小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

「熱狂の日」ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン

2007-05-06 08:50:03 | Weblog
一昨日、有楽町の国際フォーラムで開催された「熱狂の日」ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンに行く。これで3年目だが、毎年規模が大きくなり、”のだめカンタービレ”の影響もあってだろう、今年は大変な賑わいだ。
今年は民族の祭典というのがテーマで、チャイコフスキーやドヴォルザーク、スメタナ、グリーグといった作曲家が中心。私たちが聴きにいったプログラムは2本で、1本目は東京都交響楽団 、小泉和裕の指揮によるスメタナの「わが祖国」から「モルダウ」など4曲。日本のオーケストラの本領発揮と言える実に精緻な演奏で、プラハに流れるモルダバ川の情景が浮かんでくる。
2本目は義母も加わり3人で一緒に聴く。演目はドヴォルザークのチェロ協奏曲。アレキサンドル・クニャーゼフのチェロ、ウラル・フィルハーモニー管弦楽団、ドミトリー・リスという、すべてロシア人による演奏。ロシア人の演奏家は最近、とみにレベルが高いと聞くが、この日の演奏はたしかに満足度の高いもの。バカでかい国際フォーラムのホールAを考慮したのか、きれいなアンサンブルより、力強いアンサンブルを意識した演奏で、クニャーゼフのチェロは2階の奥まで音が突き通っていく。
2年前にこのホールでベートーベンの「田園」を聴いた時は、まるで物足りない音量で失望した覚えがあるが、今年はどのオケも演奏を工夫して観客を楽しませてくれるようだ。
ウラルというのはロシアではギャグのネタになるほど、ド田舎扱いされてるらしいが、こと演奏に関してはそんなことはない。
たしかに洗練よりも茫洋とした大きさを感じさせる音楽だが、それがドヴォルザークにはピッタリくる。特に2楽章の美しさは絶品。嫁と義母は幸せそうに鼻提灯を膨らませていたが、クラシックのコンサートは美しいパートほど眠くなるもの。かくいう私もスメタナの演奏で、何度か意識が途切れる場面がありましたわん♪
それにしても「熱狂の日」は、すでにゴールデンウィークの大イベント。送迎バスが何台もやってくるし、屋台もレストランも満員だし、1700人という参加アーチストが幕間の一時を観客に混じって見かけることができるのも楽しい。
音楽鑑賞のあとは義母をつれてフォーラム前の「パパス・ママス」で軽食。腹具合がわるく、昨日から何も食べてないという義母は、なぜか「ピザ」食べたいと言い出し、ピザとケーキと紅茶という妙な取り合わせを注文。ピザは窯で焼いた「ピッツァ」と呼んで恥ずかしくない一品だが、いきなりこんなもの食べて大丈夫かあ?(大丈夫だったそうですが)。
義母と別れたあとは、父の見舞いと実家の訪問。少しは親孝行ができたかもしれない一日でした。
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