思考の部屋

日々、思考の世界を追求して思うところを綴る小部屋

人生後半は哲学と歌

2017年10月14日 | 芸術
 若かりし頃、バイトで歌唱力をかわれ唄うバイトをした経験がある。その際多くの指導を受け、人前で歌に恥ずかしくない程度に上達したと自負していたが、歌手になる気は微塵もなく、その後安定した公務員を希望し、三十数年非もなく3年前に退職した。
 
 年金支給半分支給のため、平日は団体職員として働き、土日の休日は地区の自治会役人したため、ほとんど趣味的な事ができない状態が続いていました。そして、ようやく今年の4月ら休日を楽しむことができるようになり、また歌をはじめ、カラオケスナックで歌っていたところ、歌好きの人たちの発表会に出てもらえないだろうかと声を掛けられ、健康カラオケという名の地域での活動があることを知り驚いた。
 
 実際、よくいく穂高の図書館に付属する安曇野市穂高交流学習センター“みらい”では時々発表会が開催されている。「歌姫カラオケ発表会」、「安曇野歌謡学院歌まつり」、キングレコード歌謡アカデミー「歌謡発表会」、「心を潤すカラオケの集い」等々が開催されている。
 
 80人、90人という出場者が歌うのですから一人5分は掛かるので午前9時頃からはじまり夕方まで歌が唄われます。演歌ありシャンソンありタンゴあり大半は私より年上、これまで紹介された年齢では89歳が最高齢の男性でした。
 
 歌の先生に指導を受けていられるという話で、音痴の方はおらずそれなりに熱心に歌わっておられます。歌好きの私は朝から夕方まで聞き続け唄えばいいのにと親しくなった方から言われたのですが、三十数年ステージに立つこともなく過ごし、最近まで歌う機会もなかったことから断っていました。
 
 みなさん何処で練習しているのかと聞くと昼間で酒抜きお茶、コーヒー付き半日1000円スナックで唄っているるとのこと。
 
 近郊の市町村のどこにもこのような唄う場所があるということ。唄う機会を得た思いがし、土日の休日に開店している場所を訪れ、最終的に音響や家族的な雰囲気の場所を発見、土曜日には必ず出かけ、日曜日は発表会を見に行くということをしていた。同じスナックで知り合った60代後半の男性がいろいろな発表会に出かけるので「頼まれて」ということでした。
 
 本格的にスナック通いをしていたところ、スナックの方から発表会を主催する人から是非唄ってもらいたいとの依頼があったという話で、ステージで歌うことからかなり遠ざかっていたので断っていましたが、ついに歌うことを決断してしまいました。言われるままに曲名とキーの高さを依頼、その会は80人ほどの参加があり私は終わりの方でした。
 
 最後の方になると歌上手な方が増え、のど自慢にも出ているという方がかなりいました。私の次に歌うために待機しているベテランの白色のドレスを着た女性(私よりも年上に見えるが)や、男性陣が、初めての出場という私をおおいに励ましてくれました。
 何を唄われるのですか聞かれ、大昔によくバイトで唄ったフランク永井の『公園の手品師』といったところ「私も歌ったことがあり好きな曲で難しい曲ですよね」とある男性が言っていました。
 
 さて私の順番となり、それなりの歌唱力をもって唄い、終了、ステージから戻ると、次に出る先の女性が「プロですか?」と唖然とした問い。多くを語らず退散、その後依頼され別場所で唄い来月は市の文化祭で唄うことになってしまいました。来年は唄う機会が多くなりそうで、最近では週に2曲ほど情感を込めて歌える程度まで上げ曲数を増しています。
 
 歌はいいですね。昔出逢った人々を懐かしく思うとともに、歌唱力を上げていただき感謝です。私の人生の後半は、歌と哲学ということになりそうです。
 
 今日も午後はスナックへ、シャンソンと演歌を唄いたいと思っています。
 
 最後ですが、私に声をかけてくれた女性は、Youtubeの「心を潤すカラオケの集い」で『青春華』を唄っている方です。