Sunday Songbook #1642

2024年03月31日 | Sunday Song Book

2024年03月31日プレイリスト
「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part 4 『フィリー詣で』で棚からひとつかみ」
1. 明日の私 / 竹内まりや "ターンテーブル" '19('94)
2. DON'T LET THE GREEN GRASS FOOL YOU / WILSON PICKETT '71
3. TICK TOCK / CONNIE STEVENS '70
4. A MOTHER FOR MY CHILDREN / THE WHISPERS '74
5. MAMA CAN'T BUY YOU LOVE / ELTON JOHN '79
6. THE BEST OF BOTH WORLD / THE TEMPTATIONS "THE TEMPTATIONS" '80
7. IT'S GONNA TAKE A MIRACLE / LAURA NYRO "GONNA TAKE A MIRACLE" '71
8. YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW / 山下達郎 "ON THE STREET CORNER 2" '86
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■内容の一部を抜粋
・近況
スタジオ仕事がちょっとテンパってやってるので今週のプログラムは前倒しして収録しているとのこと。スタジオ暮らしももうちょっとで一段落するかなという感じだという。

・フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part 4 『フィリー詣で』で棚からひとつかみ
3月はフィリー・ソウル三昧。いよいよパート4になってしまった。フィラデルフィアのシグマ・サウンドに行ってレコーディングした作品から選曲。今週は「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part 4 『フィリー詣で』で棚からひとつかみ」。

・明日の私
今からちょうど30年前の作品でまりやさんの「明日の私」。地方都市から都会に出る心情を歌にしている。

・DON'T LET THE GREEN GRASS FOOL YOU
ウィルソン・ピケットの1971年、全米ソウル・チャート2位、全米でも19位に上るヒット・ソングで代表作の「DON'T LET THE GREEN GRASS FOOL YOU」。ウィルソン・ピケットはアラバマ生まれで、デトロイトにやってきてファルコンズというヴォーカル・グループからソロになり、また南部に行って、アラバマのマッスルショールズでヒット曲をたくさん出した。ちょっと低迷した頃にフィラデルフィアに連れてこられて、ギャンブル&ハフのプロダクションでレコーディングした。

・TICK TOCK
当時のフィラデルフィアの著名なプロデューサーはギャンブル&ハフ、そしてトム・ベル、それからここのところオンエアしているスタン・ワトソンといろんな人たちがいる。トム・ベルのところにも行列が来るほどオファーが来ていて、そんなところからヒットが生まれる。女優でありシンガーのコニー・スティーヴンスがトム・ベルと組んで、たぶんアルバム一枚分あるのだと思われるが、今聴けるのは4曲だけ。1970年のシングル「LA-LA (MEANS I LOVE YOU)」のB面で「TICK TOCK」。
曲をかけ終えて。
ヒットしてもおかしくない出来だが全然ダメだった。「時の運といいましょうか」と達郎さん。

・A MOTHER FOR MY CHILDREN
ザ・ウィスパーズはウェスト・コーストの双子の兄弟で有名。1974年にMFSBのBAKER-HARRIS-YOUNG (ベイカー・ハリス・ヤング)のプロデュースでアルバム『BINGO』をリリース。ここからシングル・カットされて全米ソウル・チャート32位の「A MOTHER FOR MY CHILDREN」。

・MAMA CAN'T BUY YOU LOVE
エルトン・ジョンが1977年にトム・ベルと数曲レコーディング。1979年に『THOM BELL SESSIONS』というEPで発売。その中からシングル・カットされてベスト10ヒットになった「MAMA CAN'T BUY YOU LOVE」。曲を書いているのはLeRoy Bell and Casey James、すなわちベル&ジェームズ。バック・コーラスはスピナーズ。

・THE BEST OF BOTH WORLD
テンプテーションズが1981年に全面トム・ベルのプロデュースでアルバム『THE TEMPTATIONS』を出している。でもCD化されてないのでたぶんあまり評判が良くないと思われる。この当時のテンプテーションズはデニス・エドワーズのリード・ヴォーカルの時代。今日オンエアする「THE BEST OF BOTH WORLD」は先週かけたトゥルー・リフレクションのグレン・レオナルドのリード・ヴォーカルによる一曲。トム・ベルとリンダ・クリードのコンビの曲。
曲をかけ終えて。
デニス・エドワーズがリード・ヴォーカルのトラックだとデニス・エドワーズの声が濃すぎてミスマッチという感じが否めず、グレン・レオナルドの裏声はスタイリスティックス風によくまとまっている、と達郎さん。

・竹内まりや 45周年特設サイト
竹内まりやさんのデビュー45周年が昨年の11月からスタートしていて、それを記念して特設サイトが本日オープンした。今後、様々な情報がアップされてゆく予定。
https://mariya45th.jp

・アルバム『DENIM』
竹内まりやさんが2007年にリリースした通算10枚目のアルバム『DENIM』をアナログ盤で再発。4月24日に発売。販促用の特典でアナログ盤を作ったことがあるけれど一般発売は初めて。180グラム重量盤2枚組仕様。詳しくは竹内まりや 45周年特設サイトにて。
https://mariya45th.jp

・IT'S GONNA TAKE A MIRACLE
ローラ・ニーロはフィラデルフィアのソウル・ミュージックが好きで自らの作品をシグマ・サウンドでギャンブル&ハフとやりたいという望みが叶って、1971年に『GONNA TAKE A MIRACLE』というアルバムをリリース。彼女の好きなカヴァー・ヴァージョンがたくさん入っているアルバム。バック・コーラスを務めているのはLabelle(パティ・ラベル&ザ・ブルーベルズ)。ローラ・ニーロ&ラベルの名義でシングル・カットされた「IT'S GONNA TAKE A MIRACLE」は全米46位。元々はザ・ロイヤレッツのヒット曲でテディ・ランダッツォの名曲。

・落語
落語に関するハガキが増えてるとのこと。リスナーから「初心者でも聴きやすい落語や噺家さんはいますか?」という質問。
あくまで達郎さん個人のサジェスチョンで。まずは圓生さん、それから志ん生さん、志ん朝さん、馬生さんという二人の息子。それから立川談志さん、その弟子筋の志の輔さん、談春さん、談笑さん、志らくさん、談慶さん以下、その辺が古典、新作併せた感じ。あとはそれ以前の金馬さん、可楽さん、それ以前の金語楼さん。小さんさん、さん喬さん、その弟子の喬太郎さん。春風亭柳昇さん、柳朝さん、その弟子の一朝さん、一之輔さん、きりがない。聞いてみておもしろかったらその人を追っかけるか、ネタがおもしろかったら、そのネタの他の人がやってるのを追っかけるか、そういうような形で枝分かれしていけばいいとのこと。

・YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW
達郎さんもフィラデルフィアのR&Bにはものすごく影響を受けている。趣味が高じてアカペラでやっている。今日の最後は『ON THE STREET CORNER 2』から「YOU MAKE ME FEEL BRAND NEW」。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

2024年04月07日は、「新年度リクエスト大会」
http://www.tatsuro.co.jp

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