day by day

癒さぬ傷口が 栄光への入口

礒部の涙

2004-09-23 | モウギュウ。

スト回避!古田、大幅譲歩勝ち取った
合併球団の選手会長は涙を浮かべ…

この週末のストは回避され、選手会とNPBの話し合いは妥結した。
妥結の「妥」は妥協の「妥」だな・・・・とぼんやりと思う。

私はこの日も大阪ドーム(対ブルーウェーブ大阪ドーム最終戦)へ向かっていて、きちんと報道をチェックすることは出来なかった。
この日の試合、協議・交渉委員会出席のため礒部の姿はなかった。
野球選手がその職場を離れてグラウンド外で戦うために。

スト回避となったことだけは耳にしていたが帰宅してから、ネットの記事をチェック。
それから、深夜のスポーツニュースをチェックする。

「選手が白旗を揚げるまでは、諦めるわけにはいかない」
と自らを励ましてきたけれど。

「バファローズファンの皆さん、申し訳ありません」

そう言って、礒部は頭を下げた。
礒部が謝罪する?
合併を阻止できなかったから?頑張りきれなかったから?

もう「妥協」する以外なくなってしまったから?

泣けてきた。
私たちの愛したバファローズが「消滅」すると完全に決定してしまった悲しみよりも。
いつもいつも私たちライトスタンドに一番近いところで
笑顔で手を振ってくれていた礒部が。
私たちのいつも座ってるあたりにホームランを放りこんでくれてた礒部が。
あれだけグラウンド外で必死に戦ってくれたのに。
その礒部が涙を浮かべて謝罪しなければならないなんて、おかしいじゃない?
その理不尽さに涙が出た。

どうかもう謝らないで。
あなたは本当に本当に頑張ってくれた。
私たちこそ、何も力になれなくてごめんなさい。
心身ともに疲れはてているだろうけど
今日はゆっくり休んで明日は私たちにいつもの背番号8の背中を見せて下さい。
最終戦だから。
最後のあなたの姿を、しっかりと目に焼き付けるために。
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