RADIO SWITCH スペシャル・エディション ~ MOTOHARU RADIO SHOW

2020年05月10日 | Motoharu Radio Show

2020/05/09 OnAir パンデミックの夜を穏やかに過ごす
01.Stevie Wonder:Don't You Worry 'bout A Thing
02.Jimmy Cliff:I Can See Clear Now
03.Sheryl Crow:Everyday Is A Winding Road
04.Bill Withers:Lean On Me
05.Bill Withers:Don't It Make It Better
06.Bill Withers:Lovely Day
07.Tahiti 80:Soul Deep
08.Richard Ashcroft:Music Is Power
09.Tama Impala:Patience
10.佐野元春 & The Coyote Band:エンターテイメント!
11.Todd Rundgren:Chance For Us feat. Daryl Hall & Bobby Strickland
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京六本木J-WAVEのスタジオから届けています。RADIO SWITCHの編集長、新井敏記さん。先日彼から連絡をもらって「番組やってみないか?」ということで一時間いただきました。うれしいですね。マイクロフォンの前に座るのは久しぶり。ちょっと緊張していますけれども。RADIO SWITCH特別編、Motoharu Radio Show。今夜のテーマはこれです。「パンデミックの夜を穏やかに過ごす」。不安な毎日が続いてますけれども、私たちの心に寄り添ってくれる音楽。そしてソングライターたちの声ですね。そこに耳を傾けてみたいと思います。これからの一時間お付き合いください。DJ、佐野元春でお送りします。

・Don't You Worry 'bout A Thing
「とにかく心配するなよ」そんなふうに歌っているスティービー・ワンダーの名曲「Don't You Worry 'bout A Thing」。

・I Can See Clear Now
ジミー・クリフの'70年代の名曲「I Can See Clear Now」。ジョニー・ナッシュのヒット曲のカヴァー。「そうさ、みんなこれから明るくなるんだ」と歌っている。

・Everyday Is A Winding Road
アメリカのシンガー・ソングライター、シェリル・クロウの'90年代のヒット・レコード「Everyday Is A Winding Road」。「毎日は曲がりくねった道のよう。よいときもあれば悪いときもある」そんなふうに歌っている。

佐野元春 : 残念なニュースがありました。今年の四月、ソウル・ミュージックのレジェンド、ビル・ウィザースが亡くなりました。'70年代に活躍したアーティストです。「Lean On Me」、「Lovely Day」、「A'int No Sunshine」、本当に多くの名曲を残しました。アメリカ、ウェスト・ヴァージニア州出身のシンガー・ソングライター。グラミー賞三回受賞しています。話によるとブッカーT.ジョーンズが彼のデモ・テープを聴いて気にいったということ。それがきっかけでデビューしたということです。デビュー・アルパムは『Just As I Am』。ブッカーT.ジョーンズのプロデュースということで彼のバンド、MG'Sのメンバーがバックアップしています。ドナルド"ダック"ダン、アル・ジャクソン、そしてギターにはこのときスティーヴン・スティルスが参加しています。1971年のリリース、このデビュー・アルバムがヒットして注目されました。その後、順調にツアー、そしてレコーディングと続けていたんですけれども、残念ながら'80年代に入ってから引退をしています。そして今年の四月ですよね、ビル・ウィザース、彼が亡くなったというニュースが入りました。当時、ソーシャル・メディアでも追悼のコメントがたくさん出ていました。ビーチボーイズのブライアン・ウィルソン、レニー・クラヴィッツ、ポール・マッカートニーほか、本当に多くのミュージシャンたちが悲しみの追悼をしていました。それだけリスペクトされていたということだと思います。ではここでビル・ウィザースの曲を3曲。「くじけそうなときは僕のことを頼ってくれ」そんなふうに歌う「Lean On Me」、続いて「Don't It Make It Better」、そして「Lovely Day」。ビル・ウィザース、3曲続きます。

・Lean On Me
・Don't It Make It Better
・Lovely Day

佐野元春 : 先日、誰かが書いたコラムにこんなタイトルを見つけました。「世界の都市の大気汚染、ロックダウンで異例の改善」。確かCNNの記事だったと思います。その記事によると世界の主要都市でかつてないほど大気がきれいになったというそういうレポートでした。まっ、そりゃそうですよね。世界中、飛行機も工場もみんなお休みしている。大気が元に戻ってまるで地球が息を吹き返したかのようなそんなイメージだろうと思います。僕はこの記事を読んだとき、「あっ、物事っていうのは悪いことの反面、いいことも同時に起こってるんだなぁ」と、そう思いました。どうしても暗くなりがちな毎日ですけれども、見方によってはちょっとうれしいことがある。そんな感じでしょうか。ただこれは事態が収束した後どうなるんだというと、正直ちょっと心配ですよね。また元に戻ってしまうのかもしれません。ですので、僕は今この瞬間ですね、地球が正に一瞬ですけれども息を吹き返しているという、これ言ってみればひとつの経験ですよね。この貴重な経験を決して忘れないようにしておこう、そんなふうに思っています。みなさんはどう思いましたか?

・Soul Deep
・Music Is Power
タヒチ80「Soul Deep」、リチャード・アシュクロフト「Music Is Power」2曲続けて。

佐野元春 : パンデミックの夜、今みなさんはどんなふうにして過ごしていますか? そうですね、もちろん我慢しなくっちゃいけないことはわかっていますが、正直に言って早く元の日常に戻りたいですよね。Motoharu Radio Show。この後はテーム・インパラのレコードを紹介します。このタイトルは「忍耐」と訳していいんでしょうか? 曲は「Patience」に続きます。

・Patience

佐野元春 : ちょっと自分のことになるんですけれども、今一緒にやってるバンド、コヨーテバンドですよね。今年で結成15年目を迎えました。この前のバンドがホーボーキングバンド、そしてその前がハートランドというバンドでした。前のバンド、それぞれ15年やりましたから、いよいよこれでコヨーテバンドも歴代のバンドと肩を並べたなぁという感じですね。メンバーを紹介します。ドラムス小松シゲル、ベース高桑圭、ギター深沼元昭と藤田顯、そしてキーボードは渡辺シュンスケ。彼らとはライヴにレコードに活動をずっと一緒にやってきました。まぁ、本当にみんな仲がいいですね。それぞれのミュージシャンたち、お互いにリスペクトし合ってるという、それがバンドを長くやっていくにあたって、いちばん大事なことなのかなぁって思います。まぁ、この話はどうなんでしょうか。僕も後から聞いてちょっとびっくりしたんですけれども。血液型ですね。自分はB型なんですけれども、コヨーテバンド他のメンバーは5人とも全員O型ということ。これちょっと珍しくないですか? よく血液型O型の人はB型の面倒を見るという、そんな話も聞きました。ということはコヨーテバンドの場合、5人が束になって僕の面倒を見てくれてると、そういうことになります。これはもうありがたいですよね。世の中には世話の焼ける人というのがいます。誰かがちゃんと面倒を見てあげないと、とっ散らかっちゃうというね。みなさんの周りにもそういう人いるんじゃないでしょうか。面倒くさい人ですよね。僕がそうなのかどうかちょっとわかりませんけれども、気がつくとレコーディングでもライヴでもうまくいってるんですよね。きっと見えないところで僕のことをリカバリーしてくれてるという、そう考えるとバンドのみんなに本当に15年間どうもありがとう、そういう感じですね。ここにきて本当に感謝が絶えません。そんな佐野元春 & コヨーテバンド。結成15周年を記念してベスト・アルバムが出ます。タイトルは『THE ESSENTIAL TRACKS MOTOHARU SANO & THE COYOTE BAND 2005 - 2020』。2枚組になっていて全部で34曲収録しています。ただ曲を集めただけじゃなくてミックスが違うヴァージョンとか、編集したヴァージョンとか、新しく聴いてもらう曲も何曲かあります。そうですね、'80年代から僕の音楽を聴いてくれてる人たちだけではなく、最近聴いて気に入ってくれたという新しいファンの人たちまで、みんな楽しんでもらえるベスト・アルバムだと思うので、是非、パッケージを手にして聴いてみてください。ではここでそのベスト・アルバムにも収録する僕らの新曲を紹介させてください。こういうときなので本当にエンターテイメントってのは大事だなぁっと思ってる方もいると思います。今、新たな危機を迎えているエンターテイメント。どうにかこの試練を乗り越えて復活してほしいなぁと思っています。では聴いてください。佐野元春 & コヨーテバンド、曲は「エンターテイメント!」。

・エンターテイメント!

佐野元春 : さて残りの時間も少なくなってきてしまいました。いろいろと世の中にはエンターテイメントがありますけれども、やはりラジオは特別ですね。今、音楽の聴き方、楽しみ方っていうのは本当に様々だと思います。アップルミュージックとかスポティファイ、そのほかいろいろな配信サービスも出てきています。、でもやっぱり僕はラジオの魅力というのはかけがえのないものだと思っています。全国DJのみなさん、是非これからも僕らに素敵な音楽をいっぱい届けてください。よろしくお願いします。RADIO SWITCH特別編、Motoharu Radio Show。今夜最後の曲はトッド・ラングレン。「僕らにもチャンスはあるよね」そんなふうに歌っています。ヴォーカルにダリル・ホール、そしてボビー・ストリックランドがフィーチャーされています。「Chance For Us」、トッド・ラングレン。

・Chance For Us

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show。「パンデミックの夜を穏やかに過ごす」。そんなテーマで進めてきました。いかがでしたか? RADIO SWITCHの編集長、新井敏記さん、そして彼が立ち上げたマガジンのほうのSWITCHですね。今年で創刊35周年目ということ。おめでとうございます。ひとつの雑誌がこれだけ長続きするというのは本当に大変なことです。心からお祝いしたいと思います。今回はRADIO SWITCHの枠を借りて、一夜限りのMotoharu Radio Show。久しぶりのDJとても楽しくできました。番組スタッフのみなさん、そしてリスナーのみなさん、お付き合いどうもありがとう。まぁ、今回に限らず、また声が掛かるのを待ってます。是非、また呼んでください。DJ、佐野元春。ではまたいずれ。

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