津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■空前絶後の処刑

2017-08-18 18:58:20 | 史料

これも押し入れの中から出てきた史料だが、「日本談義」に宇野簾太郎死の「肥後藩に於ける空前絶後の火炙りの惨刑」という一文がある。
なんとも読むのに耐えかねるような話だが、読んでいると寛永四年四月十六日のことだという。
当年25歳の役者で美男の松五郎が多くの女性をたぶらかして金品をだまし取ったうえ、挙句におけいという金持ちの老婆の家に放火して焼き殺した罪により「火炙りの刑」となったというものである。
この文章を読みながら私が所持する、処刑場の資料を見ていたら、全く日にちを同じくするものであった。
大意は処刑される人物がもし刑の前に死亡しても刑場に引き出して斬刑にせよとの達しである。今回はそうではないが病気であっても刑の執行を行うようにとの、御昇方への指示である。
熊本藩における刑の執行は御昇方の職務とされていた。

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