goo blog サービス終了のお知らせ 

Motoharu Radio Show #040

2010年04月21日 | Motoharu Radio Show

2010/04/20 OnAir - 3rd. Week
01.Peter Gabriel:I Think It's Going to Rain Today
02.佐野元春:シーズン・イン・ザ・サン - 夏草の誘い
03.Talking Heads:Psycho Killer
04.佐野元春:陽気にいこうぜ
05.Chicago:Beginnings
06.佐野元春:月と専制君主
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・トーク・セッション「ALTERNATIVE 80's」
Motoharu Radio Show 一周年を記念して4週に渡って特別番組を届ける。題してトーク・セッション「ALTERNATIVE 80's」。東京、恵比寿で開催された元春の30周年キック・オフ・イベント「アンジェリーナの日」の中で、元春がキャリアをスタートした'80年代のことを語るトーク・セッションが行われた。ミュージシャンの伊藤銀次、片寄明人、グラフィック・デザイナーの駿東宏、ジャーナリストの長谷川博一の4人との対談を4週に渡って特集する。第三回目は3月26日に行われた駿東宏とのトーク・セッション。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月4月の「3PICKS!」はダッシュボード・コンフェショナル『Alter the Ending』、マナサス『Pieces』、そしてピーター・ゲイブリエル『Scratch My Back』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はピーター・ゲイブリエル『Scratch My Back』。

・ピーター・ゲイブリエル
ピーター・ゲイブリエルの7年ぶりのスタジオ録音盤はいろいろなアーティストのカヴァー・アルバム。デヴィッド・ボウイ、ポール・サイモン、ニール・ヤング、トーキング・ヘッズ、ルー・リード、ランディ・ニューマン、どの曲もピーター・ゲイブリエル風に解釈したユニークな仕上がりとなっている。ピーター・ゲイブリエルはとても尊敬できる素晴らしいアーティスト。そのクリエイティヴィティはとても大胆で革新的。影響を受けたアーティストも少なくない。ピーター・ゲイブリエルが初めて名前を知られるようになったのは'70年代彼がジェネシスというバンドで活動していたとき。その後ソロとなってこれまで7枚のスタジオ・アルバムを出している。活動は音楽だけではなく人権問題や世界の貧困の問題にも取り組んでいる。ミュージシャンとして社会的に影響力を持ってる一人と言っていい。そのピーター・ゲイブリエルの新しい作品はいろいろなアーティストのカヴァー・アルバム。今回オンエアするランディ・ニューマンのカヴァー「Think It's Going to Rain Today」についてピーター・ゲイブリエルは「30年来、ランディ・ニューマンは好きなソングライターの一人だった。彼の曲にはすぐれたメロディと歌詞、そして素晴らしいアレンジがある。今回カヴァーした『Think It's Going to Rain Today』は自分がファースト・アルバムを作ってるとき、彼が実際に目の前で弾いて聴かせてくれた曲。本当に最高の曲だ」と話している。プロデューサーはピンク・フロイド『The Wall』を手掛けたボブ・エゼリンが担当している。エンジニアリングはチャド・ブレイク。サウンドはとても完成度の高いものとなっている。ニュー・アルバム『Scratch My Back』からランディ・ニューマンのカヴァー「Think It's Going to Rain Today」。

・M's Factory レーベルのグランド・デザイナー
元春がニューヨークから帰国後、M's Factory レーベルを立ち上げたときに、レーベルのグランド・デザイナーになってくれる人を探していたという。何かの本で駿東さんのことを知り連絡したそうだ。そのとき元春は駿東さんに今後十年の計画を話し、それを全部やってほしいと依頼したとか。アルバムのアート・ワークだけではなくレーベルのデザイン全体を少なくとも十年はやってほしいとのことだったそうだ。

・駿東さんの音楽体験
駿東さんは小学校に入る前からロックを知っていたそうだ。まだ50'sの名残が残る頃のことを覚えているらしい。意識して聴くようになったのは中学生になってから。プログレのジャケットから音を聴き出したみたいなところがあったそうだ。ラジオで音楽を聴いて一日一回はレコード屋に行ってたという。

・元春との出会い
ヒプノシスやロジャー・ディーンといったレコードのジャケットを手掛ける人たちの仕事を知っていたから、日本ではまずあり得ないので海外に行って仕事をしたいと思っていたそうだ。そんなとき元春から声をかけられて驚いたという。元春は'80年代の中盤くらいから音楽とグラフィック・デザインが急速に接近した印象があったという。音楽とグラフィック・デザインによる何か新しい文化を作ってみたいと思っていたそうだ。

・シーズン・イン・ザ・サン - 夏草の誘い
M's Factory レーベルの立ち上げ時、二ヶ月毎にシングルをリリースした。「ストレンジ・デイズ」、「シーズン・イン・ザ・サン」、「ワイルド・ハーツ」の三枚連続シングルはダブル・ジャケットで、それは元春のアイディアだった。ジャケットに顔写真がないことを当時よく言われたそうだ。厳しいことを言う人は「顔写真がないとレコード売れないから顔写真を出してくれ」と言ったとか。

・雑誌「THIS」
元春責任編集の雑誌「THIS」は当時あまり売れなかったそうだが、業界にはインパクトを与えたという。今でもいろんなデザイナーから「佐野さん、『THIS』読んでました」と声をかけられるそうだ。駿東さんは雑誌「THIS」を一人でやっていたという。雑誌はそれまで作ったことがなく、いわゆるグラフィック・デザイナーの視点から見た雑誌だった。駿東さんは海外の人が見てかっこいいと思う雑誌を作りたかったという。元春が作るワードにリズムがあり、グラフィック・デザインに反映していたとか。言葉とデザインのコラボレーション作業だったと元春。この後、雑誌「THIS」を見た人との繋がりができたのが大きいと駿東さん。'90年代の雑誌「03(ゼロサン)」は駿東さんがグラフィック・デザインを手掛けた。元春の要望に応えきれずに不完全燃焼だった雑誌「THIS」の拡大版という意識があったのだという。

・Psycho Killer
独立する前はデザイン・センターというところのサラリーマンだったという駿東さん。はじめてプロとしてやった仕事はビデオの広告だったとか。サラリーマン生活でストレスが溜まったときトーキング・ヘッズを爆音で聴いていたという。

・陽気にいこうぜ
アルバム『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』の当初のレコード・ジャケットのアート・ワークは元春がスフィンクスを頭で押さえつけてるというものだったそうだ。元春のアイディアだったそうだが、駿東さんが作ったスフィンクスは発砲スチロールで、元春のイメージとは違っていたためボツになったとか。専制君主のメタファーがスフィンクスだったと元春。

・Beginnings
駿東さんがいちばん最初に行ったロック・コンサートは1971年のシカゴだったそうだ。

・月と専制君主
'60年代、'70年代の紙に印刷されたアート・ワークは今でも好きだが、アナログ・ディスクからCD、そしてダウンロードとなった現在では、昔のパロディをやっても仕方がないと駿東さん。何か今の時代に合う新しいことがしたいそうだ。

・WORDS IN MOTION
インターネットで限定販売されたボックス・セット。ペーパー・アートがぎっしりと詰まっていた。アルバム『FRUITS』から『Stones and Eggs』までしばらく元春の仕事をしてなかった駿東さん。久しぶりに声をかけてもらったのが『WORDS IN MOTION』だった。アッセンブリー(組み立て)まで二人でやったとか。

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
Motoharu Radio Show 一周年記念トーク・セッション「ALTERNATIVE 80's」。第四回はジャーナリストの長谷川博一。5月4日オンエア。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。