津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■六石

2014-02-18 09:01:36 | 歴史

 細川家に於いては、東京の妙解院のことを六石(りっせき)と呼んでおられる。沢庵宗彭を開山として三代将軍・家光によって創建された、万松山東海禅寺の広大な寺域は明治四年廃寺となったが、細川宗家・細川新田藩の墓地としてこの六石は細川家の所有するところと成り現在に至っている。現東海寺は六石のとなり、旧玄性院の在ったところにある。宇土支藩の清光院も目黒川をはさみ要津橋を渡ったところにある。細川家一族の江戸における菩提寺がここに集まっていた。ここに残る大名家のお墓の集積は、貴重な歴史的遺産でもあるとされる。

                            六石(妙解院) 寛永20(1643)年建立 開基・細川光尚
                            清光院      慶安3(1650)年建立   開基・細川行孝実母
                            少林院      元禄3(1690)年建立   開祖・細川綱利

六石は現品川消防署の真向かい、品川保健所の右隣の位置に当たる。喧騒の街中に異次元の時空間がここに存在している。 

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2 コメント

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東海寺 (志水久馬)
2014-02-18 19:31:40
東海寺の大山墓地には澁川春海や賀茂真淵など著名な人のお墓がありますね。春海の研究に関連して取材にでかけたことがあります。細川家墓所も古風に赴きを残した風情で、お参りしようと思いつつ、中に入りがたくて垣の外から遥拝して帰りました。近くの品川宿も本陣跡など残り、「品川宿」という地酒があったりします。掲載の地図ですと黒門から清徳寺の前を通る道が現在の国道15号線に相当するのかな。このあたりは東京の中でも隠れた文化散策地といってもいいと思います。
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Unknown (津々堂)
2014-02-18 21:54:41
コメント有難うございます。江戸名所圖繪を見ますと、東海禅寺の広大な広さに驚かされます。幸いにも細川家の墓地は道路に取られることもなく残ったようですが、いろいろな大名家が墓所の移転を余儀なくされたようですね。それでも地図を見ますと、いろいろな御寺が多く見受けられ、江戸の残影が見受けられるのでしょうか。
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