Sunday Song Book#992

2011年10月16日 | Sunday Song Book

10月16日プレイリスト
「シルビア・ロビンソン追悼」
1. PILLOW TALK / SYLVIA '73
2. MY THING / THE MOMENTS '72
3. I'LL ERASE AWAY YOUR PAIN / THE WHATNAUTS '71
4. SEXY MAMA / THE MOMENTS '73
5. SHO NUFF BOOGIE / THE MOMENTS with SYLVIA '75
6. SWEET STUFF / SYLVIA "SYLVIA" '74
7. LAY IT ON ME / SYLVIA '77
8. NEXT TIME THAT I SEE YOU~YOGI SAYS GOODBYE / THE MOMENTS "THOSE SEXY MOMENTS" '79
9. RASTAMAN / SYLVIA "SYLVIA GOES REGGAE!" '95
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組は前倒しで収録しているそうだ。今頃はライヴのリハーサルでウンウン唸ってるはずだと達郎さん。秋真っ盛りで食べ物がおいしいのでついつい食べ過ぎて体重が増えてゆく。ライヴの直前なのでそういうことにならないように気をつけてるとか。

・シルビア・ロビンソン追悼
9月29日にアメリカ、ニュージャージーを拠点に活動を続けていたシンガー、ソングライター、プロデューサーでもあるシルビア・ロビンソンが亡くなった。75歳だった。'70年代初期のニュージャージー・サウンドに大きな影響を受けたと達郎さん。いわゆるスイート・ソウルの範疇に入るような音楽だが、シルビア・ロビンソンはそれだけに留まらず、若い頃からキャリアがあって、それからラップ、ヒップホップ・ミュージックの草分けで、マザー・オブ・ラップと呼ばれる存在でもある。達郎さんは彼女のスイート・ソウルに物凄くノックアウトされて、二十歳前後貪るように聴いたので今週は追悼特集。但し、今ライヴのリハーサルの最中なので精緻なバイオとかフォロー・アップできないので、あくまでも「棚つか」。達郎さんの好きなシルビア・ロビンソンの曲を集めた追悼特集。シルビアの歌はミッドナイト・ミュージック、性愛の歌が多いので、昼間よりも夜中のメロウな時間に聴いてほしいと思ってるそうだ。

・PILLOW TALK
シルビアは1936年生まれ。日本で言えば昭和11年生まれということになるので服部克久さんや加山雄三さんと同じ世代。1950年、14歳でリトル・シルビアとしてデビュー。その後、ギタリストのミッキー・ベイカーとデュオを組んでミッキー&シルビアで「LOVE IS STRANGE」というヒット曲を出したりしている。もともと生まれはニューヨークで、ジョン・ロビンソンと結婚してニュージャージーにスタング・オール・プラチナムというレーベルを設立する。このレーベルのドル箱スターがモーメンツという3人組の黒人ヴォーカル・グループ。いわゆるスイート・ソウルの範疇に入るグループ。そのプロデュースと作曲に関わってゆく。1970年代に入ってシルビアという名前で出した「PILLOW TALK」が全米ソウル・チャート2位、全米3位のミリオンセラーとなり、一躍シルビアの名前がソウル・チャートで名の響くことになる。いわゆるお色気路線のスタート。シルビア・ロビンソン37歳女盛りの「PILLOW TALK」。

・MY THING
シルビアはソロ・シンガーの前からソングライター、プロデューサーとしていろんな仕事をしている。いちばん成功したのはモーメンツ。彼らの代表作の「MY THING」は1972年全米ソウル・チャート12位。
スタング・オール・プラチナムというレーベルはほとんどプライベート・スタジオでレコーディングしているのでデモテープのような音。ひじょうに音が悪いが、そのローファイな感じがR&B、今にも通じるストリートな感覚に満ちている。

・I'LL ERASE AWAY YOUR PAIN
ニュージャージーのヴォーカル・グループ、ホワットノーツの最大のヒット曲「I'LL ERASE AWAY YOUR PAIN」は1971年、全米ソウル・チャート14位、全米71位。ニュージャージーの名プロデューサー、ジョージ・カーとシルビアの共作。

・SEXY MAMA
モーメンツの代表曲「SEXY MAMA」は1973年、全米ソウル・チャート3位、全米17位。後にローラ・ニーロがカヴァーして知られるようになった。作曲はリード・ヴォーカルのハリー・レイ、メンバーのアル・グッドマン、シルビアの3人クレジット。

・SHO NUFF BOGGIE
モーメンツ・ウィズ・シルビア名義でシングル・カットされた「SHO NUFF BOGGIE」は1975年全米ソウル・チャート45位、全米チャート80位。作曲はリード・ヴォーカルのハリー・レイ、メンバーのアル・グッドマン、シルビアの3人クレジット。

・SWEET STUFF
後半はシルビアのソロ作品から。1976年のサード・アルバム『SYLVIA』からシングル・カットされた「SWEET STUFF」。1974年全米ソウル・チャート16位。
アルバム・ジャケットがすごいのでホームページのプレイリストを見てほしいと達郎さん。
http://www.tatsuro.co.jp

・LAY IT ON ME
1977年の4枚目のアルバム『LAY IT ON ME』からシングル・カットされて全米ソウル・チャート65位。ディスコ・ブームの時代なのでそうしたサウンドになっている。
アルバム・ジャケットと共に楽しんでほしいと達郎さん。
http://www.tatsuro.co.jp

・NEXT TIME THAT I SEE YOU~YOGI SAYS GOODBYE
モーメンツの1974年のアルバムから「NEXT TIME I SEE YOU」。作曲はリード・ヴォーカルのハリー・レイ、メンバーのアル・グッドマン、シルビアの3人クレジット。

・RASTAMAN
シルビアが1995年にシュガーヒル・レーベルから出したミニ・アルバム『SYLVIA GOES REGGAE!』から。ラップ、ヒップホップへの貢献にも触れたかったそうだが時間オーバー、次の機会に。

・山下達郎ライブ特集
来週は聴取率週間なので「ツアー前夜祭・山下達郎ライブ特集」。このあいだNHKで10時間の特番をやったときの音源が残ってるという。秋向きの選曲でとのこと。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
10月23日は「ツアー前哨戦・山下達郎ライブで棚つか!」
http://www.tatsuro.co.jp

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