津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■人別銭

2017-05-21 08:10:04 | 史料

  昨日の史談会においては、会員・大矢野氏のお宅にある「宜紀公・一番の甲冑」についてや、「御救米」その他天明三年の飢饉時に関する新出の史料の説明を受け、会員の皆さんと共に読み下しを行った。これは史料の内の一枚、「人別銭」についての貴重な史料である。

                   
                       支配之浪人
            一家内男女三人     大矢野杢大夫
                但壱人前十五銅宛鳥目四十五銅

            一家来男女十貮人
                但壱人前三十銅宛鳥目三百六十銅

            右都合鳥目四百五銅人別銭上納
            仕候事
               但毎歳十一月
                櫨方
                 御会所

 鳥目一銅(文)は、「一両=四分=四貫文=四千文」から一両を8万円と仮定すると1/4,000の20円である。
杢太夫の家族三人については一人「15文=300円」、家来十一人については一人「30文=600円」を毎年11月に上納せよとの事である。
これがいつから始まり、いつまで続いたのか判らないが、この資料が一連の飢饉に関する文書の一部であることから、飢饉の時期に限定していたものと考えたい。如何だろうか。        

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