津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■伝奏館(加藤家代)

2014-05-03 17:18:20 | 歴史

 肥後国誌の熊本城築城に係る記事の中に、まことに小さな文字で書かれている文字を拡大鏡で眺めていたら、「伝奏館」という文字が見えた。(上巻p三十六)
      城ノ西門外今ノ有吉清助屋敷ハ傳奏館トシ東ニ向テ屋上ニ破風アリ 是ヲ月見ノ破風ト称ス 天守ノ棟ト同日棟上スルト云フ

『加藤清正傳』附録の加藤氏代熊本城之圖を見ても見当たらないが、細川時代の有吉清助の屋敷は奉行丸の西、現在の二ノ丸駐車場の南東角あたりに成る。
傳奏館とはいささか大仰な感じがするが、賓客の為の館といったところか、天守と同時期に棟上げをしたというのがこの建物の特殊性を伺わせる。
ここでは「慶長十二年普請成就ス」とあるが、清正はこの時期から豊臣家のもしもの事を考えていたのかもしれない。
などと妄想させる記述である。 

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