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津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

京町vs坪井町 賜答の歌

2013-02-19 14:29:10 | 熊本

 雑花錦語集三十に京町vs坪井町の「賜答の歌」が紹介されている。
これが何とも楽しい雰囲気で当時の人達の心の豊かさを感じさせている。
現在においては使われなき語句が登場しているが、ご理解をいただきたい。 

 

       上句京町               下句坪井町

   京町に三十三所うち初め       市えびすこそ広丁にあり 
   京町に利休の流れ数寄者有    謡地がしら本町にあり
   京町に後家の扶持取酒屋有    親孝行が二人まであり
   赤旗も今は紅屋の小短尺      稲荷まつりに白はたもたつ
   釣瓶綱ろくろで打ば京町よ      五尺の桶をゆふものも有
   遊湖とて其名も高き点取有     八百屋さかなや二タまちに有
   医師のかど歌壇かゞやく菊畑    宰府をうつす心見の地
   目薬の四方に聞し向台寺      一文くすりうるところあり
   沢山にいでからいもは龍田口    餅こそ新堀に売

 

      上句坪井町               下句京町

   尼寺は外にはあらじ龍田口     おしの比丘尼か二人リまで有
   藤吉は人形細工上手なり      綿打弓は京町に有
   じく/\と苺もきたなき四間町   小便丁は坪井にぞある 

 

新町vs古町バージョンもあるらしい。
是非とも探し出したいと思うが、170冊からなる雑花錦語集からこれを探し出すのは至難の業である。 

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