津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

水前寺のり

2008-07-02 12:58:04 | 熊本
 今日の「Yahooトピックス」の「廃液からレアメタル回収へ」を覗いて、一瞬首を傾げた。「スイゼンジノリ」と見えたからだ。日刊工業新聞の記事として次のようにある。

『北陸先端科学技術大学院大学の金子達雄准教授、岡島麻衣子研究員らの研究チームは、日本固有の藍藻(らんそう)「スイゼンジノリ」(用語参照)から抽出した多糖類の新成分「サクラン」を使い、レアメタルをリサイクルする方法の研究に乗り出した。レアメタルの付着によりゲル化するサクランの性質に着目。工場排水などに投入し、レアメタルを回収する。
 フラットパネルディスプレーなどの工場から生じる排水や廃液に含まれる、レアメタルの回収を目指す。サクランが負の電荷を、レアメタルが正の電荷を、それぞれ帯びていることを利用し、サクランにレアメタルを付着させる。
 同じ多糖類のアルギン酸もゲル化する。しかし、今回、サクランと比較したところ、インジウムなど3価のレアメタルに対しては、サクランの方がゲル化しやすいことが判明。従来は難しかった種類の金属を、サクランでは効率よく回収できることが期待される。』

 間違いなく我が熊本の「スイゼンジノリ」だ。なんで「スイゼンジノリ」なのかと不思議でしょうがないが、ともあれ・・・嬉しい。

 図書館浴に出かける熊本県立図書館の脇を、名園「水前寺成就園」(通称・水前寺公園)の清らかな湧き水が一つの流れとなって「江津湖」に注いでいる。まさにこの図書館のやや下流にあたる所で、「スイゼンジノリ」は栽培されている。第一の条件は、水が清らかな事である。熊本の水道水は全て、清らかな阿蘇の伏流水がもたらす湧き水である。そんな清水が育てた「スイゼンジノリ」も、ご多分に漏れず家庭排水の流入によって絶滅寸前に至った。篤志家の手により命脈を保ってきたが、一気に脚光を浴びる事になった。しかし簡単に「増産」とは行かないのではないのだろうか・・・?
出回っているものの殆どは、本家熊本の手を離れている。(残念)

 地元「砂取小学校」のサイトが「知らせようスイゼンジノリ」を紹介している。ご一見を・・
     www.kumamoto-kmm.ed.jp/school/e/sunatories/ezuko/nori/nori.htm
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