津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

冨士山八合目に砲台 ?

2010-01-22 18:41:10 | 歴史
 水前寺成趣園の古今伝授間は現在改修中で、鉄骨で補強するなど大変な工事になっているらしい。今年は幽齋公歿後400年、一日も早く新たな化粧をした古今伝授の間にお目に掛りたいものだ。お座敷から湧水の清らかな池の向こうに、冨士山の姿が見える。回遊式庭園である水前寺成趣園は、東海道五十三次を模して作られている。

 明治十年西郷軍と対峙した政府軍は、なんとこの冨士山の八合目から上をカットして、ここに砲台を設置したという。(不届き者めが)東の方向にある健軍神社方面に、西郷軍が出没する事への対抗策であったらしい。二人の旅団長と側近の将校達は、ある人の提案で名園として名高いこの庭園を見物しようと出かけてきたところ、冨士山はこのような状態だし、園内の建物は官軍のてに依り放火され無残な有様であったという。一行はただただ苦笑するのみであったという。この二人とは第1旅団の野津鎮雄少将・第2旅団の三好重臣少将のことである。
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