展開はイイ
とんでもなく大きくアウトしたK 4-2 イケるぞ

●第7ゲーム
前に出たKも抜いた 日本時間は0時過ぎ
エアケイ決める 何度も降りて確かめる主審
ゲームの流れを止めたりする作戦も混ざってるのかな?



チャンス生かせず 3-4
Nまたラケットかえる 両者ともファーストサーヴ確率は53%と低い
Kのクリームは何だろう?

●第8ゲーム
ニューボール Nの球が短くなったがKのアウト
現地はもうすぐ3時間経過 バックのダウン・ザ・ライン軽々決めるなあN
スライスで逃げた球もキチンと処理 もうゲームポイント
ラブゲームキープで5-3と王手をかける

●第9ゲーム
気落ちしているようなK このゲームで決めちゃいたい
簡単にキープさせたくないね 外に出してボレーで決めたN
ハイボレー決めてゲームポイントK 4-5

Kが時々咳き込んでるのは、土がノドに入ってるせい?
ベンチでツバを吐いたりして、あまりマナーがよくないなあ

●第10ゲーム
いろいろ球種を変えるN イラついて大声を出すK
30-15 徐々に期待が高まる もうサーヴィングフォーザマッチ
セカンドサーヴ Kのフォルトでまず1勝/祝×5000

4-6 6-1 6-4 6-4 錦織圭



動画配信終わるのも早い!



速報で結果出すのも早い!
やっぱりライヴで観ながら、文章打って、すぐアップしてるのか???

【結果】錦織、逆転でコッキナキスを下し1回戦を突破!
“二人の対戦は今回が初めて。
 ツアー11勝で27歳の錦織に対して、コッキナキスはツアー未勝利の21歳。
 キャリアの差はあるが、コッキナキスは2013年に全豪ジュニア、全米ジュニアで準優勝している若手有望選手で、
 196センチの長身から繰り出すサーブを得意としている。

 錦織は痛めている右手首の状態が懸念されているが、前週のジュネーヴ・オープンではベスト4まで勝ち進んだ。
 全仏初戦ではどんな戦いを見せてくれるか。

 試合は第1コートの第2試合。日本時間18時開始の第1試合後に行われる。”



マレーもジョコも順当に勝ったみたいね





「うわのそら事件簿」さん情報
2回戦 錦織圭(9位)×J.シャルディ(フランス 74位) 6.1の見込み


コメント

医療を受けられない人をどう支えるか@あさイチ

2017-05-31 11:01:53 | テレビ・動画配信
医療を受けられない人をどう支えるか@あさイチ

“経済的な理由から、病気になっても医療を受けない「受診控え」が問題になっています。
 VTRでは、重症の気管支ぜんそくでありながら、経済的な困窮を理由に2年間病院へ行けなかった女性の例をご紹介しました。
 女性は、所得が低い場合に無料または低額で診療を受けられる「無料低額診療事業」によって一時的に治療を受けることができ回復しました。
 この「無料低額診療」とは、どんな人が利用できるのか?「受診控え」を防ぐには何が必要なのかをお伝えしました。”

専門家ゲスト:結城康博さん(淑徳大学総合福祉学部社会福祉学科教授)
ゲスト:パックンさん(タレント)、黒沢かずこさん(タレント)
リポーター:雨宮萌果アナウンサー



「無料低額診療制度」とは
 

昭和26年、保険制度がなかった頃にできた仕組み
ソーシャルワーカーに相談すると、これまでの暮らしぶりなどについて事情を聞き取り、
「生活保護」対象者となるか、医療費を一部負担するなどして対処し
本人が健康を取り戻し、社会復帰に至るまで支援する


女性まきさんを取材
重症の気管支ぜんそくでありながら、経済的な困窮を理由に2年間病院へ行けなかったまきさん
ある日、呼吸ができなくなり、止む無く受診して「無料低額診療制度」を知った



 


なんでも相談室
 

まきさんは、飲食業で働いていたが、月収は平均10万円前後
保険料を滞納していたため失効していた
「なんでも相談室」で相談した結果、「生活保護」を受けられるようになった

 

まきさん:
働けないから収入が減って、病院に行けなくて
病気がひどくなって、また働けなくなる 悪循環ですね
生活も悪いほうにいっちゃう



村松さん:
一番最初に思ったのは、よくぞ、ここにたどり着いてくれた
「無料低額診療」を知らなくて、たどり着けない人はいくらでもいる


まきさん:
今は、ホッとして、本当に有り難いと思っています/涙
この制度を見つけることが出来なくて、苦しんでいる人はいっぱいいると思う
そんな人がなくなればいい




結城さん:
この制度を知らずに病気を悪化させて、最悪、死に至ってしまったケースが、去年58件ある
保険料を滞納してしまうと、受診するたびに全額負担になる それが今、20万世帯ある
20年前から、300万円の年収で受診控えがあった

たとえ、親が保険料を滞納していても、子どもは無料で受診できることを知らない人も多い


ヤナギー:
今は、介護離職や、シングルマザーもいるし、この制度を知らない人も多いのでは?


パックン:
アメリカには保険制度がないため、もっとひどい状況
救急車を1回呼んだだけで15万円も請求される/驚
ゆくゆくは国の負担になるのだから、最初から無料にしたほうがいいと思う

(「先進国」とはいえ、困っている人を助けないのは、進んでいるとは言えないな


結城さん:
イラストにある通り、2017年時点で777万人 10年前より130万人以上増加している
ソーシャルワーカーに相談して、「一定の条件」を満たせば対象になる

「一定の条件」
月収15、6万円が上限目安(医療機関により違う

生活保護を受けられなくても、まず、この制度を利用して体調を治してから
生計を立て直すことをいっしょに考える

この制度は「一時的」な支援策

<注意点>

クスリ代は自費になるケースがほとんど
期間も限定的
この制度を適用している施設もけして多くない


イノ:制度自体の見直しも必要ですよね


ヤナギー:
社会保障費がふくらむ中、今後どう考えてゆけばいい?


結城さん:
今、低所得者が増えている中、医療保険を使いやすくして、
保険料を滞納していても無料にすることも考えるべき
このままだと重病人が増えていって、かえって社会的コストがかさむ


有働:困っている人は、まずはなにから行動すればいい?

結城さん:まずは、全国にある福祉窓口で相談してほしい

ヤナギー:
高齢者だとネットも使えないし、施設が遠いと行けないし、どうしたらいい

パックン:
生活保護になると、クルマを持ってちゃいけない
地方だと足がなくなる 病院にも行けない可能性もある

ヤナギー:
まずは、周りに困っている人がいたら、こういう制度があると伝えることも必要



<FAX>






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プレミアムトーク 加藤一二三さん@あさイチ

2017-05-31 10:48:51 | テレビ・動画配信
プレミアムトーク 加藤一二三さん@あさイチ
“現役最年長の棋士で、バラエティー番組でも人気の“ひふみん”こと、加藤一二三さん(77歳)。
 現在、中学生棋士・藤井聡太さんの連勝記録が注目を集めていますが、
 そのデビュー戦の相手が加藤さん。最年長と最年少の対戦は大きな話題になりました。

 藤井さんが14歳2か月という最年少記録でプロデビューするまで、その最年少記録を持っていたのが加藤さん。
 14歳7か月という異例の若さでデビューして、20歳で名人位に挑戦します。
 “神武以来の天才”と呼ばれ、以来、60年以上にわたり第一線で活躍してきた“ひふみん”。

 その一方で、将棋に集中するあまり無数の破天荒伝説が!
「音が気になると旅館の滝を止めさせた!?」「対局時の食事は何十年いつも鰻重!?」
「敬けんなクリスチャンで対局中に聖歌を歌い出した!?」“ひふみん伝説”をご本人に直撃しました。”


VTRゲスト:先崎学さん(棋士)、羽生善治さん(棋士)、藤井聡太さん(棋士)

将棋や囲碁などの番組は見たことがないから、初めて知ったけど面白かった! とってもお茶目w
映画『3月のライオン』で将棋ブームなのか?

冒頭で『ニルスのふしぎな旅』が大好きで、ラストシーンは毎回泣いてしまうという
トーク中にその映像を流して、私はその1シーンだけで泣いてしまったが
ひふみんは泣いてなかったねww

『ニルスのふしぎな旅』(偕成社)

 

 


将棋の世界はピラミッド型

ひふみんは、このA級に十数年いたそう(名人ではないのかな?


「NonStop ひふみん」

初恋について質問されて、「それは秘中の秘です!」


音楽大好き
有働アナの「ドラマは観ますか?」の質問に、なんと『東京ラブストーリー』を挙げて
「あの歌がいい」というので、すかさずイノッチが「どんな歌でしたっけ?」と無茶ぶり
♪ラブ・ストーリーは突然に のサビを熱唱(私はトレンディドラマは観ないから知らないけど



クリスチャンだから、ミサで聖歌をよく歌うし、オペラも歌ったことがある
今は♪与作 を勉強したい 理由は「いい夫婦の歌だから」


バラエティ番組も大好き
最初に声がかかったキッカケは、ネクタイが長かったから?

その後、象の話になって、昔、ムツゴロウさんの番組で
ゾウが亡くなると、木の枝を集めてかけてあげ、1年旅してきても・・・

って面白いところで、ニュースの時間 つづきがめっさ気になる!


FAX「なぜ前歯を入れないのですか?」

ひ:
以前、入れたら頭が停止した なにかを見ても感動しなくなった
私だけじゃなくて、あるヴァイオリン奏者の方も、歯を入れたら弾けなくなったと話していましたよ


植物も大好き
その後の「グリーンスタイル」コーナーにも参加した


FAXコーナー
冒頭で質問した「渡り鳥はいつ頃去っていくのか?」の答えを聞いて感心

クイズを出すのも得意とのことで「百合の花に、ある有名人の名前がついている」の答えが
「ヨハネ・パウロ2世 (ローマ教皇)なんです」てゆったんだけど、
彼の名前のついた花を調べたらバラだと分かり、やっちゃった


他にもいろんな話が聞けて、面白かったなあ



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『ねじれた町』 眉村卓/著(角川文庫)

2017-05-30 10:42:00 | 
『ねじれた町』眉村卓/著(角川文庫)
眉村卓/著 カバー/木村光佑、本文イラスト/谷俊彦(昭和56年初版 昭和58年11版)


「作家別」カテゴリーに追加しました。


[カバー裏のあらすじ]

そんな馬鹿な! 引っ越してきたQ市の迷い込んだ街角で行夫が見たのは、人力車に昔のポスト・・・、
周囲にあるのは何十年も過去に遡ったような光景だった。
それからこのQ市では、奇怪なことばかり起こった。
以前、行夫が出したハガキが、明治13年に投函されたことになっていたり、鬼・妖怪が出るという噂が広がったり・・・。
しかも奇怪なのは、この町の人々にとっては、それが日常茶飯事になっていることだった・・・。
狂ったこの町で、行夫たちが体験する恐怖の世界。眉村SFジュヴナイルの名作。


これも学生時代に読んだまま、うっすらとした記憶の中で読んだので
新たな気持ちでのめり込んだまま、時間も忘れて一気に読みきってしまった


あらすじ(ネタバレ注意
和田行夫は、銀行員の父がQ市の支店長になったため、引っ越してきた
古い城下町は、なんだか故郷にでも帰ってきたようで、すぐに馴染めそうだった

前の友人にハガキを出そうと、引越し当日、1人でポストを探しに歩き出すと
小麦色の肌の少女が乗る自転車とぶつかりそうになる

彼女にポストがどこか尋ねると、案内された場所には外灯もなく、人力車まで走っている
ポストも木でできた四角い箱のようなもので、不審に思いながらもハガキを入れる

「ひとりで帰れるでしょう?」と少女は行ってしまい、迷った挙句、声をあげた行夫の前には
警棒を持った男が現れたため、必死で逃げ、家で両親に話すが信じてもらえない

翌日、入学手続きのため、中学校に行くと、担任の山城から
ここは東京と比べても学力は劣らないし、必ずどこかの運動部にも入ってもらうと言われて気が滅入る

「たとえば、あの女子生徒は花巻千恵子といって、早くもバレーボールのレギュラー扱いです」

見ると、昨日、行夫を置き去りにした少女だった



クラスの席も行夫の後ろになる千恵子
自己紹介になると、みな自分の家柄がいかに由緒正しいかをことさら自慢するのに呆れる

千恵子
「このQ市では、何があっても、ビックリしちゃいけないのよ
 ここでは、いろんなことが起こるけど、誰も気にしないのよ」



その夜、小学校から剣道をしていたと自己紹介していた太刀川克己というクラスメイトが夜分に訪ねてきて
「父の顔をたてるためにも、家に来てくれ」と頼む

太刀川は、「時々、藁を本物の日本刀で切ると、切り口から血が出ることがある」と話す
「僕の家は、代々、藩の指南役だったからできるのさ」

克己が父に言われて持ってきたのは、明治時代、郵便業務をしていた曽祖父がずっと持っていたものだと渡す
それは、先日、行夫がポストに入れたハガキだったが、明治十三年と書き込まれ、劣化していた
「別の時代に迷い込むなど、ここじゃしょっちゅうあることだ」とハガキを返される


家に帰ると、行夫の父も頭を抱えていた
高校生が500万円もの大金を預けに来て、見るとニセ札
警察に届けると「一応、説諭だけはする」と問題にしてない始末だという


翌日、千恵子から「ここでは意思力がすべて作り出すの 意思力が強いほうが勝つのよ」と教えられる
このQ市は、常識の及ばない、ねじれた町なのだ

小学校の頃はトップグループだった成績がいつも中ぐらいから上がらないことに気づく
運動部にしても、みな小学校から本格的にやっているため、初心者の行夫には到底おいつけないレヴェル
最初の良い印象は、すっかり変わってしまう



父「10名近い行員が、来週の月曜日は“鬼の日”だから休ませてくれと言うんだ」

“鬼の日”にはQ市に鬼や妖怪が出るらしく、捕まった人は酷い目に遭う
Q市の人間は、3通りに分かれる
家から出ない者、戦う者、鬼を生み出す者
“鬼生み”のメンバーは、城跡に集まり呪文を唱えるらしい

翌日、千恵子からも“鬼の日”の話をされる
鬼を生む人たちは、日ごろから悩みや、恨みつらみのある人間がなる
「私が決めてあげる あなたは、私たちといっしょに鬼と戦うのよ」

山城先生が、授業の前に“鬼の日”のメンバーを確認する
「今年は去年よりも鬼の数が多そうだ」



千恵子と、太刀川は戦うメンバーに手を挙げ、迷う行夫を見て

千恵子「和田さんも、鬼と戦います」

山城「和田は、Q市に来て、まだ間がないんだ そんなことするわけがないだろう」

行夫はプライドに火がついて手を挙げる 「やります」

千恵子「詳しいことは当日教えるわ あなたは自信を持っていればいいのよ」


家に帰ると、父が山城先生から電話があったという
「鬼と戦うのは、武士の家の者が普通で、百姓や商人の家で戦うのは、よほどの勇気がある者に限られるそうだ」

行夫は諦めないと宣言する


“鬼の日”が世間にバレない理由は、その日には旅館に客を泊めず
取材に来た人間もいるが、鬼に会わず、写真を撮っても感光して証拠に残らないため


学校で山城から「本当に鬼と戦うのか? 途中で逃げ出すんじゃないだろうな」と言われ
「先生は、どうなさるんですか?」と聞き返すと、顔が青ざめる
後で千恵子に聞くと、先生は、昔、鬼と戦って酷い怪我をしたショックで、東京の大学に行ったと有名だという

なにか準備はないのか尋ねると、
克己「意思集中の力を蓄えておけばいいんだ」
千恵子「しばらく眠っておいたほうがいいわ どうせ徹夜になるし」


学校では、新参者の行夫が戦うメンバーに入ることについて議論していた

那須勝之進「俺は市の中で第一級の名門の人間だ 城代家老の家柄の者に文句をつけるのか?」
千恵子「出ましょう! 私たち3人でやればいいのよ」


最初に出てきたのは、顔だけの妖怪だった
千恵子が指を向けると、白い光が飛んだ
克己の緑色の光は、後ろの木を2、3本切り倒す

妖怪は行夫に向かってきた その時、心中でなにかが爆発した
妖怪の嘲笑は、Q市のあざけりの象徴だった

行夫はこの町に来てからの憎悪のいっさいを妖怪に投げつけ
妖怪は引き裂かれて消え去る

千恵子「大抵は、追い払うか、変型させる程度だけど、強い意志力と集中力のある人だけが破壊できる」

ヤラれた傷も集中して治してしまう千恵子




闇の町に、十数人の男たちが逃げてきて、頭上には大きな怪物たちが追っていた
千恵子の光は数が多く、妖怪の形が歪むくらいの効果だった
行夫は、この巨大な鬼も一気に消してしまい、それを男たちは「我々を、あんたのグループに入れてくれ」と頼む
「いいですよ」



翌日、行夫はすっかりヒーロー扱いとなり、「鬼倒しの英雄、バンザーイ!」とはやしたてられる一方
机の中には「我々は、よそ者をこの由緒在る町の英雄にするわけにはいかない 放課後、城跡に来い 那須」という手紙が入っている

山城先生までが難問をあてて、悪意に満ちた顔つきなため、行夫は神経を集中させて解いてみせる
「君は放課後、職員室へ来るんだ」

用事が重なってしまい、克己は先に城跡に行き、理由を話すという

山城
「君が英雄になるのは困るんだ 君は憎悪による強い意思力で破壊したのだろう
 このQ市は、非常に古い城下町で、家柄や身分などの階層秩序が生きているがゆえに町の良さが保たれている
 しかし近年は、新しい考え方を振り回す連中がいて、君を旗じるしとしてぶっ潰そうとしている
 君は報復を受けるだろう そうなる前にやめるのだ」

「僕はそんな話に従うわけにはいきません」

先生の意思力を跳ね返し、行夫は城跡へ向かう



そこには、那須らが生み出した百人以上の武士と克己が戦っていた
武士は目がうつろで、ただ相手を斬ろうという執念しかないのだ



行夫は那須に話しかけると、武士は凍りついたように静止した
那須「お前たちは、我々が呼び集めた家中の者たちに斬られるのだ」

それを離れた所から那須らが見せしめに呼び集めた何十人もの人たちが様子を伺っている

めちゃくちゃな戦いが始まり、行夫は腕を斬られ、傷口から血がドクドク流れている
千恵子「傷に思念を集中して!」 傷はふさがる
克己「こいつらは、家老級の人間でないと生み出せない奴らなんだ」
武士らは倒れても1分とたたないうちに、また切りかかってくる

ぼくは、そんな因習に負けやしないぞ! 20世紀の人間なんだ!
武士たちを追って、赤い光線を放つロボットが大勢出てきて、武士らを消し去ってゆく

駆け寄る両親 父は会社で賞賛されたり、嫌味を言われたり
母は、贈り物をもってこられたり、文句を言いにくる人たちもいて

母「どこか、よその土地へ引っ越しましょう!」

千恵子「和田さんは、あの人たちに対して責任があります」

見ると、見物していた町の人たちが「バンザイ!」と叫んでいた

千恵子
「あなたは今、この町の解放のシンボルなのよ
 私たちは、ずっと昔から、藩のため、町のためという口実で、どんなに辛い生き方を押しつけられてきたことか
 町政の発言力も、いつもひと握りの人々だけのものだった!


「歴史を見ても、暴徒の先頭に立った者は、落ち着くと同時に処刑されている
 この人はそれを知りながら、お前を煽り立てているんだ」

千恵子「急がないと、ここにいる人々は消されてしまうわ さ、号令を」


そこに山城先生を将校とした、明治時代の軍服の兵士たちがいっせい射撃してきた
「こいつらは国賊だ! 皆殺しにしろ!」

反対派は火のついた棒を手にし「燃やせ!」と息巻く



「お屋敷町へ行け!」

200人以上もの集団が入ると、誰も応戦に出てこない
「異次元へ放りこまれたんだ」

千恵子「前は今の世界につながっている過去だったけど、ここはそうじゃなさそう」

人々は「我々から奪い取ったもので作った家なんか、焼けりゃいいんだ!」と火をつける
そこに大雨が降って、火が消える

千恵子「ここは天変地異が起こったらしいわね 長居無用だわ」



大きな屋敷に雨宿りに入ると、まもなく大きな地震が起きる
「地震の後は津波にやられる! 城跡のほうへ逃げるんだ!」

行夫の父が「津波は遠浅の湾のような所で起きるから、ここは大丈夫だ」と言っても集団は止まらない


行った先には、Q城が建っていた
千恵子は、何かに憑かれたようになるが「なんでもないわ」
誰かが「ここには・・・何かが住みついている感じがする」
千恵子「ここでは念力がきかないの」

人々は混乱し「大体、あんたがいけないんだ!」と行夫を責め始める

行夫たちにも冷たい何かが巻きつき、人々は城に火をつける
千恵子、人々、行夫らは姿のない怪物にとりつかれて消えてゆく



気づくと、濃い霧の中にいて、武者や、百姓、壮士などが血を垂らしたりしてうろうろしている
その群衆の中に行夫自身もいて、なにか分からぬことを口走りながら、霧の奥に消えるのを見る
あたりは恨めしげな声でいっぱいだった

そこに千恵子が、影に両側から腕をつかまれて立っていた

ここは怨念の世界 人間の内部にあるものを集めた内的異次元というべきかもしれない
 中でも多いのは、Q藩、Q城を作るために殺され、犠牲になった人々の怨念なの
 私はここの使者 失敗しても、また生まれる赤ん坊に乗り換えて、恨みを晴らすまでやめないわ


 あなたは自分で気づいていないけど、恐ろしいほどの心理的エネルギーに恵まれているの
 だから転勤でいなくなる前に、利用したけどダメだった
 今となっては、怨念たちは、あなたがたを帰すつもりはないわ
 ここでは空腹も病気も死もないかわり、いつまでも彷徨わなくちゃならない」


行夫の脳裏にひらめき「その怨念とやらと話したい」と千恵子に通訳を頼む



怨念たちが恨みを晴らしさえしたらいいんだろう?
 だったら、Q市に対するすべての干渉を中止するんだ!
 あなたがたの霊気は、敵にも力を与えて、むしろ逆用され、町の古さを保つほうに動いている


 今のQ市に必要なのは、新しい考え方、新しい人々だ
 霊気がなくなれば、町を支配していた連中も、みんなただの人間になる
 そうすれば、他の町と同じように、時代の中で変わっていくはずだ

 昔のままのQ市を破壊しようとしているあなたがただって、やはり古いQ市のものなんだ!
 あなたがたが去らなければ、古いQ市は決してなくなりはしない」



気づくと、ほんものの地面に倒れていた行夫
他のみんなも帰れた

千恵子「もうどんな念力も通用しません」

人々は驚き、行夫は千恵子が使者だということだけ伏せて、事情を説明する

そこに古いQ市を守ろうとする人々がやって来る
「あれで懲りないなら、二度と帰れない所へ送りこんでやれ!」

けれども、彼らも念力が使えなくなり、行夫はそんな男たちがひどく憐れで、滑稽に思えた



千恵子は体調を崩して1ヶ月近く寝ていた

「山城先生は、Q市を出て東京へ行くそうよ 市全体が開放的になって
 古いQ市がどんどん失われていくのを見るのに耐えられないんだって

 古いからといってなんでも排斥するのはおかしい 古いものの中にもいいものがある
 古い良いものは、そう簡単になくならないって力説してたわ


「先生らしいな」

これからQ市は、当たり前の、どこにでもあるような町になるだろう
古いものにとらわれて、他のすべてを拒否し、時代に取り残されるよりは
人間が住む以上、時代につれて変貌していくのがほんとうではないか?

それでいいのだ、と、まだどこかふっきれないまま、行夫は胸のうちで繰り返す




【権田萬治解説 内容抜粋メモ】

幼い少年少女の夢を育むのは、純文学より、推理小説やSFなどのエンタテイメントではないかと思う

戦前の江戸川乱歩の「怪人二十面相」や「少年探偵団」、
海野十三の「地球盗難」「浮かぶ飛行島」、「太平洋魔城」
蘭郁二郎の「地底大陸」、「海底紳士」など


江戸川乱歩 少年探偵シリーズ

『少年少女昭和SF美術館 表紙でみるジュヴナイルSFの世界』(平凡社)

子どもの読み物と簡単に思われがちだが、優れた少年少女ものを書くのはとても難しいのである
時代を超えて生き続ける名作となると、もう至難の業だ

眉村作品のほとんどは、受験戦争に悩む現代の若い世代を主人公にした学園ものだ
現代のごくありふれた平凡な生活の中に起こる不思議な出来事を、
若い世代の目を通して描いているところに大きな特色がある

そして、読みやすいということ

石川喬司は「眉村卓 インサイダーSF」というエッセイの中で
手塚治虫と小松左京から「もしSF作家が直木賞をもらうとすれば、眉村卓あたりじゃないか」
と聞かされて少なからず驚いたと書いているが、2人とも眉村SFの分かりやすさをその理由に挙げていたという


最大の魅力は、若い世代の純粋さに訴える清潔な正義感と、優しい人間愛がどの作品にもみなぎっていることだろう
ここには明らかにリベラルな作者の世界観が反映している

本作は、萩原朔太郎の『猫町』や、安部公房の『燃えつきた地図』を思わせる導入部が魅力的
題名から思い出すのは、ハインラインの『ねじれた家』だが、中身はまったく違う


一体、鬼とは何か

馬場あき子の『鬼の研究』によれば、鬼という字が初めて日本の文献に現れるのは『出雲国風土記』で、
「昔或人、此処に山田をつくりて守りき。その時一つの鬼来りてたつくる人の男を食ひき」
と書かれているという

本作でも、眉村は、古いものにすがりつく者に対して
新しい世界を求める若者を対置させる立場を鮮明に打ち出している



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カンヌ国際映画祭 2017

2017-05-30 09:39:33 | 映画
黒沢清監督『散歩する侵略者』
出演:長澤まさみ 松田龍平 高杉真宙 恒松祐里 長谷川博己 
監督:黒沢 清 原作:前川知大「散歩する侵略者」 脚本:田中幸子 黒沢 清 音楽:林 祐介
9月9日から全国ロードショー SFなのかな? 面白そう

 

 

 




出られたってことだけでも十分なのに、


舞台挨拶で、長谷川さんの第一声が「ボンジュール!」でなぜか笑われてた


上映後は5分間のスタンディングオベーション



黒沢清監督「岸辺の旅」がカンヌ国際映画祭「ある視点部門」に正式招待!』



永瀬正敏、カンヌで涙…河瀬直美「光」上映でスタンディングオベーション


こちらは10分間のスタンディングオベーション
 

永瀬さん:
エンドロールがあがって、スクッと立ち上がる時は
かっこよく立ち上がろうと思っていたんですけど・・・ダメでした


「ある視点」賞にイラン人監督作
“「ある視点」部門賞の授賞式が現地時間27日夜(日本時間28日未明)に開かれ、
 最高賞の「ある視点」賞には、イランのモハマド・ラソロフ監督の「高潔な人」が選ばれた。
 日本の黒沢清監督の「散歩する侵略者」は受賞を逃した。”


ケイトも相変わらずステキ



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topics~「キッズウィーク」@ZIP! ほか

2017-05-29 14:52:53 | 日記
「キッズウィーク」@ZIP!
 

 

 

<賛成派の声>(主に40代のママ

「行った先、すべての場所が混んでいるいるから」

「平日休みに旅行など行けたらいいと思っていたから 予約も取りやすいし」

「夏休みがただただ長すぎて、とても疲れてしまうので
 朝から晩までご飯の仕度をしなくてはいけないとか
 どこかに連れて行かないといけないとか」



<反対派の声>

40代会社員男性
「子どもに合わせて平日に休みをとるって、今のところ難しい会社が多いと思う」

30代主婦
「子どもが休みでも、主人が休みをとれる仕事ではないから」


<夏休み1週間を分散できたら、どんなことに使いたい?>

40代会社員女性
「海外旅行とか 飛行機代が高い時期でなければ、家族で行けたりするかも」

40代会社員男性
「ディズニーランドとか 夏だとバテちゃうから、涼しくなってくる10月がいいかな」


<肝心の子どもたちは?>

小学6年生女子・反対
「そのままでいい 夏はすごく暑いから、学校に行く気にならない」

小学6年生女子・反対
「別の期間に休みがいくと、やることがない 夏なら海に行ったり、水遊びができるから

小学6年生男子・賛成
「スキーの季節は、夏休みくらいの長い休みがないから、スキーに行きたい


ファンタジー・オン・アイス2017


羽生結弦、五輪連覇へ「バラード第1番」で挑む SP曲披露 世界最高得点も記録
これってピョンチャンオリンピックのSPをこの曲に決めたってニュース?


ジュネーヴ・オープン(ATP250) 錦織 決勝進出ならず


“26日、シングルス準決勝が行われ、第2シードの錦織圭は予選勝者のM・ズベレフ(ドイツ)に
 4-6, 6-3, 3-6のフルセットで敗れ、今季3度目の決勝進出とはならなかった。”


ジュネーヴ・オープン(ATP250) 錦織圭×K.アンダーソン
 

決勝戦:ワウリンカ(3位)×ミーシャ・ズベレフ(33位)

4-6 6-3 6-3 ワウリンカ 地元スイスでの2連覇を達成した。


宮崎駿、正式に引退撤回w
スタジオジブリHPでは、新作製作に向けて新人スタッフ募集の広告が載った!

 


『007』ロジャー・ムーア氏(89)死去
 

 


「ユニセフ親善大使として過去16年間活躍したため知名度も上がったんだ」


星野源、MV集が首位
 


未来の乗り物“空飛ぶクルマ”実用化目指して開発
廃校を利用して作っている
 



トヨタ自動車などが総額4250万円を出資すると発表
来年末までに有人飛行の実験に入り、2020年オリンピックイヤーに実用化を目指す
目標は、東京オリンピックの開会式で、聖火台に火をともすこと

これまで各国が派手な開会式を見せてきた


<世界に広がる“空飛ぶクルマ”開発>
自動運転のクルマに乗り、所定の位置で巨大ドローンとドッキングして空を飛ぶ
 

 

 


幻のサメ「メガマウス」
 

特徴1:大きな体
今回の映像は体長5mほど 大きいものでは体長7mにもなる

特徴2:おとなしい性格
プランクトンを食べているため、ヒトが寄って触っても大丈夫


特徴3:大きな口
口の中が光り、プランクトンを引き寄せて食べているのでは?と言われる

幻の巨大サメ「メガマウス」死ぬ さかなクンも「残念」


ブルゾンちえみ、綾野剛の妹で堤真一に恋されるドコモ新CM「ブレイクして…良かった」


ブルゾンちえみ with 綾野剛さん!ドコモ新CM

ブルゾンちえみ with 堤真一!?ドコモ新CMであのダンスを披露!



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“励まし上手”でハッピーに@あさイチ

2017-05-29 14:51:53 | テレビ・動画配信
“励まし上手”でハッピーに@あさイチ
ゲスト:東貴博さん、木佐彩子さん
リポーター:佐々木彩アナウンサー

励ましの極意:聞き役に徹する

●聞き上手の声がけ:「味方だよ」「負担じゃないよ」


●励ましの極意:「当然だよ」「出来てることを褒める」
「ブリーフセラピー」(震災被災者やレスキュー隊のケアで活躍)


「当然だよ」
落ちこんでいる側は“こんなことで落ちこんでいる自分は、なんてダメなんだろう”と思ってしまう


「コンプリメント」(出来てることを褒める)


●励ましの極意:「捉えなおし」



専門家:
いずれにしても、普段からの人間関係・信頼関係が大事
落ち込んでいる時は、視野が狭くなっている
見る角度を変えることも1つの方法



<FAX>










専門家:
「仕事を辞めたいほど辛いんだね」と寄り添うことも必要

(こういうと、また厳しい反論が聞こえてくるようだ
 会社人間からすると“せっかく金かけて教育したのに、早々に辞める根性なしが多い”とか・・・


最近もmixiのニュースでこんなのを見かけて、それに対するバッシングが2ちゃん並みに酷かった

自己責任? ブラック企業のせい? ニートはどうして非難されるの?

それに対する肯定的意見もあって、まだ「寄り添える」人がいるんだと、ちょっと安心もした




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『とらえられたスクールバス(前編・中編・後編)』 眉村卓/著(角川文庫)

2017-05-28 14:09:00 | 
『とらえられたスクールバス(前編・中編・後編)』眉村卓/著(角川文庫)
眉村卓/著 カバー/木村光佑、本文イラスト/依光隆

「作家別」カテゴリーに追加しました。

これも昔読んで、もう一度読みたいとずーーーーーーっと思い続けてきた作品
そもそも、一度読んだら、何度も読むタイプではないので
3冊に渡る長編だから、なかなか読み直す勇気がなかったが
やっぱり読みたくて、新しく買い足したものより先に読むことにした

あっという間に世界観に入りこみ、ぼんやりとした記憶も時々浮かび上がりつつ
勘違いして記憶していた部分もあり、ほぼ新しい気持ちでドキドキして読んだ
眉村さんの作品で3本指に入るくらい好き



前編:(昭和56年初版 昭和58年8版)

[カバー裏のあらすじ]
信じられないことが起こった! 得体の知れない少年が乗り込んできて、エンジンをかけた瞬間、
信夫たちの乗ったスクールバスは、一気に終戦直後の混乱期に、タイム・スリップしてしまったのだ。
もう元の世界には戻れない! しかもその少年は、いずれ戦国時代を目指すというのだ。
戦国時代などへ行けば、全員いつ殺されるかわからない。
信夫たちの行く手には、いかなる試練が待っていることか、、、?
時間旅行に巻き込まれた少年少女たちのスリルあふれる冒険、前編。


あらすじ(ネタバレ注意
新聞部の山崎信夫は、サッカー部の長谷川真一とともに下校し、スクールバスへ向かった
そこに妙な学生服を着ている1人の生徒がいて、なにか光る機械をいじっている
運転席の後ろには1年生の女生徒・早坂哲子、そして国語教師・北勉先生がいた

見知らぬ少年は、運転席に機械を取り付け、運転しはじめ、
それを見た運転手がドアの前まで来て、消えた
あたりの景色も消え、濃い霧のようなミルク色となる

少年の喋り方は妙なアクセントのぎこちない日本語で、
飛びかかっていった真一を武器のようなもので撃つと絶叫して倒れた



「しんけいに、しょっくをあたえた、だけ、だ 15ふんたらずで、もとに、もどる、だろう」

バスは振動はないがエンジン音は続き「もくてきのじてんに、ついた、ぞ」

外はひどく粗末な家が並んでいた

みんなは協力して少年から武器を奪う
「そちらたちは、やばん、だから・・・こちらを、ころすのだろう」

ワケを聞くと、少年の名はアギノ・ジロ
自分の時代がとても厳しくて、嫌になり、戦国時代に逃げるのだという

バスは昭和22年にいた 見慣れぬ服やバスから進駐軍に間違えられて、取り囲まれる
警官まで来て、みんなは進駐軍関係者を装って切り抜ける

北先生は、食べ物を分けてもらうため、安田という青年の家に行き経緯を話す

「イギリスの作家のH.G.ウェルズのタイムマシンという本を読んだことがある」と言いつつ信じられない様子
「食べ物なら闇市にありますよ あなたの着ている背広と交換すればいい」



お礼に現代のお金をやろうとすると、慌てて止めるアギノ
「みらいの、あきらかな、しょうこひん、は、のこしては、いけない、のだ」
歴史が変わってしまうという

先生が帰ってきたと同時に、アギノと同じ服の男が現れ、
アギノは先生をその時代に残したまま反射的に時間走行してしまう

男は、時間を行き来する者を取り締まる「時間航行管理局員」で、捕まれば殺されるという
アギノの時代では、少しでも自分のしたいようにすると逮捕される
彼らは、自らも危険な目に遭う時代には行きたがらないため、戦国時代を選んだ

バスはアギノもコントロール不可能になっていた 過去に遡るだけで、どこに着くかも分からない


次に着いたところは、まさに第二次世界大戦の空襲の真っ只中
階級章をつけた男に「とりあえず防空壕に入れ!」と怒鳴られる

焼夷弾がバスの天井をぶち抜いたが、幸い不発弾だった
アギノは恐怖のあまり、どこかへ走って行ってしまう

アギノを引きずってきた少年から罵倒される真一たち
「皇国が危急存亡の時に、そんな自動車に乗って、何をしているんだ! 恥ずかしくないのか?!」


なんとかバスに戻り、時間走行して逃げる

「じだいによって、にんげんの、かんがえかた、は、いろいろとちがう
 しかも、それぞれのじだい、の、にんげん、は、じぶんたちの、かんがえかた、が、とうぜんだと、おもって、いる
 いや、ああいわなければ、ほかの、にんげん、に、つまはじき、される、のだ」


アギノは、最初は馬鹿にしたような口ぶりだったが、みんなで危機を乗り越えるに従って、仲間になっていく
バスは、1つの時代に長く留まるほどエネルギーを蓄えて、さらに過去にさかのぼれるという


次にたどり着いたのは昭和15年の青田の真ん中で、
不審に思った農民らがすぐに鍬や鋤を持って近づいてくる

バスを走らせ、山林に隠し、2人組に分かれて、周囲を探っていると
管理局員のクタジマ・トシトと北先生が自転車に乗ってやって来た

みな、クタジマの威圧的で馬鹿にした態度に激しい反感を抱き、
哲子が神経衝撃銃で撃たれた時、アギノの銃でクタジマを撃ち、
未来式の手錠で後ろ手に縛り、木にくくりつける

アギノ「きみたち、は、すてき、な、ばか、だ! えらい、ばか、だ! ありがとう!」



クタジマは意識を取り戻すと激怒して「みんな死刑だ!」と叫び続ける
管理局員の制服には探知機が着いていて、管理局に居場所が知れるのも時間の問題

みんなはやっと睡眠をとり、クタジマの乗っていたタイムマシンをバスの中に引き入れる

先生は、クタジマから昭和22年の人間に何を話したのか執拗に聞かれたという
歴史が変わらないよう心理操作で記憶を奪うため
彼が有無を言わさず、子どもでも片っ端から銃で撃つ様子を見て、先生はうんざりした様子

アギノを戦国時代に送った後、奪ったタイムマシンで自分の時代に戻る案を考え出す
タイムマシンには一度に2人しか乗れない アギノにもよく操縦は分からない

また地元の人間が追いかけてきて、とりあえずバスで地上走行して逃げる
山林の中に粗末な家があり、中から分別のありそうな男性・石原泰造が出てきた
この人なら理解してもらえるかも、と事情を話すと、半信半疑ながら、とりあえず家に招いてくれる

大学教授をしていたが、危険思想だという理由で官憲に捕まると思って覚悟していたという

「あんたたちに備品や食料を提供する代わりに、私を一員に加えてはくれないだろうか?」

一瞬迷ったが、アギノは共感し、先生は大人が自分一人だけなことに重責を感じていたためホッとして誰も異存はなかった
その話しぶりに感心する教授

「それぞれの意見を尊重しているのが、私には珍しい
 年齢の違いに関わりなく発言し、対等に喋り合うのを見ると、やはり別の時代の人たちだと思う」



先生と教授が寝ずの番をしていると、サーベルを持った3人の警官がやって来る
「治安維持法違反容疑で逮捕する」

銃で2人を気絶させ、また時間走行に入る

「彼らは特高だ 明治43年の大逆事件をきっかけに、特別高等課を独立させ
 危険思想の人間を片っ端から逮捕するんだ」

アギノのいる時代はもっと酷く、10年に1度、意識探査装置で調べられ
危険思想と分かると、再教育し、最悪の場合は、強制的に意識改造をされるという


「そうしないと、しゃかいがくずれてしまうのだそうだ
 そのため、きかくからはみだすにんげんを、きかくにはめこむのだ」

意識調査まであと6日となり、歴史が好きで、人間が自由に生きられる時代が好きなアギノは
意識改造されるのが嫌で逃げてきた



闇の中に着いた一行
教授「夜は本来こうしたものだ だから、妖怪変化が本気で信じられたんだろうね」

信夫
「僕らは、文明の進歩でどんどん立派になっていると考えがちだが
 素手になれば、昔の人より劣るのかもしれない」


明るくなると、大名屋敷が見え、江戸時代、幕末だと分かる
屋敷から数人の武士が馬で駆けつけ、永井伊豆守家来で、主人が屋敷に招いているという
この時代をもっと見たいという気持ちは皆いっしょで、結局、教授と信夫が行くことにした



主人は谷口五兵衛
「わしはああいう車輪をつけたものの絵を見たことがある 蒸気機関のようなものかな?
 どうじゃ、わしをあれに乗せてくれぬか?」

外では攘夷派の浪人がバスに難癖をつけ、バスは信夫らを残して逃げてしまった

家臣「あんなものに、この神州を横行させておいてよいものか?」
谷口「これも、幕府の弱腰が招いたことだ!」

2人は浪人を銃で気絶させると、クラクションの音を聞く
クタジマを含め、3台のタイムマシンがバスと交戦していた
信夫が加勢したお蔭で3台は視界から消え去る

谷口に助けてもらおうという意見に、疑いを持つ教授

「あの谷口はいわゆる開明派だ そんな人々が、保守的な上級武士の
 妬みや反感を受けて命を狙われたりするのはありがちなことだった」


バスを地上走行させ、壊れかけた寺院に隠す
教授の案で、着物に着替え、男性らはざんばらな髪に切り、哲子は後ろで結んだ
焚き火と井戸の水、教授の七輪などで米を炊き、やっと食事らしい食事をとる

そこにまたタイムマシンが現れる
アギノ「局員は、ぼくたちのけいけんするじてんのじゅんばんに、あらわれるとは、かぎらない」



銃で撃ち、タイムマシンごとなるべく遠い過去に送ることにする
アギノが外から木の枝でスイッチを押すと、先の1/3はなくなった

「たいむましんは、それがしはいするくうかんのなかにあるものを、みなもっていってしまうのだ」


しばしの時間があり、信夫は考えた
今となると、自分の時代のなんと平穏だったことか
自分では何かと忙しく、あれこれ苦労していたつもりだったが

終戦後のボロボロで何もなく混乱していながら、未来を信じていたらしい時代
空襲下で、少しでも妙な言動をすると非国民扱いされる時代
国家が総動員体制になり、思想を取り締まる特高が人々を逮捕していた時代・・・

どれも日本なのに、それぞれまったく別のもののようだ
そして連続し、原因が結果を生んで、次の時代につながっているのが不思議に思えるのだった

その時代には当たり前のことが、自分には変に見え
そこの感覚を知るにつれ、他の時代がおかしく思える
わからない、ともかく、今は眠っておかなければならない





中編:(昭和56年初版 昭和59年10版)


[カバー裏のあらすじ]
未来からやってきた少年が乗り込んだために信夫たちが乗ったスクールバスは過去へ過去へとタイムトラベルしてしまった。
そして今、ついにあの混乱の戦国時代へと突入しつつあった。
血で血を洗い、弱肉強食の掟が支配するこの時代で、少年たちは果たして生きてゆけるのか!?
そんなとき目の前で繰り広げられた戦国武士どうしの残酷な殺し合い! しかも武士たちはついにバスにも攻撃をしかけてきた!
スリルあふれる冒険SFの世界・中編!


あらすじ(ネタバレ注意
みんな腕時計をしていたが、現地時間を知るために北斗七星を頼りに大体の時間を合わせる
江戸時代の時刻法は「不定時法」で昼夜をそれぞれ六等分する それも季節により変わる

先生はこれからに備えて食べ物をもらいに行くと提案し、外に出ると薬売りの男がいる
「百姓はよそ者に滅多に気を許しません 忠告ですが明日の朝までに立ち去っていただきたい」



彼はこの時域を担当して常駐する局員で、自分の担当する時代で歴史が変えられないようにするのが任務
職種も専門も違うから逮捕はしない
撃ち合いをして、その後何か成すべき人間が精神的ショックを受けたりするほうが問題だという

「もし、ここで何かあれば、上に連絡して、乗り物ごと神隠しの形で消したほうが騒ぎとしてはずっと小さい
 時間航行は、あんたの時代のもっと未来の時代のもので、
 管理局自体、何万、何十万年にもわたる巨大組織だから
 私も自分の知っていること以上は知らない」

男はとりあえずの食料を渡す


男に言われる通り、翌日、また時間跳躍する
時間跳躍中は、管理局に捕まる心配はないが、バスには1回ごとにムリがかかるから、
いずれ時間跳躍出来なくなる可能性があるとアギノ

みんなが寝ている間に起きてしまった信夫と教授は、ご飯を炊こうとしてアギノに慌てて止められる
外は超空間で、出ればバラバラになる
空気はバス周辺にしかないから、ものを燃やせば酸素が足りなくなると聞いてゾッとする

戦国時代の話になる

「戦国時代といっても100年もあるからな」
「応仁の乱から、信長の天下統一までですか?」
「それも後世の人が定義づけしたに過ぎない 当時の人々はそれほど明確に意識していなかったと思うよ」

アギノのイメージでは野蛮だが、1人ずつのデータもろくに記録されていない自由な時代
先生のイメージは、意外に1つ1つの領国はまとまって、文化も発達していたのでは
信夫「1つの土地から見れば、合戦はそれほど多くなく、むしろ静かだったと本で読んだ」
教授「江戸時代のように武士道が確立していないから、人殺しをなんとも思わぬ連中が多いのでは」

それぞれの意見が、それぞれの個性を表しているようだと信夫は思う



次に着いたのは海岸で、みんなの目の前で落ち武者が次々と刀で切り殺され、首を落とされるのを見てしまう
これは集団による虐殺だ 信夫はどっと吐き、哲子は絶叫をあげた



それらの軍勢が気付いて、こちらに向かってくる
矢がバスのシートに突き刺さり、鉄砲弾まで飛んできた
止む無く、神経銃を使って逃げ切る
戦国時代の農民はある程度の自衛力を持っているのでは、と教授

バスを走らせ、これ以上進めない所に、粗末な家があり、男が1人出てくる
「うぬら、ばてれんか?」
「侍だが・・・今は、こうして商人に身を変えておるゆえ、刀も槍も持っておらぬ」

いろいろ言い逃れを試みるが、疑惑は晴れないまま、先生とがっぷり四つで組み合うことになった
ドラマのように、2人は疲れ果てるまでやり合った後に笑って和解し、バスの中を見せた後に家に招かれる

平野兵助というその男は自分のことをひと通り話す
織田信孝に仕えていて、信孝は亡太閤を憎んでいたため、形勢不利となり切腹してしまった
侍が嫌になり、百姓になったが、検地が厳しくなり、西軍が敗れて徳川の世になるに違いないという

ここは関ヶ原合戦直後だった



今度は、信夫らのことを話せと迫る 「言葉も面妖だ 名も異風ではないか」
もう誤魔化すのもムリだと思った先生は「のちの世から来たんだ」と話してしまう

平野は動揺するが「この世には、ないはずのことが、まま、起こるものじゃ」と一応納得する
それには信夫らも驚く
戦国末期の、動乱が絶えない時代の人間のほうが
理屈で固まった時代の人より、柔軟な思考力や処世術を身につけているのかもしれない


アギノは、平野自身は歴史に影響はないだろうが、誰か重要人物に話したりしたら影響が出る可能性があるという


バスに戻ると、クタジマが待っていた
神経銃を奪い取り、平野にいろいろ話したことを知り、先生に連れてくるよう命じる

教授
時代や体制によって、犯罪の範囲など、いくらでも変わるものだがね
 あなたは、自分の時代や、法律を、どこにでも適用しようとしているが
 法律が及ぶのは、一定の、その法を法としている地域だけだ よそで通用させるのは治外法権だ

 それに私たちに、やたらと死刑というのは実にまずい
 どうせ殺されると思った人間は、何をしでかすか分からないから逆効果だ」

クタジマは高圧的な態度をとりながらも、少し動揺していた

先生が戻らず、信夫が調べに行かされる
先生と平野は「予想通りだ」と作戦を話す

「先生たちは逃げました!」と信夫が言い、クタジマが外に出たところを皆で押さえつける

平野「殺さないのか?」と聞き、当て身で気絶させる
こんな時代に来て、気付かないうちに、戦闘的な感覚に慣れているのではないかと不安になる信夫



そこに軍勢が押し寄せてきた 西軍に味方したため、追ってきたのだった
平野は、刀を5、6本持ってきて「これをやるから、わしも、この乗り物に乗せてくれ」と言う
百姓も合わず、西軍に味方したとなれば、自分も制裁されるという

騎馬武者も来て、考えるゆとりもなく、平野を乗せたまま時間走行に入る
平野は、バスが過去にしか行けないと知り
「なまじ、勝手の分からぬ後の世に行くより、そのほうが良かろう」

哲子「前に会った常駐員がどの時代にもいるなら、何とかしてくれるとは考えられない?」

平野「戦となれば、恐れていても仕方あるまい 当たりどころが悪ければ死ぬ そうでなければ助かる それだけだ」

さっき襲ってきたのは九鬼の軍勢で、親子が敵味方になって戦っていると聞き驚く哲子

教授
「小さい大名はどっちにつくかハッキリさせなければならない
 だから身内が両方に分かれて一方は家が残るようにした 真田家もその例だ」(観た、観た!




次に着いた所を見て、平野は「京だ! あの大き寺は本能寺、向こうには南蛮寺も見えていた」と叫ぶ
そして、「わしも、世の中も、新規まき直しじゃ 世話になった さらばじゃ」と途中で降りて行ってしまう
あっけにとられながら、諦め、バスを山林に隠す信夫ら

そこに茶人風の男ら数人がやって来た
この時域を担当する常駐局員で慌てている様子

平野が途中で降りて姿を消したため、急いで探さなければならないという
ここは本能寺の変の前日で、もしこれが起こらなければ歴史がどう変わるかと考える人間が多く
いろんな連中が歴史を変えようと入り込んでくる

鳴門屋または曲安と名乗る豪商は、その手伝いをしている女性みねに皆を別宅に案内させる



久々、風呂に入れると喜んだが、五右衛門風呂は、円い板を足でバランスをとって沈め、
その上に座らなければならないので苦心する
先生と教授は、まげを結って武士風、信夫たちは若侍の格好に扮した

みねが説明する

常駐局員は、原則として、その時代の人間がなります 疑惑を招きがちですから
 訓練を受け、実習では他の時代へも行きます
 曲安は、20世紀後半がとても気に入っていて、私もです
 日本の歴史の中で、いろいろ問題はあるにしても、一番自由で進取性に富んだ時代だからでしょう」


皆が寝てから、しばらくして急に起こされる

みね
「本能寺に泊っていた信長公が出て行かれました
 何者かが矢文を射こんでしらせ、それが平野に似ているというのです
 私たちの歴史は、主流から潜在時流に転化したかもしれない
 一刻も早く修復作業を行うため、あなた方も協力してもらいます」



(本書の巻末の最新刊にある阿刀田高さんも読んだことあると思い出した!
 ユーミンの本もあるし、昭和50年代って思ったほど遠い過去じゃない気もしてきたからフシギ




後編:(昭和58年初版 昭和59年5版)


[カバー裏のあらすじ]
思わぬところから戦国時代の別な時間流に飛び込んでしまった信夫や哲子たち。
早く時間流を修復してしまわないと、二十世紀の現代に戻ることはおろか、永遠に時間の漂流者となってしまう恐れすらあった。
しかも、神経衝撃銃を手に、彼ら一行を追う時間航行管理局員は、すぐ後ろまで追いついてきている。
果して彼らはどの世界にゆき着くのだろうか・・・!?
スリル満点、危機一髪の傑作歴史冒険SFの完結編。


あらすじ(ネタバレ注意
みんなは、信長が生き延びた場合、20世紀に帰っても、自分たちの家があるかどうかも分からないと話し合う

鳴門屋は、平野が矢文を射る以前に取り押さえるという

「この修復作業には、当然、妨害が入る
 現在、主流となりかけている時間のほうにも管理局があるからだ」


こんな時にまたクタジマが現れる
今は修復作業のほうが最優先だということも通じない

「たかが常駐局員のぶんざいで、私に指示するつもりか?」

老夫婦が銃でクタジマを気絶させる(かっけー!

みんなの前に別の時流の管理局員が現れて交戦する
地元の武士がきて、歴史への干渉を防ぐために退散していく



必死の撃ち合いで仲間とはぐれた信夫は、鳴門屋の場所を初老の男に尋ねると
「あそこへは先ほど、何者かがつけ火をしたという話じゃ」

行くと大混乱していて、見張りもいる 鳴門屋が死んだという噂も聞く
謎の女性に案内されて、アギノらと落ち合う なんとなくみねに似た声だが「問うてはなりませぬ」
箱の中に隠れて運ばれ、先生とも合流する 「妨害される前に時を飛ぶのです」


バスの中では、みねと教授が怪我をしていた
アギノ「過去へ行くほど、医学の水準は低くなる」

みねから、やはり曲安が死んだと聞く

「未来でなく過去に行くのが大切
 天正10年より先は急速に潜在化し、実在性を失っているが
 過去は、共通で、そこの常駐局員とも連絡がつく」

クタジマのタイムマシンがあることを言うと、悪用されないため1人ずつの身体に合わせてセットされているため
他の人が乗ると心身に大きな障害が起こり、死ぬこともある、と聞いて、アギノらはゾッとする

みね
「修復の間は、クタジマは何も出来ないと思います
 彼自身が最初から存在しないこともあり得る

 この絡み合いは、ふつうの論理では片付きません
 修復が上手くいっても、本流とそのまま同じではなく、細かいところは違う流れなのです
 私たちはいったん変化を経験した流れの中にいるので、いたはずの人がいないとか奇妙な体験をする





バスが急に上下に揺れ、集落に着いたが、ついにエンジンもかからず、地上走行も時間航行も不能になってしまう
荷物を減らしてバスを離れ、周りを調べていると、種々雑多な常駐局員と会う



みんなが着いたのは、天正10年から29年前の堺のはずれ
バスは、未来にも見つからない場所に埋められた

とりあえず、旅絵師の小山内、別名セドウド・ジンという統括時域の連絡員の家に入り、時流の話を聞く

無数の時間の流れをよじり合わせ、輪切りにすれば、無数の同じ世界が同時に存在する
その1つが主流になるという

教授「もう一度時間をさかのぼって別のコースで待ち受けるのは無理なのかね?」

ジン
「一度失敗すると、次も失敗する率が高まる この作業は1回のみで成功させなければならない
 そして、初めて到着した自分たちに姿を見られてはならない
 私たちも、前後150年以内には行けない 当人の死や運命を知ってしまうから

 主流に戻っても、過去の記憶は残る
 鳴門屋も殺されずに済む すると、そこに、もう1人、みねさんがいる可能性がある
 同じ時流で両者が接近しすぎると、片方が消滅してしまうことが多い
 みねさんは天正10年に戻っても、帰る先がない」


ジンは、これからの計画を話す

「やはり、平野があなたがたと別れた直後に捕まえるしかない
 平野を見つけたら、即座に気絶させる 殺してもやむを得ない」


教授は、本能寺の変が起こらなかったほうの歴史を聞きたがる

ジンが見た時流では、秀吉は羽柴のまま終わった 光秀は孤立する 信長は天下統一を果たさない
豊臣秀吉による天下統一はゆるい統治だったから大連合体の上に成り立ったが、
信長は自分が神だと信じだした 長子・信忠は器量が足りなかった
だが、徳川の代にもならず、戦国時代に逆戻りのようになる

その後、鎖国もなく、日本は海外にたくさん植民地をつくり、
アジア・アフリカの民族運動により、100年近い沈滞の時代が来る
(どのみち第一次世界大戦、第二次世界大戦も起こるって哀しい・・・

教授
「その未来も1つの時流に過ぎない
 あれは正しかったとか、過ちだったと歴史の事柄や人物に価値判断したがるが
 そいういうのが空しい気になってきた

 歴史は正しいも悪いもなく、ただ様々なことが起こり、消え、それが原因になって、何かが始まる
 その連続にすぎない感じがしてきたな」


先生
「その歴史も、記録や資料をすべて入手出来るわけじゃないから、いわば作られたものでしょう
 全貌をつかむのは不可能じゃないですか?」

ジン
「だからこそ、私たちは自分なりに歴史を見つめ、自分の置かれた場の中で
 信じることをやるしかないのだろうね」

ここの常駐局員のリーダーで、呉服商の有力者・錦屋が到着して、大きな土蔵に入る



その奥には、透明な素材でできた機器だらけの部屋があり
遊園地の客車のような、複数が乗れるタイムマシンがある

哲子は錦屋の機嫌が悪い気がして、ジンに尋ねると
常駐局員のリーダー級は、勢力家の場合が多く、
未来の大筋を知っているのを利用して金儲けすることも認めてられている
自分のほうが立場は上でも、この時代では単なる絵師だからついそう振舞ってしまうのだと説明する

タイムマシンを2時間後に到着するようセットして消す
バスを待つ間、別の時流の管理局員同士の撃ち合いが間近で始まり、みんな動けなくなる

そこに、埋めたはずのスクールバスが現れ、平野が降りるのを見る
平野は子どもに今は何年か聞き、本能寺の変の前日と知る

そこにさらに違う時流の管理局員が加わり、ふたたび交戦となり、
ジン「こうなれば、たとえこちらが全滅しても、平野を殺すしかない」

北先生は、それを制し、銃を置いて、侍姿のまま平野に声をかける
気を許した平野を確保し、また銃での交戦 しかし銃のエネルギーが尽きる

そこに、味方のタイムマシンが現れ、他の局員らの銃エネルギーが尽きる
決着がついたが、味方の管理局員は無言で平野を気絶させる



「私たちは、平野を元へ戻す
 自分の家で意識を取り戻せば、夢を見ていたということになる
 それが、もっとも無難な処理法なんだ」


信夫らはジンとともに、到着場所に戻り、主流の時流に回復したことで
とうとう自分たちの身の振り方を考えなければならなくなる
さらにクタジマという追跡者は存在しない、と聞いて驚く

ジン
「前に言ったように、完全に前と同じにはならない
 あなたがたは誰にも追われていないばかりか、修復に従事した功労者だ
 これからどうするか、自分の意思で決めることができる」

信夫らは20世紀に帰りたい
アギノは「追ってくる者がいないなら、僕は、みんなが行く所へ一緒に行きたいんだ」
みね「戸籍のことくらいなら、その時代の局員が工作できます」

教授
「私は未来で生計を立てるのは難しいだろう 昔の教え子と会う可能性もある
 それより、この戦国時代の堺で己の可能性を試してみたい
 秀吉によって濠を埋められるまで堺の自立は続く 東洋のベニスとして
 私なりに才覚を働かせて、何かやってみようと考える」

元の時代に戻れないみねも、未来ではとてもやっていけないし、
知り合いがいる所に行きたいと、教授と供にすることになる


ジンは、みんなに相談する時間を与えて戻ってくるが
実は、それぞれの行き先はもう未来に記録されていて知っていたという

「あなたがたは、バスごと消失したことになっている
 周囲をうまく納得させれば、前の生活を続けられる」

ジンは、教授とみねを希望の時流に送り、信夫らを送る

哲子「やっぱり、私たちを助けてくれたあの人は、みねさんだったと思うわ」

ジンは、それはあり得るが、それも存在しない記憶で、
潜在時流のほうのみねさんが、たまたま京にいて助けたとも考えられるという

タイムマシンを先生のアパートのそばに到着させる
アギノは萩野次郎という名前をもらう




6月になり、3月に起きた騒動を思い起こす信夫

着物姿で気絶して、何も覚えていないといって通し
真一は両親に話しても信じてもらえず、哲子の両親は他人に言うなと釘を刺された
萩野は先生が引き取り、すっかり溶け込む

しかし、以前より学校の雰囲気がずっと厳しいことに気づく
とうに死んだはずの教授やみね、平野までが、自分たちと平行して生きているような気がして仕方がない

信夫らは先生に呼び出され、図書室で久々集まる

先生
実は、ある人物から、僕たちに時間航行管理局の、常駐局員にならないかと言われた
 当然、厳しい訓練や勉強をしなければならず、しかも、普段は社会人として生活しなければならない
 返事はすぐでなくてもいいそうだ」

信夫は、局員になれば、また教授やみねに会うことがあるかもしれないとふと思う
たぶん、自分は誘いを受けるのだろう、そうしたいのだ




コメント

シリーズ発達障害 自分の“苦手”とどうつきあう?@あさイチ

2017-05-28 08:46:32 | テレビ・動画配信
シリーズ発達障害 自分の“苦手”とどうつきあう?@あさイチ

専門家ゲスト:梅永雄二さん(早稲田大学教授)
ゲスト:くわばたりえさん(タレント)、栗原類さん(モデル)
リポーター:瀬田宙大アナウンサー

NHKスペシャル 「発達障害~解明される未知の世界~」

上記の続編にあたる
今度は、背景をベージュにかえていた




<FAX>

「感覚が過敏な自分にとって、スタジオに鮮やかなものが多過ぎて話に集中できない」

(とにかく、あらゆる場所、場面で人工的な情報過多な時代なんだよね
 息が詰まると同時に、そのスピードに必死についてゆき、さらに多くの情報を求める自分もいる


騒音が苦手な女子高生~聴覚過敏
中学生の時に「聴覚過敏」と診断された
彼女にとって街中は音の洪水 外から帰ると疲労困憊する

「耳も、脳も疲れている 耳の裏のへんが圧迫されている感じ」

(私も音遮断のヘッドフォンが欲しい
 クルマ、しょっちゅうどこか掘ったり、マンション建てたりしている工事現場
 外まで流れる店内の宣伝音楽やアナウンス、、、これらに“慣れ”た脳の仕組みは進化なのか退化なのか


類さんの苦手は「初めての場所に迷わず行くこと」
類さんは8歳で「発達障害」と診断された
中学生の頃は、母親が調べてくれ、指示してくれたが、それでも間違えて、目的地にたどり着けないことが多かった

 
(私も方向音痴だけど、どこが違うなんだろう

今は仕事で遅刻しないよう、時々知らない場所に行く練習をしている(認知行動療法みたいなものかな

この日行くと決めたのは、初めて行く美術館
スマホを見ながら地下鉄と徒歩で行く 電車に乗る前もスマホで再確認



交差点など迷う恐れがある場所でもこまめにスマホをチェック
一度ルートを外れると戻るのに苦労するため

案内図も確認して、スマホとは別の道を行けば近いと分かり、チャレンジ
「スマホに頼り過ぎないこと」も心がけている

元の道に戻ってきてしまったが、無事到着
(あら、世田谷美術館前でもフリマをやってるんだ/驚

 


類:
ちょっと遠回りしてしまったが、重要なのは早く来ることではなく、行けるかどうか
結果としては来られたからなんとかなったかなと思う

(うん、認知行動療法では、実際行動して、自己肯定が大事v

約束の時間が決まっていると焦ってしまうことはよくあった
スマホのルート通りに行かないと、ちゃんと行けたという気分にはならないが
真っ直ぐ行けば近いとか分かるのにも2年くらいかかった

そこで母に言われたのは

「機械の言いなりになるな」
「ちゃんと周りの景色を見て、スマホにあるコンビニとかの建物を照らし合わせれば、わざわざ元に戻らずにも行ける」

と何度も何度も言い聞かされて、ここ最近、やっとそれが出来るようになった



「発達障害」とは? 主な3種類~ASD、ADHD、LD
「病気」ではなく、生まれつきの脳の特性

類:
僕はADHDと、音に過敏
たとえば、居酒屋に行くと、店内のBGMや、反対側で喋ってる人の声があまりに大きすぎて
隣りにいても、寄らないと聞こえない(居酒屋はうるさいよね



ヤナギー:それぞれの程度もあるじゃない? 違いがよく分からない



●「発達障害」の半数に「偏食」があると判明
「感覚過敏」が偏食の原因にもなっている高校2年生あっくんの例



あっくん:この豆、絶対食えない キノコ多い だって不味いもん
母:選んでるんだ

表面がなめらかな食感が苦手で、ゴムやプラスチックを口に入れたようで、体が一切受け付けない

(実際、プラスチックみたいな材料で出来た食べものが多い時代だよね
 過剰な添加物、金儲けのための嗜好品を子どもたちに食べさせ続けた大人への1つのメッセージでは?

あっくん:
ヌルヌルしてて、食べた時に気持ち悪い感触が舌に残ったりして嫌
吐きたいという思いが出てきて、のどの奥に入れたくない


 

高橋教授は約140人の当事者に聞き取り調査を行い
「発達障害」の背景に「感覚の過敏」があると分かった



美味しそうなイチゴも、つぶつぶが目に飛び込んでくるように感じられ、気持ち悪い、怖いと思う人が多い
サクサクのコロッケは、口の中を針で刺されているようで痛くて食べられないという人が多い

 

その他
「食べ物を噛む音が耳障りでガマンできない」
「ニオイが強く、吐き気をもよおす」などで食事ができないケースもある
(色素、香料を抜いた自然食品でもダメなのかな?


高橋:
従来は、好き嫌いは、わがままと言われがちな問題だったが
これは生理学的な問題なので、そもそも受け付けられない
“好き嫌い”と“過敏”は分けて考える必要がある



あっくんは、周囲の理解を得られないまま、学校給食で食べられるものがほとんどなく
昼休みも一人だけ教室に残されて泣いていた
「食べられない」と言っても「わがままだ」とまったく聞いてもらえなかった

あっくん:
怖かった 先生方が「それはおかしい」と決めつけて
無理やり食べさせてくるのが辛かった

母親は「少しでも食べられるものを増やしてあげたい」と
家ではさまざまな食材を出して、試行錯誤してきた

母:
何を食べるのかなっていつも思っていた
何かしら増やしてあげたほうが、生きていくのが楽になるかなと思ったけれども
小学2年生の時に「発達障害」の診断を受けて、初めて“好き嫌い”とは違うと気付いた

食べられないものを出してごめんねと思った
食べられるものをとにかく探そうね

今は「偏食を治す」のではなく、食べられる範囲で栄養バランスをとろうと心がけている

あっくんは、トマトのぶよぶよした感じが嫌だというが、
母親の期待に応えようと、努力して食べるようにしている
(トマトの食感が嫌いな人は多いよね

母:
食事は1日3回きますので、それを根を詰めてやると、親も子も辛いのでほどほどにですね
嫌なものも摂って、栄養バランスさえ整えれば、彼は幸せですか?
そこに幸せはない気がしているので、諦めたり、頑張ったり、綱引きして幸せを探しています


類:
僕も小さい時、初めて麻婆豆腐を食べて、麻婆茄子じゃなくて豆腐じゃないとダメ
母が作ったのと同じ色、野菜じゃないと残してしまう
給食でも、同じ色じゃないから残したら、母親が先生に呼び出されたりしていた
でも、母は家で栄養をとるように意識してくれていた


<FAX>
「背景のベージュがまぶしくて見えづらい」という意見が来て、照明を15%ほど落とした
(照明もどこも明るすぎるんだよ、蛍光灯やネオンで夜も星空もない

「テレビのBGMもうるさくて、話が聞きづらい時があります」


類:
日本のバラエティや報道番組のセットってポップで柄が細かい
アメリカでは色や照明も暗くて、セットもシンプル



偏食の問題は教育現場でどれだけ知られているのか?

池端:

教育現場ではまだまだ知られていないのが現状
誤解されて苦しむ子どもがたくさんいる

(アレルギー問題とかで、昔より緩和したと思ったけど、そうでもないのか

一律に「残さず食べましょう」という指導が行われているケースもあり
「食べない」という選択肢が認められないケースがある


(私も、給食のパサパサなコッペパンや、ソフト麺とか食べられず、
 残すと昼休み遊ぶのを禁止されていたから、コッソリと巾着袋に入れて持って帰ってたりしたことを思い出した

“好き嫌い”とどう違うのか詳しく分かっていないので判断が難しい
保護者と教師が相談することも大切

イノ:アレルギーの対策と同じようにしていくしかないのかな?

瀬田アナ:親御さんからも発信して認知されることが必要

池端:
あっくんの場合、母親が「偏食は発達障害のせいです」と伝えたが
なかなか理解してもらえず、止む無く「アレルギーだ」という言い方をした


有働:15人に1人というのは多いのに進んでいないんですね



改善に向けた取り組みの例

発達障害の子どもたちが通うセンター

まず、子どもの食事の傾向を細かく親から聞き取る


1人1人の感覚の適性に応じる(!


この日は「すき焼き」だが、肉や野菜の食感が苦手な子どものためにミキサーで柔らかくする

(肉をミキサーにかけた色のほうが私はヤヴァいな

逆に柔らかいのが苦手な子には、素揚げしてサクサクにする

 

食べられる食材を徐々に増やしていこうとしている取り組みのお蔭で
子どもたちは通常の調理法のものもだんだん食べられるようになるという



母親A「こんなにいろんな食材を食べられるようになると思わなかった」

母親B「食べることが好きになってきてくれた 「給食は楽しい」「美味しい」と言っている」




梅永:
まず、偏食は悪いことじゃない
我々でも食べられないものがあるし、成長にしたがい好き嫌いも変わる

ただ、ASDの方の中には、音・光・ニオイ・味覚に敏感な方がいるので
レタスのシャキシャキ感が苦手な人もいる

珍しい事例として、ある自閉症のお子さんは卵はダメ、カニは大の苦手
でも、お母さんに聞くと一番好きなのは「カニたま定食」だという
食感、ニオイとかが一緒になることで美味しくなることもある
だから、お母さんが工夫するのはとても素晴らしい(お父さんもね

イノ:味が嫌いなワケじゃないなら、最初に何がダメだと聞かないといけない?

梅永:
本人が何が苦手か我々が理解すること
やはり食べることは楽しくなければならないと思う
無理やり食べさせて失神した方もいます
ある意味、強引に食べさせるのは虐待に近くなる


瀬田:
一気に試すと本人も辛いので、たとえば小さいお皿でコレは食べられるかどうか
少しずつ親子関係の中で確認することがポイントになる



片付けが苦手と折り合いをつけた女性の例


娘2人を育てるシングルマザーゆいさん(44):
どこから手をつけたらいいかが、まず分からない
捨てる・捨てないの判断ができない

33歳の時に「発達障害(ADHD)」と診断され、片付けられない理由が分かりすごくホッとした
それまでは「ガマン・努力が足りない」と幼稚園の時からずっと言われてきて
自分を責めに責めてきたんですけど、医者から「発達障害の特性だよ」と言われた

(“世間”では「ゴミ屋敷」とか「汚部屋」とか呼ばれるけれども、
 それに至るさまざまな人それぞれの背景や事情がある
 「想像力」がないと「共感」も生まれず、「排除」や「攻撃」につながる

タンスの前に衣服が積み上げられていて、タンスの中は空いている状態
タンスに入れると服の存在を忘れてしまうため、必要な服は見えるようにしている

 

小学生の頃から「忘れ物が多い」「整理整頓ができない」といつも怒られて
どんなに頑張ってもムリだった

ゆい:
自分は“ダメな子”なんだ、という感じがすごく強くて
やっぱり「いい子だね」って言われたいし、認めてもらいけれども
それが全然上手くいかないのが辛かった

大学卒業後、秘書として就職したが、スケジュール管理がまったく出来ず、数ヶ月で退職
23歳で結婚したが、片付けが出来ないことを夫から責められる日々が続いた
悩んだ挙句に病院を受診し27歳で「ADHD」と診断された

しかし、その後も「片付けが出来るようになりたい」という思いは強く持ち続けていた

(こんな雑誌のような生活感のない状態は保てないよ


ゆい:
片付けが出来ない人間は、人として認めてもらえないという感じがずっとあって
片付けさえ出来れば、上手くいくんじゃないかと
それが解決すれば、もっといい生活、ステキな生活が出来るんじゃないか

ゆいさんは、片付け法を徹底研究した
写真を撮って、置いてあるモノをメモして把握し、しまう場所を事前に決める

ゆい:
その場に行くと、何をやっていいのか分からなくなる
決まってたら、決まっていることを考えないでやるだけ

 

 

「賞味期限切れの食材」「まとめて紙ぶくろに」とか書いてある



ビフォーアフターの番組みたい/驚 でも数ヶ月しかもたなかった

部屋の片付けだけで疲れ果ててしまい、他のことが手につかなくなった
夫との関係はかえって悪化して、離婚
この時「自分は決して片付けられる側の人間にはなれないんだ」と思い知ったという

ゆい:
ものすごいいろんな努力をしても、普通の人にはなれないんだと気付いた
だから、普通の人になるための人生はやめなきゃいけない

全体を片付けるのは諦め、大事なところだけ頑張ることに切り替えた
子どもたちと食事をするキッチンとダイニングだけはキレイに保つと決めた



ゆい:
ちゃんとご飯が食べられて、家族で話す場所があるのを
一番大事にしようと思っていて、自分のできる範囲を大事にしないと
生活が全部崩れちゃうので、これがいい状態なんです

(それぞれ、いちばん大切なものは違うもんね

自分を受け入れたことで、他の苦手なこととの付き合い方も変わった
ゆいさんは今、「発達障害」の人の就職を支援するキャリアカウンセラーの仕事をしている
ここではスケジュール管理など、苦手なことを同僚に隠さずに伝え、サポートしてもらっている

ゆい:
できないことに目を向けていると、いつまでたっても出来ることが見えてこない
全エネルギーで出来ないことばかり見てしまっているから
まずそこは整理して置いておいて、そうじゃないところに目を向けることが大事だと思っている

(この前向きさが“うつ”などの二次障害にいかなかったのか
 ゆいさんの場合、子どもを育てなければならないことが、
 強い“動機付け”になっていると思う


類:
僕も片付けるのが苦手
冷蔵庫でも、同じ場所に置かないと気持ち悪くなったりする
それは“几帳面”とは違う感覚

僕もデッドスペースはすごい多かったが、空いたスペースに入れることを
何年も何年もやり続けた結果、最近出来るようになった


<FAX>
「片付けが出来ないことと、発達障害の違いはどう分かるのか?」

梅永:
このゆいさんも、小さい頃から一生懸命努力されていると思う でも限界がある

発達障害に対する人たちを、私たちは「定型発達」と呼ぶんですが
「定型発達」の人は努力すれば出来るが、発達障害の方は限界がある

ゆいさんのように、出来ないことは出来ない
そこを理解してあげて、私は他の援助を受けてもいいと思っている

(類くんのように、何度も練習して出来るようになるケースもあるし、
 「定型発達」の人にも限界はあるし、ほんとうに複雑だな

ヤナギー:努力自体しない場合はどう?

梅永:
努力するよう働きかけが必要
発達障害の人は努力しても出来ない場合が多い

類:出来ないことを避ける方法を考えたりする


FAXでも「ADHDだが、あさイチのポップなセットは好きです」という人もいるのでセットを戻した



あるユニークな学校の取り組み

集団に馴染めない、学習で極端に苦手なことがある子どもたちが週に1回通っている

ここで8年前から行われている「自分研究」
苦手なことを“キャラクター化”して、いつ、どんな場面で起きるのか分析したり、対策を考える



 

感情表現が苦手でクラスで孤立しがちな子
イラストを使って、ほんとうの感情を伝える研究をした
「イライラしているように見えても、今はこういう感じ(疲れたり、ダルイ)だよって指でさすと、“ああそうなんだ”てなる」

 

Q:この研究をやってみてどうでした?
楽しくて、好きになりました


気持ちの切り替えや、突発的な出来事が苦手な子の『学校あるある事典』
「この本は学校あるあるを集めたんですよ!」

 


(「ま、いいか」はおまじないだねv


(この子たちが、社会の息苦しい“規範”に合わせてくれているんだな 自分の自由を犠牲にしても


文字を読むのが苦手な女の子


「読み上げペン」という道具があり、専用の教科書の文字にタッチすると女性の声で読み上げられる(!
去年から使い始め、それまで20点だったテストで80点とれた

(点数をとるのが目的じゃなく、本人に自信がついたり、やる気が出たりすることが大事なんだ


「自分研究」を導入したのは、小学校教諭の森村さん
きっかけは、苦手なことがあるせいで自己評価の低い子どもたち
苦手は対処できると気づいてほしいと思ったから

森村:


「バカなの?」とか「私って変わってる?」「おかしいんでしょ?」ということを
関係が出来てくると、訴えてくることが多くて

「ぼくはダメ!」みたいなことから切り分けて
あなたはあなた、問題は問題
だから問題だけに対応しようというふうにいけることが、とても研究だと思っている

マインドフルネスにも似てる

まる得マガジン ストレスに負けない! マインドフルネス(7)(8)
「新・瞑想法“マインドフルネス”で脳を改善!@サイエンスZERO
NHKスペシャル『キラーストレス』第2回 ストレスから脳を守れ ~最新科学で迫る対処法~



1年生の時から通っているてるきくん(10)の苦手なこと:喋りたい衝動を抑えること
このせいで、クラスでトラブルを起こしていた時期があった



森村:
1年前のてるさんは、喋りすぎてしまって
「うるさい」「うるさい」ってみんなに声をかけられて
「僕はうるさくなんかない」と言っていた

自分ばかり責められるので、学校に来るのが嫌になっていた

(近くで本人がいっしょに話を聞いているのもイイね ちゃんと話を聞いて、理解している


「てるきくんの研究」

1.悩みをキャラクター化(おお!強そう!

どんな時に現れるのかが見えてきた

てるきくん:ストレスとか、興奮が原因になって、コイツが暴れる(ちゃんと問題と自分を分けて、分析できてる

2.原因が分かったら、次は対処法


ストレスがたまり、ペラペラノドンが暴れそうだと感じたら「クールダウン」お札を発動


喋りすぎていることに自分で気づかない場合は、先生に「ストップ」お札を出してもらう

(素晴らしいアイデア/感動

クラスで実際試してみたら、効果があらわれた
研究に取り組んだことで、家族との関係も変わった

父:
止まれないとか、人の話を聞けない、というか聞かない
だから「ダメだよ」と言っても止まらないし、やめない
1回叩いたりして、痛いから1回止まるから そういうことをしていたが
終わった時に「はぁーーー」となってしまう
(反省

父はてるきくんの喋りすぎは「わがままだ」として、
将来を思って、なんとか抑えようとして厳しく接してきたが
研究の話を聞いて見方が変わった

父:研究を見せてもらって、あ、てるも大変だったんだなと分かった

てる:やっと分かったんだよね!



てるきくんの在籍するクラスでもこの手法を取り入れた
テーマは「自分の苦手を知ろう」
てるきくんは、クラスのみんなの苦手を聞くのは初めて

 

いろんな意見が次々と出た

「人の話を聞かない

「走るのが苦手

「意見が合っているか分からないから、なかなか言えない」

「ちょっとしたことですぐ怒る

「ただただ空気が読めない」(それに対して「あー言えてる、たしかに」て女子に言われてた


てるきくんは「自分研究」の成果を発表(すごいハキハキとプレゼンしてる/驚

研究のきっかけ:
 話しすぎて、相手も自分も困ったから
 うるさいと言われるのが嫌だったからです


 実験1:喋り過ぎてしまうことをキャラクターにしました
 名前はペラペラノドン 特徴は、授業中などいろいろな場面で現れる

 

(今ってこんな大きなスクリーンに映せるのね!
 昔は見づらいOHPプロジェクターだったけど


発表後、てるきくんの周りに続々と集まる友だち
自分の苦手なことも研究してほしいと依頼がたくさん寄せられた



てるきくん:
とっっっても嬉しかったです! みんなが素直に悩みを教えてくれた
“空気が読めない”とか“人の話を聞かない”とか、気持ちがすごく分かりました
なので依頼をこなすのは、僕しかいないと思った(自己評価ぐーんとUP

Q:ペラペラノドンはいなくなったか?

てるきくん:まだいますけどね

先生:それは大人でもいるから大丈夫

(この先生もステキ ちゃんと児童心理学とか学んだんだろうなあ



その他の対策グッズ
「気持ち切り替えレバー」
 

小学校2年生の女の子が作った、自分の気持ちを切り替える道具
「切り替える」と言って、「パタン」と倒れる音も含めて使う
(いいねえ、『ピタゴラスイッチ』みたい


「自分の気持ちをなかなか伝えられない子どもが、気持ちを伝えるイラスト」

(かあいい 『古墳ギャルのコフィー』ちゃんみたい

 

ブスっとしているように見えても「今は、ちょっと・・・」(触れないで欲しいと焦っている時)とか
緊張してドキドキしてますとか、いやいや今頑張るために気合いを入れているんですとか


類:
僕も顔が無表情なことが多かった
でもイライラしているわけじゃないということを周りに伝えにくかった
今思えば、こういうの作れば、上手くコミュニケーションとれたかもしれない

イノ:喜怒哀楽だけじゃない、細かいね!


「泣き虫ゴースト」


不安になると泣き虫になっちゃうので、絵に描いて、自分と分ける作業をする
特徴などを見ると細かく分析できる



左側は、そうなった時、自分はどうしたら落ち着けるのか、方法を考えた

1.「お守り」を見ると落ち着ける
2.短時間寝る(すごい大事なことばかり


梅永:
表現の仕方は人それぞれでいい
この先生は、お子さんの特徴をとてもよく捉えていると思う


類:
同じことを繰り返して、反省したりしても、また繰り返してしまう
反省しすぎた結果、自己肯定感が下がることがすごくある

こういう自分を助けてくれるアイテムがあれば、
時間がかかったり、道のりは長いかもしれないけれども
徐々に改善していけるかもしれない



NHKでは「発達障害プロジェクト」としていろいろな番組で向き合っていく





<FAX>

 

 




イノ:
こないだのNHKスペシャルでも「普通って何だろう?」て思った
学校でも言われてきたし、そうしたほうが全体的に効率的だと決められてしまったと思うけれども
でも「普通とは何か」答えられないこの状況はなんでしょうね?

有働:類さんはアメリカの学校に行っていて、その違いって何だと思います?

類:
人の捉え方にもよる 僕はとても不器用なので、何か調べるにもみんなは辞書で調べるけど
本をめくるのがダメなので、電子辞書を使ってて、それが許されていたけれども
日本では、みんな同じ条件で、平等でないと意味がないという考え方

たとえば、視力が弱い子が一番前に座れば、黒板が見えやすくなって、条件が同じになる
アメリカでは、それを30年前からやってる

僕らも他の人たちと同じ条件に追いつけるように認めてほしいと思います


有働:“普通”という概念が追い込んでしまうことはありますか?

梅永:
「普通」と言われてもやはり分からない
だから発達障害の方の出来る範囲で十分だと思う
ムリにその「普通」に合わせる必要はないと思います

有働:周りがどう配慮したらいいかという質問には?

梅永:
発達障害という診断だけではなく、その方の“困り感”を伝えてくれれば、周りも配慮してくれると思う
苦手をガマンするのではなく「コレは苦手だけど、コレは出来ます」と言って、互いに理解すればいいのではないか



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NHKスペシャル 「発達障害~解明される未知の世界~」

2017-05-27 14:41:40 | テレビ・動画配信
NHKスペシャル 「発達障害~解明される未知の世界~」

なんでも「障害」という名をつけて「病気」みたいに言われるけれども、「特性」「個性」と捉えることもできると思う

もしかしたら、他の人より感覚が敏感で、
他の人に見えないものが見えたり、聞こえない音の周波数まで捉えられる「超感覚」とも言えるし
大半と異なるから「病気」と言うことに違和感を覚える

みんなが見ている「同じ世界」と思っているものも、目の違い、主観で随分差があるのではないかとも思う

パニック障害の私にとっては、満員電車で毎日潰れそうになって通勤していても
ココロやカラダに異変が出ない人などのほうが、よほど深刻な問題なのでは、と常に思う

それを「メンヘラ」といっしょくたに名づけて排除し、自分とは無関係とする空気も、
他の事象と合わせて、日本がいかに「不寛容」な時代になったか、人々に余裕がなくなったかと哀しくなる


【ブログ内関連記事】

知ってほしい!子どもの「こころの病気」2 自閉症とLD 仲良くできない(岩崎書店)
ETV特集 シリーズこころの新世紀(1) いじめ・虐待と自閉症スペクトラム
クローズアップ現代「“大人の発達障害”個性を生かせる職業とは?」
『子どものこころが傷つくとき 心理療法の現場から』

その他、関連図書は「読書感想メモリスト2」の【こころ】を参照のこと


***



「あさイチ」の夜ver.だったのか しかも生放送で1時間
当事者の生の声を聞くことをメインに構成

子どもも大人も悩んでいて、全国各地で受診希望者が相次ぎ、長いところでは1年待ち



発達障害の専門外来@世田谷
 

2017年1月 改善勧告が出た



行動の謎の背後にあるものが、科学で解き明かされつつある
発達障害の方は、情報処理の方法が他の人と異なると明らかになった




「あさイチ」でも3回ほど特集した

ほめて伸ばす!子どもの発達障害@あさイチ
(その他は「ブログ内検索」でヒットしなかったな


<FAX>

「発達障害というと、普通の生活が出来ない人、というイメージ」

「落ち着きがなく、学習にも支障が出る イスに座っていられない変わった人というイメージ」

「目で見てなかなか分からないので、わがままに思われたりして悲しくなります」

「中2の時から発達障害だと周りに言っているが、先生はなかなか理解してくれなかった」


ゲストは、栗原類さん
ブログでも以前から書いていたが、周りは「知らなくてビックリした」という声が多かった
番組で宣言してから「言ってくれてありがとう」「勇気をもらった」「代弁者になってほしい」と言われて嬉しい
僕自身を分かってもらえた感じがした
発達障害の方は人それぞれ違うので、僕の特徴が参考になるか分からないけれども役に立てればと思う



発達障害とは?

生まれつきの脳の特性 主に3つある


類さん:
小学生の時に診断された時は、こんなに部類がなかった
今見ると、ASDとADHDの間に当てはまると思う

イノ:ハッキリ分けられないから、重なっているんだね



最新の研究で謎に迫る 発達障害の方がもつ感覚

当事者の見る世界を可視化する試み@大阪大学などの研究グループ
当事者22人に聞き取り後、世界がどう見えるか解明しようとしている

 

「景色の見え方」
明るい所では、周りがまぶしく、光が目に刺さるよう、点々が見える など


ASD当事者:色はこんな感じだが、もっと細かい

動くものを見ると、色が失われたように感じたり、光の粒が見えたり など
 

当事者:
昼は、外全体が白っぽく見えて、目が痛い
夜は、クルマや自転車のヘッドライトが痛い


「感覚過敏」
ASDによく見られる症状で、注目されたのはここ数年のこと
長らく、発達障害は子どもを中心に研究されてきたが
数年前から発達障害と診断される大人が増えたため、違和感を表現できる当事者が増えてきた

当事者:
色とりどりのものが見えていて、「何だろう」とずっと子どもの時から思っていて
親に言っても「気のせいだ」と言われた



ASD当事者・都内に住む女子高校生・素子さん(18歳)を取材

(スポーツジムみたいな部屋だな/驚

外は晴れて明るいが、部屋はカーテンが閉められている

素子さん:この暗さがいちばん楽です

素子さんがもっとも辛いのは「音」
(私も、情報過多な音の洪水は辛い 慣れてしまっている人たちが羨ましい

6年前、発達障害と診断された
コミュニケーションが苦手と言われる発達障害

彼女も子どもの頃から人と話すのが苦手だったが、なぜなのか本人にも分からなかった
専門病院で調べたところ「聴覚が著しく過敏なため、コミュニケーションを妨げる原因の1つ」だと分かった

外を少し歩いただけでも疲れ果ててしまう
とくに辛いのは、スーパーの店内で、15分が限界



素子さん:
「キーン」「シャー」「ゴー」3種類ぐらい出てます
たぶん蛍光灯と冷蔵の音だと思う(電化製品はすべて音が出てるよね
周りの人も音に関して、こんなにうるさいものだと思っていた



ヘッドフォンから様々なノイズを突然出して、どれだけ驚くか反応をみる実験
 
発達障害の人と、そうでない人、両者の目の周りの筋肉の動きを調べる

発達障害の人は小さな音でも強く反応していると分かる
 

スーパーの店内の音が、パチンコ店の音より大きいという感覚/驚



「感覚過敏の子どもには、ものすごい大きな声に聞こえているかもしれない
 ちょっとした注意も、ものすごく怒られていつように感じてしまう
 社会生活を営む上で、かなり支障をきたしている可能性が大きい」



感覚過敏の人が非常に困難なのはコミュニケーション
とくに困るのは、様々な会話が混じる喫茶店
有働さんが「私の声が聞こえますか」と話している声が、周囲の雑多な声と同化して聞こえない/驚

素子さん:声が混ざって、聞き取るのが辛いです

「混ざって聞こえるのはなぜなのか?」
 

ASDの認知を研究する第一人者ハッペ教授の仮説:脳が出す指令が関係している

ASDでない人:脳の司令塔が他の音を調節して、聞きたい音を選ぶ
 
(“慣れ”というより“感覚麻痺”に近いのでは?

ASDの場合:不要な音を調節せず、すべてを高いレヴェルで受け取る


ハッペ教授:
台所で食器を洗う音が聞こえていても、慣れの機能が働き、脳が
「あれは背景の音だから聞く必要がない」と指令を出す

しかし、ASDの場合、常に新しい音として聞こえ続けるため、話し相手に注意を向けられない
彼らにとって世界はあまりにも情報が多過ぎて、脳が混乱状態に陥っているのです



スタジオの専門家と当事者に聞く

(この明るい背景はCGで、本当は暗い場所で撮っているのか、と思ったら違ってた


片岡:

人のいる所で相手の言葉を聞いて、意味にする、それに反応する3つを同時にやらなければならないのが大変だった
小さい頃は、他の子が近くにいるのがすごく辛くて、今考えると音で体調が悪くなった

ぬいぐるみを持っている理由は、スタジオがあまりに明るくて
なにか「ホールド」(センサリング?)していないと、不安定になる
根本的な解決にはならないがラクになる


「スタジオの明るさ」
最初に考えていたスタジオ設計(ムリだって最初に分からないのかな?


綾屋:

カラフルなのは嫌いではないが、一面囲まれると色と形の情報も多くて参ってしまうと思った

片岡:
人の顔を見ると、周りの模様も目に入るので、音と同様、顔を見分けるのに頭を使う

綾屋:
(今のセットは)モニターを見ると反射しているが、座っているぶんには大丈夫

片岡:モニターを見ているだけで辛い

イノ:これを見ている当事者も辛いと感じているかもしれないですね

(せっかくいろいろ調べたのに、なんだかなぁ・・・


「話し相手の顔を見ずに話したいという希望」

片岡:
人の顔を見ると、ホクロなどの形の情報が一気に入ってしまって、
余計な情報を捨てるのと、会話を続けるという2つのことを同時にやらなければならず
疲れるし、理解しないで話してトンチンカンな答えをしてしまう

最近は、相手をリスペクトしていると言ってから横を向いて話すなどしている

栗原:
僕と母もずっと相手の顔を見て話すのが苦手
どれだけ見ていれば、相手から不審に思われないのか“ほどほど”が分からない
話していたいが、エネルギーを使い過ぎてしまう それを意識しながら会話している
使うエネルギーが倍ぐらいに感じる

綾屋:
情報のインプットに気をとられて、自分が話す内容に気が向けられない
訓練して、「普通の規範はこれぐらいだろう」と分かっているが
全部、意識的に手動でやっているのでどっと疲れる


<FAX>

「双子の子どもがADHDで、『学校の水は臭い』と言って飲まない(塩素のせいかもね
 学校内の音も『耳をドリルでヤラれているような感じ』だという」

「触覚が過敏でフォーマルな服はほとんど着られない 『多少は我慢しろ』と言われるが、どうしても苦痛」

(ヒトって、自分も同じ状況にならないと分からないものだよね、病気に関わらず

有働:ガマンするレヴェルではない?

片岡:
30分とか時間を決めれば出来るが、頭痛、吐き気、体調が悪くなる
私は何十年もガマンして悪化させてしまったので、若い方にはガマンして欲しくない


イノ:
学校や親に「話す時は人の目を見なさい」と言われるが、
そういう社会でガマンしなきゃダメだという教育もあったかもしれないですね




「この感覚は、自閉症スペクトラム皆さんが持っているとはかぎらない
 もともと感覚の異常は専門家の間では知られていたが、
 誰がどの感覚が過敏なのかは個人差がけっこうある

 過敏でない人もいるし、逆に鈍い人もいる 辛くない人もいる
 他人から見て「こういう行動をとる人たち」という定義だったのが
 “内面でこういう感覚を持つ人たち”と捉えられるようになったのが新しいのでは」



ADHD、LDの特徴の例
 

例:
毎日忘れ物をする子、整理整頓が苦手
授業中は落ち着きがなく、集中力が続かない 授業をほとんど聞いていない
何度怒られても直らず、周囲からは「やる気のない子」と思われている



「本人はどう感じているのか?」
最初は真剣に聴いている→ポスターを見て授業のことを完全に忘れる
我に返るが→前の子のシュシュに集中
分かっていてもコントロールができない

 



(感受性が強いのは良いことでは?
 逆に、単調な話を座って一方的に聞いて暗記するだけの授業形態を変えればいいのに
 未来の学習方法は、より感覚的で効率的だと思うな
 なんでも集団を統一にして、ルールを守れる“いい子”なら幸せになれるとはかぎらない
 今“偉人”と呼ばれている人たちの多くが「学校は嫌いだった」てゆってるじゃん


LD(学習障害)


例:
教科書の音読が極端に苦手な子
教師に「家で読んでこなかったのか」と注意されてしまう

「人が言葉を読む過程」

1.「りんご」という文字を見る
2.視覚で脳が文字を認識
3.つづりで脳内のデータと照らし合わせる
4.読み方、意味を照らし合わせる
5.声に出して読むことができる

 



LDの場合、つづりの照合に時間がかかる


「本人は・・・?」


「この言葉はどこで区切れるんだろう?」→3文字を超えるとなかなか認識出来ない

読めないことを責められると、焦って文字がぼやけることもある



 
特別支援学校で美術の授業を担当(それぞれの特性を生かした場があれば問題ないよね
今も読み書きは困難で、文字を指で追うことでなんとか読める(私も読書する時、指をあてて集中することがある

神山:
読み書きに全神経を注いで、フル回転させて処理している感じで疲れます


片付けが苦手~ADHDの理絵さん(46)の例~


理絵さん:
今も1つのことを集中してやるのが苦手 部屋の片付けも注意が他に移ってしまう
捨てる捨てないの判断ができない

どうしても「だらしない」「みっともない」と見えることが多い
でも、本人も困っているがどうしようもないと理解してほしい




<FAX・メール>

 
「障害があっても、みんなと同じように接して欲しい」



有働:個性と障害の違い、それから性格と発達障害がどう違うのか?

本田:
片付けるのが苦手とか、今見たケースは、どんな人でも多かれ少なかれあること
問題は程度がどれだけ大きいかと、周りや自身の生活にどれだけ支障があるか

周りが受け入れる環境なら、あまり苦痛にならないことがある
字が読めなくても、普段は困らないと頓着しない人が周りにいれば、それほど悩まずに済む

イノ:社会に出ると「あの人大丈夫?」て言う人もいて、傷ついたりしますよね

本田:
どうしても多数派は、自分たちの価値観を優位に見ることがある
自分が出来ることが、出来ない人たちに対して、上から目線で見てしまうことがある
それで傷ついてしまう 多少、対人関係が苦手でも、1人で黙々とやる仕事とか(そういうの好き
友人関係も作れるが、会社が人間関係を重視していると辛くなる 環境が大事



二次障害

イギリスの調査でASDの7割がうつになると発表した
 


「普通って何?」

FAX:


「10代から人間関係のストレスにより精神科にお世話になっています」(20代 宇宙人)

(クリニックでも5分診療で、クスリの処方だけじゃ、10年経っても治療にはならない
 本当に「普通」の定義って何だろう?

 価値観、「常識」などは、時代、環境などによってまったく違うのに
 「多数派」でいることに何の疑問を持たない人をとても羨ましく思う

 ココロとカラダが一致していれば、ヒトは幸せだと感じる
 たとえ、そこがどうしようもない地獄であっても



当事者を追い詰めるものは何か?

例:リラさん(33)ASD+8年前そううつ病と診断された
現在は無職で、2週間に一度、精神科のデイケアへ就労支援の相談に通っている
精神的に追い詰められたのは、どの職場にも馴染めなかったから



リラ:静かなところとか(そもそも働くという動機付けが必要なんだ

リラさんの仕事の記録


“食品工場内の騒音、塩素の臭いに耐えられず”辞めざるを得なかった
(なぜ食品に塩素を入れているのかなあ?

事務職でも“人間関係と仕事への自信喪失のため退職”
何気ない会話が苦手で人間関係が上手く築けなかった

リラさんを苦しめるのは「普通」という基準

リラ:
社会の求める「普通」「人材」とかって、挙げるほど、自分からかけ離れていて
何がどう変で、何をどう改善すればいいか分からなくて困っている

(人と同じでないほうが、よほどクリエイティヴになれるのでは?



当事者の会 二次障害経験者

(全員、女性だね 男性は悩んでも、こういう所に来るのも苦手なのだろうか

「多い意見、多数派の意見を持ち合わせている人が、世間的に普通
 でも、私らは少数派だから、それに合わせるのが難しい」


「そう自分は思っていても、周りには通じないから
 “もっと自分の態度を考えたほうがいいよ”とか言われる

「“普通こうだよね”と言われて、合わせるのは難しいけど
 でもズレてると自覚しているなら、埋める努力をしろということ
 うーん、埋める努力しなきゃいけないのか~はぁ~って思ってる」


綾屋:
自分の身体が周りの規範と合わないのは分かるが、
理由が分からない中、ずっと普通のフリをして、毎日へとへとになる感じ
普通のうなづき、普通のジェスチャー、普通の目線をしている自分と
これで大丈夫かなと思っている俯瞰の自分と二重の調整をしつづけてきた

類:
学生時代は、自分が普通じゃないと思っていた
大多数のほうが勝っていたら、少数派は排除されるというシステムなので

信頼できる人がいなかった
信頼できるのは親と主治医 全部相談してアドバイスをもらって精神を安定させていた

(私の場合、親、主治医、医療、社会システム全体に違和感があるからなあ



<FAX>

30代
「“普通分かるだろ?”がとても苦手で怖い
 “普通って何ですか?”と聞いても“普通は普通だ”と根拠を示してくれません
 見えない普通に怯えて、心がどんどん萎縮してしまいます」

ADHD30代
「常に他人の速度、態度と比べられ、臨機応変さを求められるとパニックになり
 疲労感といじめに耐えられず、うつになって退社しました
 どう努力すれば“人並み”になれるのか教えてください」


綾屋:
自分もずっとそれに悩んできた
多数派、少数派でルールが違うんだと、今は考えている

たとえば、「顔を見ないでいい」とルールを変えれば、私たちは障害者ではなくなる
多数派とは違うルールを主張するのも1つの方法かと思う

多数派がルールを作っていて、無自覚に享受しているから言葉で説明はできない
だから頭ごなしに“普通は普通だ”という言い方になってしまうのだと思う



少数派がいるのが当然、という取り組みが海外で始まっている@イギリス・マンチェスター

イギリスでは、感覚過敏の人に対して社会全体で取り組む動きがある
あるショッピングモールでは、毎週土曜日、「クワイエット・アワー」という時間帯がある





店内の音楽・照明を消して、感覚過敏の人でも過ごし易い環境をつくっている
これまで店に来られなかった人も来られるようになった

 

(大型電気店が増える中、毎日、世界中で一体どれだけの電気が消費されているのだろうと、いつも思う
 どのテレビもつけておく必要があるのか、店内に轟音のように響き渡り、24時間、365日繰り返されるCM曲は
 客だけでなく、そこで毎日働く人たちの精神も歪めている


「多くの人と同じようにショッピングを楽しめるようになりました」

買い物客は1割増加(福祉も今は生産性、金儲けに結び付けないと何も進まないからねえ



アメリカでは、発達障害の特性を活用して雇用に結びつける動きが加速している
 

この世界的IT企業は、2年間で発達障害の人を29人採用(少ない
緻密さが求められるチェック作業に欠かせない存在となっている


「問題解決能力、記憶力、パターン認識力にも優れています まさに我が社が探し求めていた人材なのです」

(どちらかといえば、発達が進化している人々なのでは?


発達障害者に特化した就労支援企業@NY
世界15カ国で事業を展開 IT、コンサルティング会社に約1000人斡旋した

 

提携しているのは約100社

(あまり提携したくない方々だなあ



何か革新的なものを生み出さなければ、企業は競争に勝てません
 そのためには“他人と違うこと”はとても重要です
 誰も考えないアイデアを思いついたり、新しいものの見方、働き方を提示できる人材が必要になる」

(“障害”“福祉”の名を掲げて、大企業が利益のために利用することで苦しめられませんように/祈


日本では?@大阪


伊藤さんは、大卒後、IT関連企業の事務職として「障がい者枠」で採用された
伊藤さんと会社は、試行錯誤しながら働き方を模索してきた

観葉植物への水やりも「適当に」と頼んだら、カーペットにまで広がるほどあげていた
その後、曖昧な表現は止めて「コップで何杯」と言うルールに変えた

社員:数字で説明するのが一番伝わると分かった

数字へのこだわりが強い伊藤さんがもっとも得意な業務は経理(私が一番苦手なやつだ
小さなミスも見逃さない


18日の交通費の請求がないことに気付いたのでメールで確認 その緻密さは社内で高い評価を得ている

伊藤:
「ミスなくやってくれている」というのを聞くと、少しは役に立てたのかなと思う

1年前、経理以外にも業務の幅を広げてもらおうとしてトラブルも起こった

主任の西村さん:
課題にどんどん見事に応えてくれるから、業務量を増やした時期があった
すると、これまでにないミスが増え、自分を執拗に責めたりする変化が出てきた

「どうしてこんなことしてしまったんだ!」という自責の声がどんどん大きくなって
外で「わー」て叫んだとか、追い詰めてしまった

臨床心理士に相談すると
「発達障害者のミスは努力ではカバー出来ないため、幅を広げるのは大きなストレスになる」と言われ
得意分野だけに戻したら、元の調子を取り戻した

主任の西村さん:
伊藤さんの得意・不得意をちゃんと分かった上で、いっしょに働くのが一番いい 一戦力ですね

(これで過剰労働、長時間労働も減る傾向が広まればイイね これが“フツー”な感覚だと思う
 日本はとくに、やればデキる人に、さらに仕事が集まって、心身をすり減らしてしまうから


綾屋:
私たちもスーパーマンではないので、働ける総量は同じと考えてほしい
2倍の仕事を任されて8時間働いたら、やっぱり壊れてしまう


仕事の得意・不得意もやってみないと、本人もできる・できないの線引きができない(それはみんな同じだな
違うやり方で同じゴールにたどり着けることもある
働きながら、みんなで実験できるようになればいいなと思った


類:
社会では見た目で分かる人だけが“障害者”という認識が強いため
もっと知ってもらえれば認識も広がると思う

周りに言うのは最初怖かった 支えになる人がいるのは安心
自分を分かってくれる人を探すことが大切


イノ:みんなで考えなくてはいけないと思う


有働:それがみんなの生きやすさにもつながるんじゃないかというヒントにもなった



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