Sunday Song Book #888

2009年10月11日 | Sunday Song Book

<10月11日プレイリスト>
[888回記念:888(8が3つ)で棚からひとつかみ]
ターナーの汽灌車/山下達郎 "ARTISAN" '91
WILD HONEY/THE BEACH BOYS '67
A TASTE OF HONEY/HERB ALPERT & THE TIJUANA BRASS '65
HONEY BEE/MUDDY WATERS '51
COOK WITH HONEY/HOWDY MOON "HOWDY MOON" '74
DREAM OF MILK AND HONEY/LESLIE WEST "MOUNTAIN" '69
BITTER HONEY/THE HOLY MACKEREL '68
ドーナツ・ソング/山下達郎 "COZY" '98
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■内容の一部を抜粋
・近況
先週は台風18号が列島を縦断した。「各地で被害が出たようでございます。被害に遭われた方、心よりお見舞い申し上げます」とタツローさん。9月から10月頭までずっとスタジオで新曲のレコーディングを行っていたが、それも終了して、ここ一週間はゆっくりと休めたそうだ。よく寝て、よく食べて、ちょっと体重が増えたとか。また次の作品のオファーが入ってるので今週から曲書きに入るそうだ。

・888回
17周年目を迎えて本日の放送で888回となるそうだ。

・888(8が3つ)で棚からひとつかみ
888回記念、8が3つで棚からひとつかみ。「HONEY(ハチミツ)」もしくは「HONEY BEE(蜜蜂)」に関する曲で棚からひとつかみ。今回はグループ名に「HONEY」、「HONEY BEE」が入るものは除外したとか。

・ターナーの汽罐車
季節柄、「ターナーの汽罐車」にリクエストが集まった。1991年のシングル。アルバム『ARTISAN』収録曲。

・WILD HONEY
ビーチボーイズの1967年のシングル。全米チャート31位。アルバム『WILD HONEY』のタイトル曲。この頃のビーチボーイズは黄金時代から一転して不遇な時代となっていた。しかしアルバム『WILD HONEY』は「DARLIN'」と「WILD HONEY」の2曲ヒット・シングルがあるのでチャート100位圏内に入ってる。この頃からブライアン・ウィルソンのリード・ヴォーカルからカール・ウィルソンのリード・ヴォーカルに代わっている。「カール・ウィルソンのちょっとソウルフルな、半ばやけっぱちとも思えるリード・ヴォーカル、僕大好きでありまして、これと『DARLIN'』よく聴いたものでございます」とタツローさん。

・サウナ
登別温泉が地元のリスナーから白樺の紅葉の写真が送られてきた。
タツローさんは10年くらい前から下半身浴をしているので30分くらいお風呂に入ってるのだとか。東京育ちなので熱い風呂が好きなんだけれど、下半身浴はぬるめのお湯のほうが長く入れるので、最近はさっと入るときだけ熱い風呂にしているとか。温泉に行くと貧乏性なのでサウナを利用するそうだ(笑)。

・A TASTE OF HONEY
「A TASTE OF HONEY」はもともとは舞台劇の挿入歌だった。邦題は「密の味」。ビートルズはじめいろいろな人のカヴァーがあるけれど、「A TASTE OF HONEY」といえばハーブ・アルバートとティファナブラス。1965年、全米チャート7位。ハーブ・アルバートとティファナブラスはメキシコの音楽マリアッチというスタイルをちょっと捻ったアメリアッチで一世を風靡した。

・ロックンロールはやらないというポリシー
「A TASTE OF HONEY」をリクエストしたリスナーから「山下さんの曲の中にロックンロール、ロカビリーがないというのは意外でした。次のアルバムでは是非」というメッセージ。
「わたしはしません(笑)。ロックンロールはやりません。シュガーベイブというバンドを作ったときからロックンロールはやらないというポリシーでやってきた。34年経ちました」とタツローさん。

・HONEY BEE
マディ・ウォーターズの代表作。1951年、R&Bチャート(当時のハーレム・ヒット・パレード)でベスト10に入った。間奏のギターは蜜蜂の羽音、バズィングを再現している。

・COOK WITH HONEY
ハウディ・ムーンはシンガー・ソングライター、スタジオ・ミュージシャンのバレリー・カーター、元フィフス・アベニュー・バンドでソングライターのジョン・リンド、リチャード・ホーベイの3人組。カリフォルニアのコミューン生活で知り合って結成された。A&Mレーベルから1枚だけアルバムを出している。ハウディ・ムーンの1974年のアルバム『HOWDY MOON』から。アルバムの大部分はリトル・フィートのロウエル・ジョージがプロデュースしている。バレリー・カーターはアリゾナ出身。この頃20歳。シンガーを夢見てニューヨークへ行くが挫折してカリフォルニアに移り、コミューン生活の中で曲を書き貯めていたところ、たまたまフォーク・シンガーのジュディ・コリンズと会う機会があり、そのときに聴かせた曲が「COOK WITH HONEY」という自作の曲だった。1973年にジュディ・コリンズが歌って全米32位というスマッシュ・ヒットとなった。ハウディ・ムーンのヴァージョンはバレリー・カーターの自作自演。

・DREAMS OF MILK & HONEY
レスリー・ウエストはギタリスト、ヴォーカリスト。実質的に後のマウンテンのデビュー・アルバムとして認知されているレスリー・ウエストの1969年のファースト・アルバム『MOUNTAIN』から。プロデュースド・バイ・フェリックス・パッパラルディ。ベースもフェリックス・パッパラルディ、ドラムスはN.D.スマートJR.のトリオ編成。当時日本でもこのアルバムは人気があったため「DREAMS OF MILK & HONEY」は「ミルクとハチミツの夢」という邦題が付いている。

・苦手なスポーツ
リスナーからの質問で「嫌いなスポーツは?」。
タツローさんはスポーツ全般やらないので嫌いなスポーツはないが苦手なスポーツは集団のスポーツなんだとか。個人格闘技、相撲とかボクシングを観るのは好きなんだそうだ。自分でやるのは水泳をちょっとだけなんだとか。

・BITTER HONEY
ポール・ウィリアムスとロジャー・ニコルスの共作曲。ホーリー・マッケラルはポール・ウィリアムスが在籍していたグループでプロデュースはリチャード・ペリー。1968年にアルバムを1枚出して消えた。「BITTER HONEY」はポール・ウィリアムスのキュートなヴォーカルが聴ける曲。

・ドーナツ・ソング
1998年のアルバム『COZY』収録曲。ミスター・ドーナツのキャンペーン・ソングで歌詞に「ハニーディップ」と出てくる。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
10月18日は、888回記念続編「8づくしで棚からひとつかみ」
http://www.smile-co.co.jp/tats/

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